VOL.32 人生全てご縁 ドアを開けよう 

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投稿日:2014/10/24




おはよう。今、4時53分。秋のこの時間は暗い。
19階の私の部屋の窓から外を眺めていると、遠くから救急車のサイレンが聞こえてきた。視界に映る中野駅だけが今日を迎えている、、、。
空気はひんやりと秋をこの街に運んできたようだ。
ライトをつけた車が時折り、走る。そして、また一台、、、。
空には三日月。まだ暗い空に、かすかに灰色の雲。夜明けのはじまり、、、。
この光景を繰り返し、時は流れるのだ。
1日は86,400秒。休むことなくカチカチ打ち続ける秒針。時の流れは早い。

中野駅を眺め、ぼんやりとこんなことを考えていた。
あらら、、、空の景色が随分変わってしまった。うっすら明けた空。
黒っぽい雲の先に淡くピンク色が現れる。いい天気になりそう、、、。
さあ、今日がはじまる。今日だけはあっと言う間に終わらない1日にしよう。

●今日は出会いについて、話しましょう。

この春、ひとりの大学生と学食で出合った。その名は「マジ」。茶化しているような名前の青年、間地裕輔 19歳。
中野に出来た大学に冷やかしがてら、昼食を食べに出かけてみた。
お盆に載せたラーメンを持ち、大勢の学生を見渡し、今の若者って、ひ弱でおとなしく女性的な感じがするなあと思いながら、どこに座ろうかと見渡した時に目についたひとりの青年。
私は彼の前に座って、ラーメンを食べ始める。
彼が隣の友達と話しているのを聞き、この子と話したい!今だ。考える間もなく言葉が飛び出していた。
「君、オーラがあるわね」

「ありがとうございます」
この即座に帰ってきた言葉に、わたしは彼の人間性を一瞬に読み取った。

「何か、やっているの?」
私の質問に間髪入れず、彼は答えた。
「動物サークルのリーダーです」
リーダーというところに語気を強める笑顔の学生に、あどけなさが溢れている。
「手の届く範囲の動物の命を救う前に、大勢の人と知り会い、君たちの活動を知ってもらえば、やりたいことは広がり協力してくれる人も出てくるわよ。
まずは人を助けてみない?」
動物の命を助けることは勿論大事なことではあるが、自己満足に終わりはしないかと私は心に引っかかったのだった。

言わずにはいられなっかた。おせっかいの本領発揮!
「きみたちが世の中に飛び出し、誰かにおせっかいをやき、どれだけ人に喜ばれるかを競い合う『おせっかい選手権』をやってみない?」
「学校も中野にできたし、おせっかい協会の場所も近いし、人の命だって救えるかもしれない『おせっかい』をイベントとしてやってみましょうよ」
考えてもいなかった言葉が飛び出していた。

「ともかく我が家にみなさんで、話しを聞きにいらっしゃい」
以外と素直に、学生は大きくうなずいたのだった。
その後あまりに素直だったこの学生に、その時のことを問いただすと、
いつも父から言われていた言葉
『チャンスは逃すな!』が、頭に浮かんだらしい。

親の一言は、金にも勝る価値があるのです。

そして3ヶ月後、サブリーダー村上純一と片岡亮の協力のもと、300人もの学生を集客した『おせっかい選手権』のイベントは大成功を納めたのです。

マジスケ、村上純一、片岡亮 我が家での打ち合わせ

マジスケ、村上純一、片岡亮 / 我が家での打ち合わせ


おせっかい選手権 中野のゴミ拾い

おせっかい選手権 / 我が家での打ち合わせ



あまりいい意味では使われてこなかった『おせっかい』が、人を思い遣る心から発する『おせっかい』としてマスコミに取り上げられたことには、大きな意義があったと思う。読売新聞、日経新聞、NHK他3社が取材に来た。

学生たちは多くの人に注目され、意義を認められ、なにより触れ合った人々に喜んでもらえた経験は、これからの人生で大きな意味を持つことだと思う。
この運動があちこちの地域で広がっていけば、日本は『幸せを呼ぶおせっかいの国』となることもあながち夢ではないように思えた出来事だった。

2018年に道徳が強化されるこの国の実態からも、『おせっかい』は
『おもてなし』に次ぐことばになっていくことでしょう。
そう信じている私。しなくてはならない日本の社会。

私たちは今も毎週土曜日の朝9時から、ゴミ拾いをしている。
学生のマジスケ、村上純一、片岡亮、彼らも頑張ってくれている。

おせっかいの輪はニューヨークにも!
マジスケが10代で成し遂げた成長と、「おせっかい精神」を持って、学校を休学し1年間の語学勉強に旅立った。成田空港からラインに入ってきた言葉
「恵さん、大好きです。いろいろありがとうございましたOSEKKAIのTシャツ10枚持って、おせっかい広げてきます!」
この優しい気持ちに涙が溢れた。たった100日のおせっかい家族。

たった一人の出会いから、ドアが開かれたのです。
そして彼はニューヨークの自由の女神をバックに、アメリカ人の青年にオレンジ色のTシャツを着せた写真を送ってくれた。そしてパークでゴミを拾う写真も。

ニューヨークでおせっかいTシャツを着たアメリカ青年とマジスケ / ニューヨークでゴミ拾い


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新コンテンツ /高橋恵さんの元気になる特効薬「幸せを呼ぶ『おせっかい』のススメ」はじまる!!

高橋 恵 (たかはし めぐみ)

広告代理店、PR会社、様々な会社の営業を経て、1985年42才で二人の娘さんを抱え、会社を立ちあげる。サッカーの中田英寿選手、38才の若さで急逝したプロウィンドサーファー飯島夏樹さんなど多くのスポーツ選手のマネージメントをしているPR会社「サニーサイドアップ」創業者。
マンションの一室ではじめた小さな会社が、なぜ上場するまでに至ったのか?その秘密は「おせっかい」にありました。現在、急成長した会社は娘に任せ、本の出版や講演会などに忙しい毎日。

高橋 恵 「財団法人 おせっかい協会」
http://osekkai.jp/
幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ 高橋恵 著 PHP出版
http://www.php.co.jp/books/
『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』が
第29回ビジネスブックマラソン大賞で5位に入りました。




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