投稿日:2015/03/19

先日、テレビで興味深いことをやっていました。
人間の「腸」には実はとてつもない力があって、「脳」の働きを決めることさえ、やってのけるのだとか。
腸の粘膜にある細菌たちはとんでもない力を持っていると最新の科学が解き明かしつつあるのだそう。

ここ4〜5年の科学の進化でわかってきたようで、それは、医療とか美容に劇的な変化をもたらす可能性を秘めていて、深く刻まれたシワが消えてしまうなんてことも、決して夢物語ではなくなりそうだといいます。

よく美しさは内面からとか、内側の美しさがにじみ出てくるとか言うけれど。
人間性が顔に出るというのはうなずけるけれど、そうは言っても造形の美しさの圧倒的な差ってのはあるよね、なんて思っていました。
でもね、内面(腸の細菌)が美容も左右するとなると、話は変わってくる。
実はこの言葉、けっこう深いところを突いていたりして。

それでもって、「性格」にまでこの腸の細菌は影響する、というのがびっくりなところ。
おとなしかったマウスに活発なマウスの腸の細菌を植え付けると活発になるのだとか。
これって凄くない?
あなたの人間性は腹が決めているのですよ、って言われてもにわかには信じがたいのだけれど。
もちろん、そりゃ言い過ぎかもしれないけれど、腸=腹がすべてを決める、なんてことも言えるのかもしれない。

昔から「腹が決まる」とか「腹(きも)の据わった人」とかいうけれど、「腸(内蔵)=腹」がすべてを決めるからこそ、腹の据わった人は、最強なのだと腑に落ちた次第。

不安や心配でいっぱいになるのは腹じゃなくて頭だし、頭を空っぽにするといい考えが浮かぶけれど、腹を空っぽにしたら死んじゃう。
頭よりも腹の方を先行させた方がどうやら人はまっとうに生きられるよう。

理由などなく強く感じる思いに人は動かされるし、それは頭で考え出したものではなくて、腹にずーんときたものだものね。
腹思う、ゆえに我あり、なわけです。

そういえば、この頃ふと周りを見渡すと浮かれた気分は一掃されてテレビとかでも中身のないものは受けない時代になっています。
中身とはつまり腹だしね。
上辺だけを飾った腹のないものは、存在としてもう許されない時節にきたから、腸の細菌のもの凄い力が私たちに明かされてきたのかな、なんて考えます。
それでもって、真底腹の据わった人でなければこの科学の恩恵を受け取れないのではないか、とも感じます。
腸には凄い細菌もいるけれど、もちろんばい菌もいるから、そういう輩を脳に侵入させるわけにはいかない。
腹を決めて腹に力を入れて堂々としていないと、永遠の健康も美貌も手にはできないというわけです。

それとは別にもうひとつ。
日本列島は竜の形をしていると聞いたことがあります。
古事記のイザナミ、イザナギが最初に産んだ島は淡路島で、阪神・淡路大震災の時の震源地。
そして、東日本大震災で一番ダメージを受けているであろう福島は竜の横隔膜にあたります。
ちょうど、腹(内臓)と頭を分けるライン。

阪神・淡路をスタートに、この20年の世の中の変化の流れを思った時、今、まさに日本の腹を決めているんじゃないかな、なんて思うのです。
この先の未来を見据えたとき、相当質の高い腹の細菌を創らんといけないのだと思う。
あらゆるばい菌を飲み込んでも、強く、美しく。
腹黒だったり、腹に一物あるなんてことは決してなく。

脳に悪い影響を与える細菌を通しちゃいけないから、日本の腹の意識が上等になるまで、横隔膜が身を挺して、必死で防いでいる。
そんな光景が浮かんでしまいます。

だから、せめて自分の腹ぐらいは、しっかり不動に決めておくのだ。
それが私たちの努め。

イラスト 岡本真実・食材 「岡本真実アートギャラリー」はこちら

マツイミユキ

コピーライター。
広告制作プロダクション、広告代理店勤務を経てフリーに。 我が強いくせに、気が弱いという二面性をもてあましながら仕事に励む日々。 尺八を習って10年という誰とも共有できない趣味と、茨城、笠間のガーデン・カフェに時々スタッフとして出没するという、自分でもよくわからないダブルワークを敢行中。




1 Comment

nabemama

2015年7月27日 at 11:03 am

お久しぶりのコラム、楽しく読ませていただきました。
「腹が決まる。」までには、悩ましい時間を過ごし、自分なりの答えを見つけて行く。
ミユキさんも、近頃どんどん腹が据わってきましたね。(笑)

腸=腹、面白いですね。
腹(きも)の据わった人」そんな人で有りたいと願っております。ナベママ

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