Vol.28 血液美人になる食事

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投稿日:2016/01/15
どんなものを選んで・作って・食べればいいか、それが「大人の食育」。
口に入れてゴックンする前に、体に良い食べ方を知って 体の中からキレイになりましょう!

「やせる」「ダイエットになる」。そんな食事効果に注目が集まったのは、少し前のこと。今では、「血液サラサラ」「腸内環境を整える」「体温を上げる」「免疫力Up」など細分化され、目的や体質に応じてなりたい自分に近づける時代になりました。

どの効果も気になるところではありますが、全部やっていたら大変なことになります!
時間もお金もかかりますし、食事が偏って、かえって健康でいられなくなることも…。
過ぎたるは及ばざるがごとし。食べ物は薬と違い即効性はありませんので、試してちょっと調子がいいかな?くらいなら相当なもの。無理せず少しずつ楽しみながら続けていきましょう。
そして、あれもこれもという前に、もう少し大きな視点で食事を考えてみてはいかがでしょうか?

たとえば、「健康は血液から」と言われています。
全身をくまなく巡る血液。血液は体重の13分の1を占め、大人で4〜6リットルあります。
この血液がきれいであれば、体のすべての臓器が元気に気持ち良く働きます。そして、体の隅々まできれいな血液が運ばれていれば、小さな細胞のひとつ1つが活性化します。
うつくしい血液は、全身の健康と美につながるのです。

■ 血液が油で汚れている

今、血液が油で汚れている人が増えています。
血液中に悪玉コレステロールが多い人、中性脂肪が多い人が増え続けています。
今は小学生でさえ、男の子の4人に1人、女の子の3人に1人が高悪玉コレステロール値です。しかも、この子どもたちは太っていません。体型は普通、もしくは痩せている子もいます。元気そうに見えても体の中は血液ドロドロという子が多いのです。
当然ですが、子どもは親と同じ食事をしています。親子そろって高コレステロールの食事になっている
わけです。また、今の子どもたちの食志向が、さらに次に世代に引き継がれていくことも心配です。

血液中の油を減らすには、まず、油っぽい食事を控えること。
そして「運動」。現代は大人も子どもも運動不足なのです。

コレステロールと中性脂肪は同じ体の中の脂肪ですが、種類が違います。
コレステロールは、食べ物から肝臓で作られ、体に60兆個ある細胞のひとつ一つの細胞壁になります。
ホルモンの材料にもなります。
一方、中性脂肪は、食べた炭水化物がすぐにエネルギーとして使われないと中性脂肪に形を変え、エネルギー源として体に貯蔵されます。

中性脂肪で血液が汚れる原因は、ごはん・パン・麺類など炭水化物を多くとっている、甘い物をよく食べる、お酒が多い、運動不足など。中性脂肪を減らすには、炭水化物の食べ過ぎに気をつけ、節酒、運動が欠かせません。運動で貯蔵されている中性脂肪を燃やしましょう。
この他、外食、テイクアウトの食事や加工食品・インスタント食品の利用が多い人、毎食お肉を食べている人は、血液の油汚れに要注意です。

■ 油の汚れを防ぐ食材

油の汚れが気になる人は、外食やテイクアウトの食事を避け、油の摂取量を減らします。その上で、上質な油を適量とりましょう。
上質な油は、よくない油を回収し、減らしてくれる働きがあります。油は油で解決できます

油の中でも、オレイン酸は体の酸化を防ぎ、悪玉コレステロールを減らす上質な油です。
オレイン酸の代表がオリーブオイル。



オリーブオイルは、体の酸化を防ぎ、体につくサビを落としてくれる働きがあります。
油を調理やそのまま油として使用する場合、1日の適量は15g程度。大さじ1強くらいです。いくら体に良いからといって、何にでもオリーブオイルをかけるのは食べ過ぎです。太ります。
また、アボカドやナッツ類にもオレイン酸は多く含まれています。

血液中に溜まってほしくない油をきれいに流してくれるのが、青魚の油です。
DHAやEPAは、血液中の悪玉コレステロールを回収してくれる働きがあります。イワシやアジ・サンマやサバなどの青魚をよく食べると、タンパク質も同時にとれて強い血管も作れます。

ちなみに、青魚の中ではサバが一番多くEPAを含んでいます。

上:マサバ 下:ゴマサバ (出典「たべもの・食育図鑑」群羊社)


最近は、魚を食べる習慣が減っていますので、悪玉コレステロール値がレッドゾーンの人は、サプリメントの利用もオススメです。悪玉コレステロール値の高い人にEPAのサプリメントを投与すると、狭心症や心筋梗塞のリスクが下がったというエビデンスもきちんとあります。

さらに最近注目の「オメガ3系の油」。実は青魚の油もこのオメガ3系に入りますが、シソ油、エゴマ油、アマニ油などがあります。
オメガ3系に対して、加工食品や外食などに多く含まれているのはオメガ6系の油です。オメガ6系は、体に炎症を起こしやすくします。
一方、オメガ3系は、体の炎症を抑え、悪玉コレステロールを回収する善玉コレステロールを増やす働きもあります。摂取目安は1日小さじ1程度。オメガ3系の油は、加熱すると効果がなくなりますので、サラダやおひたしなどにかけて、生で食べるようにします。


この他、ココナッツオイルは、他の油と比べて分解・吸収が早いため、代謝が早く、体に油が残りにくいものです。また、玉ネギやニンニクにも悪玉コレステロールを減らす働きがあります。お肉を食べる時は、必ず玉ネギも食べましょう。

■ 糖で汚れている人も

これはズバリ!血糖値が高い人です。血糖値が高くなる原因は、炭水化物の食べ過ぎと運動不足です。
また、間食が多い人も常に糖を補っている状態となり、血液中に糖が多く存在します。
血液に糖が多く流れていると、膵臓を痛めることになります。その結果、起きるのが糖尿病です。

また、血液中に糖が増えると血管が傷つきます。すきっ腹に甘いお菓子なんて、絶対NG!
血管を傷つけて、動脈硬化や老化につながります。

糖の汚れを防ぐ食材は、野菜・果物・きのこ類・海藻類。
つまり、食物繊維です。
食物繊維は、糖の吸収を抑えてくれます。

また、食べる順番にも気をつけましょう。
順番は、まず野菜や汁物を先に食べて、次に、タンパク質や油のおかずを食べ、最後にごはんなどの炭水化物。この順番だと、余計な糖を吸収しなくてすみます。また、最後に炭水化物を食べるので、炭水化物の食べ過ぎを防ぐこともできます。

さらに、よく噛んで食べましょう。よく噛むことで満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを防げるほか、血糖値の上昇が緩やかになり、血管が傷つきにくくなります。

■ 血液をきれいにしよう!

油や糖の他、今は塩分で血液が汚れている人もいます。血液中の塩分は、減塩を意識することとたっぷりの野菜&適度な果物で解決できます
この他、血液が流れる血管を良い状態にしておくことも大切です。血管は、年齢と共に硬くなったり、太くなったり、狭くなったり…血管のトラブルが増えてきます。
血管を良い状態に保つには、体の酸化を防ぐ食材を日常的にとりましょう。
トマト、サーモン、ブルーベリー、抹茶など、いわゆる「抗酸化力が高い」と言われる食材です。

食事の時、「血液をきれいにしよう!」と心がけていただくと、体は必ず健康になれます。
口に運んで、食べようとしているその食べ物が、血液の中に流れることを想像してみてください。
自然と体に良い食べ物を選べるようになるはずです。

清水 千佳子

食育インストラクター/健康管理士一般指導員/FM Radio Program Director
日本成人病予防協会 専任講師 http://www.japa.org/?page_id=8057
正しい味覚を持つ子に育てる食育教室“テーブルルネサンス”代表講師

2005年、食育基本法の成立とともに食育の取材を開始。
ラジオ番組『服部幸雄の食育の時間』Japan FM Network(FM東京系列) 制作ディレクター
地元では杉並区食育推進ボランティアとして食育企画を立案・実施。
リマ・クッキングスクール(マクロビオティック料理)在籍。女児の母。




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