第5回 ワンちゃん・ネコちゃん フードの選び方

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投稿日:2015/09/24

皆様こんにちは!トリマー・高橋由香里です。
今回は「フードの選び方」なんですが、「早く読みたい!」っていう声が多かったので、できるだけ皆さんに有益な情報が伝えられるように頑張りました(笑)。

まず、皆さんにお聞きしたいのは、
「数あるフードの中から、何を一番に考えて選んでいますか?」
ということです。

・見た目がおいしそう。パッケージがかわいい。TVCMで見たもの
・ワンちゃん、ネコちゃんの好み(ドライ、ウェット、缶詰、小粒、大粒など)。
 食いつきが良いもの
・犬種別・猫種別になっているもの
・ライフステージに合っているもの
・獣医さん、ペットショップからのおススメ。安全性
などなど…いろいろだと思います。


【フード選び 最初のポイントは?】

最初にチェックするポイントは、ワンちゃん・ネコちゃんに一番必要な“タンパク質”です。炭水化物ではないんですよ(笑)。
総合栄養食と記載されているフードを選びましょう。これだけで必要な栄養素が摂取できる、バランスのとれたフードです。“総合栄養食”と記載されていないものは主食ではなく、おやつ・食間・ごほうび、またはバランスがかたよったフードとなります。
記載されている原材料は、フード成分に入っている量が多い順に表示されています。これは意外に知らない方が多いのですが、知っていると原材料を確認する時、どの成分が多いか判断する目安にもなります。
毎日食べるご飯はとても大切ですよね。毎日食べるもので、将来、病気になるリスクを減らすこともできます。
良いフードは栄養バランスが整っていて、必要な成分がしっかり体内に吸収されるのでウンチの量が少なくなります。この状態であれば、そのフードはOKだと思います。
でも、ウンチの量が多かったり、ウンチがやわらかい場合は、フードの成分に繊維や油分が多く含まれていることがありますから、成分を確認してみましょう。また、ダイエット用フード、便秘用フードにはウンチの量が多くなる成分が含まれています。

【ライフステージに合ったフードを】

体に必要な栄養成分やカロリーは年齢によって違いますので、「ライフステージに合ったフード」を選ぶことはとても大事です。間違ったフードを与え続けると肥満や栄養不足になったり、内臓にも負担をかけてしまい、将来的に健康な生活を送れなくなる可能性もあります。

【ワンちゃんは犬用、ネコちゃんは猫用を】
ワンちゃんとネコちゃんでは体に必要な栄養成分が違うので、ワンちゃんに猫用、ネコちゃんに犬用フードを与えないようにしてください。体内のバランスが崩れる可能性があります。例えば、ワンちゃんが猫用フードを食べると、猫用は犬用よりカロリーが高めなので肥満の原因になります。

【ライフスタイルとフード早見表】

*出産・授乳期・病中・病後は高カロリーを必要とする場合があります。
*ワンちゃん・ネコちゃん・大型犬・中型犬で時期が前後することがあります。

●ネコちゃんのフード選び豆知識
ネコちゃんは子供のころに食べた味以外、成猫(老猫)になってからも食べないことがあります。そのため、ネコちゃんはパピー・ジュニア期にいろいろな味に馴らしておくことが大切です。主食が魚味なら、おやつに肉味のフードを数粒与える…など、工夫してみてくださいね。

尿路結石・腎障害など、ネコちゃんがなりやすい病気になってしまった時に処方食に切り替えることになります。その時、初めて食べる(味)をなかなか受け入れられない子が多いようです。
最近はメーカーも、そういうネコちゃんのためにさまざまな味(風味)のフードを作ってくれています。しかし、その時になってネコちゃんに負担がかからないように、パピー・ジュニア期にできることは試しておきましょう。

【年齢表】

犬種・猫種、大きさなどで年齢に前後がありますので、目安として参考にしてみてください。



【フードの切り替え方】
いつも食欲旺盛で、何でも食べるワンちゃん・ネコちゃんもいますが、中には“初めて食べるもの”や“今までと違うもの”を警戒する子もいます。それに、いきなり違うフードに変えてしまうと、うまく消化できない子もいますので、下記のフードの切り替え方を参考にしてくださいね。

 1日目 今までのフード9割:初めてのフード1割
   ↓
 2日目 今までのフード8割:初めてのフード2割
   ↓
 3日目 今までのフード6割:初めてのフード4割

…と、5日から1週間くらいかけて、じょじょに新しいフードに馴らしていってください。

【フードの保存方法】

●ドライフード
なるべく空気に触れないように心がけてください。フードを与えるたびに袋を開けるのではなく、開封した時、小分けにしておくと良いですね。1kgのフードなら、300gづつ3つのタッパーor500gづつ2つのタッパーに分けておくのがおススメです。また、3kgなど大きな袋で買い小分けにして冷凍・冷蔵保存をされている飼い主さんがいますが、風味が損なわれたり、温度変化によって成分が壊れてしまうこともありますので、この買い方はおススメしていません。

●缶詰・ウェットタイプ
缶詰は開封後、そのまま冷蔵庫保存ではなくタッパーかラップに入れ替えてください。特にネコちゃんやグルメなワンちゃんは開封直後しか食べないこともありますね。そういう時は「レンジでチン」。温めすぎると口や舌を火傷してしまうので、何となく温まっている(人肌程度)くらいにしてあげると良いと思います。冷たくなったものは風味や匂いが損なわれてしまうので、温めてみてね。

【フード開封後の保存期間】
●ドライフード
一度開封したものは、常温保存で1ヶ月~1ヶ月半くらいで食べ切るのが理想です。ネコちゃんやグルメなワンちゃんは、開封して2週間くらい経過すると食べなくなることも。フード酸化の原因にもなるので、短期間で食べ切れるサイズを購入しましょう。

●缶詰・ウェットタイプ
一度開封したものは、その日のうちに食べ切るのが理想です。1日でムリな場合は、2日以内で食べ切るようにしましょう。

 ペットフード会社・ロイヤルカナンさんに聞きました 

当院で患者さんがフードについて教えてほしい、「ここが知りたい」「ここのところどーなの?」と、聞かれることがけっこうあります。そこで今回は、当院一番おススメのペットフード会社・ロイヤルカナンさんに、それらの内容をお聞きしたので、皆さんにお伝えしますね。

フードを作る時に気をつけていることは?
大切なことは、「飼い主さんにとって良いフード」ではなく、「ワンちゃん・ネコちゃんにとって良いフード」ですから、見た目にこだわるのではなく、必要な栄養素がきちんと摂取できるということにこだわっているそうです。
フードは見た目ではなく、やっぱり中身ですね!

嗜好性って気になる。ワンちゃん・ネコちゃんの好みで、工夫していることはありますか?
ワンちゃん・ネコちゃんにとっての“美味しい食事”とは、犬や猫が“興味を引かれる匂いのするもの”で、噛みごたえも重要です。犬や猫の特性に合わせて、より美味しいペットフードの開発を続けており、食の細い犬・猫や、繊細な犬・猫でも美味しく食べてもらえるフードを追求しているみたいです。例えば、ドライフードでは、ワンちゃんはしっとりとした歯ごたえが好きで、ネコちゃんはカリッカリの歯ごたえが好きなので、犬用と猫用では違う歯ごたえに作り分けているそうです。
細かいところまで研究しているんですね!

ペット用に使われる原材料は安全ですか?
ロイヤルカナンの本社があるヨーロッパでは、食品の原材料に「人間の赤ちゃんの食品用」、「人間の食品用」、「ペットフード用」という3つのグレードがあり、そのうちの「人間の食品用」よりも高いグレードの原材料を使っているんだそうです。その原材料は天然由来のもので、品質に問題がないかを検査して、厳しい品質基準を満たした原材料のみ使用するそうです。
きちんと検査された上でフードが作られているので安心ですね!

フードが作られるまで(完成まで)の流れは?
ドライフードは、原料を調合した後、エクストルーダーという機械を用いて、高温・高圧の下、加熱・膨化し、押し出し整形します。
スナック菓子やコーンフレークを作る時の作り方と同じみたいです。私も初めて知りました〜!

それぞれ金額が違うけど…高いフードの方が良いの? 高いフードと安いフードの違いはありますか?
例えば、具合が悪い時などに食べさせる“食事療法食”でも、体重が5kgのワンちゃんなら、1食あたり約80〜130円です。激安フードだと1食あたり10円にもならないものもあります。金額が高い=絶対に良いもの、というわけではありませんが、一般的には、消化の良い原材料ほど価格が高く、その価格がフードの値段に反映されているケースが多いので、あまり安すぎるフードはおススメできません…。

大切なことは、それぞれのワンちゃん・ネコちゃんにとって必要な栄養素がきちんと摂取できるフードを選ぶことです。
やはり、質の良いものを選んで、ワンちゃん・ネコちゃんにも元気で長生きしてもらいたいですね!

Kireiペットケア 第6回は「デンタルケア(歯)の話」を予定しています。次回もぜひお楽しみに。

高橋由香里

トリマー。動物の皮膚科専門の病院セミナーにおいて、それぞれのワンちゃん・ネコちゃんに合った一番良いシャンプーの選び方や、皮膚の対処法を学ぶ。現在は、うちだ動物病院(神奈川県)内でトリマーとして活躍。認定パピースタッフを目指して、しつけ・問題行動などについて専門的に学ぶ。より高度なトリミングを探究している。

うちだ動物病院 トリミング
http://www.uchida-animal-hospital.com/trimming/index.html
うちだ動物病院
http://www.uchida-animal-hospital.com/index.html




この記事へ 2 件のコメント

よーよー

2015年9月30日 at 1:55 am

こんにちは!
フードの選び方とても分かりやすく参考になりました。
そして、早速わがやのフードの表示を恐る恐るチェックし、総合栄養食・原材料がたんぱく質が一番多くて少しほっとしました…(笑)というのも、恥ずかしながら、今まで選ぶ基準として、価格が安過ぎず高すぎないことと、年齢に合ったもので国産であること…など、表示を気にせずフードを選んでました…。
我が家はドライフード専門で、購入するのはいつも決まった商品なのですが、たまに違うのに変えてみると食べた直後に吐いてしまうことが時々あります… 合わないのかなと思いそれ以降同じものは買わずいつもの商品に戻していました。今回の内容にある、少しずつ慣れさせて変えていくということもしてなかったので、今思えば、猫ちゃんだっていきなり変えるとビックリしちゃうよな…と、また一つ反省点も見つかりました。また一つ勉強になりました!

    高橋由香里

    2015年10月7日 at 10:40 am

    よーよー様
    こんにちは!高橋です。
    今回もコメントありがとうございました。
    フードの話、参考にしていただけたようで良かったです。
    原材料などの確認もしてくださったんですね!
    よーよーさんのネコちゃんは、フードを変えると吐いてしまう…ということがあるみたいですが、何か症状が出た場合にも原材料のチェックが大切です。
    何の成分が多いと吐いてしまうのか?・・・といった参考にもなり、ネコちゃんの健康管理にもつながりますよ。
    今までのご飯より新しいご飯の方が美味しいから急いで食べた!
    といった理由も、考えてられますよね~(笑)。
    またネコちゃんの場合は、毛玉ケアの成分が入ったご飯などは吐きやすくなるんです。
    よーよーさんのネコちゃんの年齢、好物、生活スタイルに合ったご飯を選んでください。
    また、何かあったら質問してくださいね。

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