Vol.9 色で仕事もはかどります!

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投稿日:2013/07/22

スマートで賢い女の生活術 
~暮らしを快適にするインテリアのコツ~

Dr.サーラです。「賢い女の生活術~暮らしを快適にするインテリアのコツ~」へようこそ。

日本の企業は、職場の照明は明るく節電効果のあるLEDに、執務室には、癒し効果のある観葉植物を飾るなどして、オフィスの環境に気を配るようになりました。では色使いはどうでしょうか。最近は、受付や社員のコミュニケーションスペースといった場所に鮮やかな色をアクセントとして使っている会社が見られるようになりました。

3.色、いろいろ。簡単にできるカラーコーディネートのつぼ

その5 色で仕事もはかどります!

以前、私が取材をした、あるIT企業には部屋全体が青く塗られた会議室と、赤い会議室がありました。青には気持ちを落ち着けさせる効果がありますから、頭を冷静にしてじっくり物事を考えたい時には青い部屋を使い、逆に、脳を活発に働かせて、多くのアイデアを出したい、というような時には赤い部屋が使われていたそうです。
 
目的に合わせてオフィスのカラーコーディネートをする、という考え方は少しずつ広がっているようですが、上に述べた企業のような例はまだ珍しく、一般的には、カーペット、パーティションなどに、無難なグレー等の色が使われることが多く、積極的にオフィス内に色彩心理学の考え方を取り入れようという会社は、まだまだ少数派のようです。

1980年に制作された、ジェーン・フォンダ主演のコメディーで、「9 to 5/Nine to Five」(「9時から5時まで」)というアメリカ映画がありました。日頃、つまらない仕事でうんざりしている3人のOLが、いけ好かない上司をやっつけようと団結して、ドタバタを繰り広げるというストーリーです。その中で、上司がいない間に職場を働きやすい環境に変えてしまうというシーンがあります。

上司が留守の間に、すべて自分たちの手で物事を進めてしまうという、日本ではあり得ない展開ですが、彼女たちは、椅子等のオフィス家具をオレンジといった明るい色にして、会社の売上を伸ばしてしまうのです。売上の増えた理由が、色の効果だけによるものなのかについては、定かではありませんが、職場が活気づいて、スタッフがいきいきと働いている様子が描かれています。社員が活発に働けば生産性も上がりますから、色を効果的に使えば、間接的であるにせよ、会社の売上を伸ばすことができる、というのは、あながち間違いではないと思います。

何より、赤やオレンジの物が身近にあったり、そういう色の服を身にまとうと、元気が出ますよね。赤いスーツを「勝負服」として重要な会議の日に着るというようなこともちょっと流行ったりしました。

一方、赤には、それを見る人を興奮させるという効果もあります。たとえば闘牛。闘牛で赤い布が使われるのは、牛の闘争心を駆り立てるためではなく、実は闘牛士や観客を興奮させているのだと言われています。

さて、余計なお世話だと思われるかもしれませんが、かつて、日本のバレーボールチームは、よく、赤いユニフォームを着用していました。日本の国旗、日の丸をモチーフにしていると分かってはいるのですが、もともと、ネットを挟んで相手チームと対峙するスポーツです。日本チームの「赤い色」が目に入ることで、逆に相手を活気づけ、日本が試合で苦戦するのではないかと、内心、ハラハラしていたものです。

最後に、もう1つ。かのフランスの英雄、ナポレオン・ボナパルトの妻、ジョセフィーヌの話です。彼女は恋多き女性として知られていますが、夫、ナポレオンにも愛人がいました。ある時、パーティーに愛人が来ることを知ったジョセフィーヌは、事前に、その愛人が当日のパーティーで何色のドレスを着るのかを調べ上げ、部屋を彼女のドレスが最も汚く見えるような色に替えてしまったといいます。効果はてき面。ナポレオンの愛人を撃退することに成功しました。げに恐ろしきは女の嫉妬と執念?!

ちなみに愛人のドレスの色はモスグリーン、室内の色はブルーであったという説が有力のようです。ちょっと想像してみてください。たしかに、この色の組み合わせは、しっくりきませんよね。それほど、色の持つ影響力は大きい、ということでしょうか。

けれどもそれ以上に私が注目したのは、現在のように電話やメールといったテクノロジーが発達していない時代に、「パーティーの当日に何色のドレスを着るのか」ということを調べ上げたジョセフィーヌの情報収集力と色彩に関する深い知識、加えて1人の女性の服装のために家の内装を変えることができてしまうという、財力(笑)。何より、それらをうまく組み合わせて、あからさまにではなく、相手に悟られないように物事を自分の思う方向へと向かわせて、問題を解決するという、彼女の能力の高さです。

すみません、本題からちょっと外れてしまいました。今回はここまで。

Dr. サーラ

ライター/エッセイスト。インテリアコーディネートを学んだ後、住宅関係の仕事や出版社で編集アルバイトを経験。その後、主に経済誌やWEB、企業媒体向けに取材・執筆活動を行っている。主な著作に「働く女は機械にツヨイ」「お喋りな冷蔵庫」などがある。




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