第3回 ワンちゃん・ネコちゃん シャンプーの選び方

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投稿日:2015/07/21

皆様こんにちは!トリマー・高橋由香里です。
「Kireiペットケア」も3回目になりました。ますます、飼い主の皆様に有益な情報をお送りしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

第3目は「シャンプーの選び方」についてです。
人間のシャンプーもものすごく種類がありますよね。私も「どのシャンプーにしようかな?」なんて、ドラッグストアで迷ってしまいます。

そして今、ワンちゃんにも様々なシャンプー剤が販売されていますね。天然素材、オーガニック、薬用、低刺激、犬種別、ノミ取り…などなど、何十種類も!「どれを選ぶか迷っちゃう〜!」っていう飼い主さんも多いのではないでしょうか?

ここ数年、私のところにくる相談で多くなっているのが「シャンプー剤のトラブル」についてです。
「自分でシャンプーしたら、ワンちゃんの皮膚が真っ赤になった」とか、「うちの子は皮膚が弱いから、トリミングで低刺激の自然派シャンプーにしてもらったら、フケがすごく出た」、「シャンプー剤を変えたらかゆみが出ているようだ」など、色々な症状があります。

「シャンプー剤でこんな症状が!」
と、あわてて来院される方が多くなっているんです。

ここから、こ〜んなことにならないように、シャンプー剤の選び方をお知らせしますね。
まずは、ワンちゃん編からスタートです。

犬編1【最初に皮膚確認!】
●ワンちゃんの「皮膚がどんな状態か?」を確認して。その上でシャンプー剤を選んであげましょう。

確かに自然派や低刺激のシャンプー剤には良い物が多いと思います。でも、皮膚の状態が脂性だったら合うでしょうか?
低刺激というだけあって、洗浄力も低くなります。もし脂性で皮膚がベタベタだったら、皮脂が過剰に出ていますので、皮脂をしっかり取り除いてあげることが大事です。その場合、洗浄力の弱いシャンプー剤は逆効果になることも。
また、皮膚が乾燥しているなら、これ以上皮膚から水分が失われないように、皮膚に水分を入れ込む効果や、潤いを与える効果があるシャンプー剤が合うと思います。
皮膚トラブルがない仔犬などは、低刺激シャンプー剤でも良いと思います。

でも、数十種類もあるシャンプー剤の中から「どれを選べばいいの?」って思いますよね。けして安い物ではありませんし…。
トリマーにとっても「その子を見ないでシャンプー剤の選び方をお伝えする」っていうのは難しいのですが(笑)。
下記を参考にしていただければと思います。

犬編2【皮膚の状態とシャンプー剤選び】

↑これらの皮膚の症状が重なって、ただれている、血が出ている、かきこわしている、ジュクジュクしている…などある場合は、シャンプー剤を使うと逆効果になってしまいますので、水洗い程度にしてください。刺激を与えず、やさしく洗ってあげることが重要ですが、これらの状態はかなりひどい皮膚トラブルになっている可能性があります。ぜひ動物病院へご相談ください。

犬編3【部分的に皮膚トラブルがある場合】

足先だけが赤くなっている、背中にだけフケが出ている…など、部分的に皮膚トラブルが見受けられることもあります。
この場合、2種類のシャンプー剤を使うことがあります。

犬編4【サンプルを活用しよう!】

今、シャンプー剤のサンプルを出してくれるお店、サロン、動物病院もあります。まず、サンプルをもらって試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、小分けにしてもらったサンプルは、もらった日から2ヶ月以内に使用しましょう。
もともとメーカー配布用サンプルとして、しっかり封がされているものは保存状態を守り、未開封なら使用期限は約2年です(入っている成分により使用期限が約1年のものもあります。)

犬編5【初めから、うちの子に合ったシャンプー剤を選びたい】

最初から「うちの子の体質にベストなシャンプー剤を見つけたい!」という飼い主さんは動物病院に相談をして、ワンちゃんの皮膚をチェックしてみて。そうすれば具体的に「こういう効果のあるシャンプー剤が合っていますよ」と、アドバイスをもらえると思います。

犬編6【シャンプーしたら皮膚トラブルが!】

シャンプー前に皮膚トラブルがなかったのに、シャンプーをして皮膚が赤くなった、かゆみが出た、など、いつもと違うことがあった時は、
使用を中止してください!

「洗い足りなかったのかな?」とか「洗い方が悪かったのかな?」なんて思って、
「もう一度シャンプーしてみよう」は、ダメ絶対!

猫編【ネコちゃんに使用禁止の材料を避けて】

ネコちゃんの場合も、基本的には犬編と同様で、皮膚の状態に合わせてシャンプー剤を選びます。でも、ネコちゃんのシャンプー剤は数種類しかないところが、ワンちゃんと大きく違うところです。
ネコちゃんはワンちゃんよりシャンプーする機会が少なく、皮膚トラブルが少ないからでしょうか。そのせいか、ネコちゃんが皮膚病になると、シャンプー剤選びだけで皮膚トラブルを緩和するのは困難です。

そして、ネコちゃんに使用してはいけない原料があります。
タール系シャンプー剤(松ヤニなどのタール)
ネコちゃんに絶対にダメ!


確認してシャンプー剤を選んでください。
※なぜダメなのか、はっきりした原因はまだわかっていないようです。

それから
香りがキツいシャンプー剤も要注意!

人間にとっては「いい香り〜」と感じても、ネコちゃんにとっては「強烈な悪臭」という場合もあります。
※ワンちゃんも同様です。

ネコちゃんは人間より嗅覚が100万倍も優れていると言われています。香りのキツいシャンプー剤は皮膚にも刺激を与えることがありますので、注意してください。

ネコちゃんの気持ちを代弁すると…
「お水、大キライ! それなのに体ビジョビジョ〜!!! しかも変な臭いを体につけられた! もうイヤだあああああ〜!」
となって、余計、シャンプー嫌いネコちゃんに(笑)。

【これだけは守って!シャンプー剤選び】

「このシャンプーは良かったよ!」とか「このシャンプーはうちの子に合わなかった」なんて、耳にすることはよくあります。
でも1匹1匹の皮膚の状態は違いますから、聞いた話などに惑わされることなく、自分のワンちゃんネコちゃんの皮膚の状態を見て、シャンプー剤選びをしてくださいね。

ついでに、お伝えしちゃいます!
【シャンプー剤の使用期限・保管場所】

一度開封したシャンプー剤は2ヶ月以内に使い切るのがベスト。
特に、薬用シャンプー剤は効能が徐々に薄れてきます。3ヶ月以上経過すると、効果が弱いシャンプー剤になるだけではなく、一度空気に触れているため雑菌などが増殖している可能性があります。

これは実際にあった話ですが、
トリミングに来られた方が、ワンちゃんの「足先にかゆみが出ていたから、この前ここで買ったシャンプー剤を使ってみたけど全然良くならないのよ~」。
「え~、それは残念…」と私。
で、カルテをチェックしたら、「それ、10ヶ月も前に処方したシャンプー剤ですよ~!」
「え~!そんなに前だっけ~?」
「それは効果ないですよね~」(爆笑)

と、笑い話で終わったから良かったのですが。古いシャンプー剤を使って、ワンちゃんネコちゃんの皮膚にダメージを与えないように注意してくださいね。

また、シャンプー剤をお風呂に置く方が多いのですが、高温多湿と直射日光をさけて、温度変化があまりない場所に保管するのが理想です。


次回、Kireiペットケア 第4回は「熱中症対策」を予定しています。興味がある飼い主さんも多いと思います。ぜひ、お楽しみに!

高橋由香里

トリマー。動物の皮膚科専門の病院セミナーにおいて、それぞれのワンちゃん・ネコちゃんに合った一番良いシャンプーの選び方や、皮膚の対処法を学ぶ。現在は、うちだ動物病院(神奈川県)内でトリマーとして活躍。認定パピースタッフを目指して、しつけ・問題行動などについて専門的に学ぶ。より高度なトリミングを探究している。

うちだ動物病院 トリミング
http://www.uchida-animal-hospital.com/trimming/index.html
うちだ動物病院
http://www.uchida-animal-hospital.com/index.html




この記事へ 6 件のコメント

水まんじゅう

2015年7月22日 at 2:44 am

今回の記事もずっしりと読みごたえがあり、本当に勉強になりました。人間以上にデリケートなペットのシャンプー選びは、見た目やクチコミに惑わされず、プロのアドバイスに従って最良な選択をしていかなければ、大事な家族を泣かせてしまう事に成りかねないと思いました。たかがシャンプー、されどシャンプー…実に奥が深い。「あ~、うちの子達ちこの匂い好きみたいで~」などとのんきに自分のお下がりで洗ってる友人の鼻先に、この記事を突き付けてやろうと思います。それと、これは質問なのですが、シャンプー後、タオルドライをしている最中によく脱走されてしまいます(ToT)そしてなぜか、玄関のたたきでゴロゴロ…orz脱力感でいっぱいです。どうしたら良いのでしょうか?

    高橋由香里

    2015年7月31日 at 11:16 am

    水まんじゅうさんへ

    今回もコメントありがとうございました、高橋です。

    ご質問の回答ですが、
    この場合理由は大きく分けて3つあると思います。

    1、シャンプー剤の香がキツい、キラい
    「何このニオイ~?ヤタヤダ!臭い~!」
    体をこすりつけて、自分についたニオイを一生懸命取ろうとしているのかもしれ ません。

    2、自分のニオイが消される
    「変なニオイ~?こんなの私のニオイじゃない!」
    体をこすりつけて自分のニオイを出して、つけられたニオイを消そうとしている のかもしれません。

    3、ストレス(特にネコちゃん)
    シャンプー中に自分の行動が制限されていたり、お水、シャンプー剤のニオイなど。

    水まんじゅうさんのお友だちのネコちゃんは、人間のシャンプー剤なので特にニ オイに反応して
    いると感じます。本当は外に行ってゴロゴロしたいのかもしれませんね(笑)

    これを止めさせるのは難しいと思いますが、無臭に近いシャンプー剤を使ってみ てはいかがでしょうか?(お友だちがOKすればでしょうけど)
    それから、ドライの時に使うタオルも柔軟剤の香りがキツくないですか?

    水まんじゅうさん、お友だちのネコちゃんのために頑張ってくださいね。
    応援しています。

      水まんじゅう

      2015年8月2日 at 4:11 am

      いつも丁寧なアドバイスありがとうございます。…言われてみれば、と思いあたる事ばかり!タオルの柔軟剤も要チェックですよね?近々、専用のシャンプーを買いに同行し、この目で買うところを確認するつもりです(笑)親切で気さくなお人柄が、浮き彫りになるような高橋さんの文章が大好きです!暑い日が続きますが、どうぞお体に気をつけて、御仕事にこのコラムにと頑張って下さい。次回も楽しみにしてますp(^^)q

        高橋由香里

        2015年8月6日 at 9:48 am

        水まんじゅうさんへ
        お返事ありがとうございます。
        ネコちゃん専用シャンプーを選ぶように、ぜひ同行を。
        ”タオルも柔軟剤なし”も試してみてくださいね!
        お気づかいありがとうございます。次回も読んでくださいね。

ぶにこ

2015年7月29日 at 11:07 pm

初めまして。
13歳と14歳のスムースチワワを2匹買っております。
丁寧なシャンプーコラム、大変興味深く拝見しました。

質問なのですが、
1匹(♂)の方の尻尾に膿皮症があります。
病院で診ていただきましたが、「膿皮症だね」と言われただけで、特にお薬は出ませんでした。
膿皮症の犬には殺菌性の高いシャンプーを選んだ方が良いのでしょうか。
一応、無添加で子犬にも使えるというシャンプーを使っていますが、これによって良くも悪くもはなっていない
感じです。「このまま今のシャンプーで良いのか?」、膿皮症に対応したシャンプーが良いのか(そもそもそのような物があるのか)教えて頂ければ嬉しいです。

よろしくお願いします。

    高橋由香里

    2015年7月31日 at 11:18 am

    ぶにこさんへ

    はじめまして、コメントありがとうございます高橋です。
    コラム読んでいただきとても嬉しかったです。

    ぶにこさんはチワワちゃん2匹を飼っているんですね。
    かわいいですよね~、癒やされますよね~!

    シッポに膿皮症があるそうですが、膿皮症と一言で言ってもいろいろな症状の物があるんです。
    ぶにこさんのワンちゃんはどんな症状でしょうか?
    薬の処方もないみたいですが、かゆみ、赤み、細菌カサブタなどの炎症はないですか?

    もし、上記のうちどれか症状があるなら、殺菌効果のあるシャンプーも必要だと思いますが、殺菌効果のあるシャンプーはどんなバイ菌が出ているかによっても変える必要があります。
    膿皮症対応シャンプーはありますが、これも実際に皮膚の状態を見ないとおすすめできないんですよ・・・。
    今のシャンプー剤で、良くも悪くも変化がないみたいですから、とりあえずはこれを続けて良いと思います。

    それよりも、下記の方法を試してみてください。
    シャンプー剤を付けて洗う前に、よーくシャワーで洗ってあげてください(特にシッポの部分)。
    そして、シャンプー後の乾かしもしっかりとすることが大切です(低温で!)。
    これだけでもかなり違うと思いますので、ぜひお試しください!

    一時的な症状なら心配ありませんが、ワンちゃんの年齢から老化的免疫力低下も考えられますので、早めに治してあげた方がいいですね。

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