《 愛、 正義、 ヒーロー 》納得です!!

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投稿日:2012/01/12

Kireiに生きる 山口玲子


最近、私はアメリカのテレビ番組を、手元にリモコンを握り締めながら、じっくりと腰を据えて何日間も見る機会がありました。そして、10年前に思ったことと同じことを感じたのです。
「愛、 正義、 ヒーロー」 ちっとも変わっていないな。アメリカ人の求めるものは、やっぱりこれにつきるのだ...と、いうことを。

 よくこれだけ探してくると感心する程、テーマを「愛」に据えたフィクション、ノンフィクション、次から次へと出現するヒーロー、「正義はやっぱり勝つ」という裁判、等あきもせずにあらゆるチャンネルでやっているのです。

 私の見たソープオペラ(連続メロドラマ昼番組)のちょうどその場面では、バッチリメイクのヒロインが爪をきれいに伸ばし(ここが日本と違うところ)どう見てもネイルサロンに通いつめているその手で、生まれた赤ちゃんを胸にしっかり抱きしめながらの涙声。
 
 何を言っているのかと思えば、父親と思わしきその男性に認知を懇願しているではありませんか。はたまた、男性は冷たく突き放す、という設定。

 私は一体どこの国のテレビを見ているのかしら?、と分からなくなるような筋立てでした。

 ところが、結構アメリカ女性にこの手のドラマが受けているのです。そう言えば、「マディソン群の橋」(大分古い話ですが)というメロドラマの小説も映画も大ヒットしていましたっけ。

 しかし、その感性の認識で一歩外へ出ると、とんだお角違いになるのですから、アメリカ女性も分からないものです。

 そして次に出てくるのが、現実編としての、子供をかかえての未婚の母の権利主張の訴え、そして事件、事故に関する告訴、そして正義は勝つ、式の裁判番組となるのです。

 あらゆるケースの裁判の実況、再現番組が目白押しです。

 これだけ裁判番組を流してガッポリと慰謝料をもらうところを見せつけられたら、誰でも裁判をおこしたくなるだろうな、と何でも裁判でかたずけるお国柄に納得。

 そして最後にヒーロー登場。命の恩人のヒーロー、ボランテイアのヒーロー、戦争でのヒーロー、事件でのヒーロー、とヒーローのオンパレード。

 そこで、ふっと思い出したのが、以前アメリカ人の友人に聞いたこんな話しでした。
「なぜアメリカでデイズニーランドやマクドナルドのように、人が変わっても全員、誰もがいつでも同じサービスができるマニュアルが発達したのか分かる?」という問いに、彼は続けてこう言いました。「アメリカは多くの人種のるつぼなんだよ。ということは、黒は黒、白は白と決めてしまわないと大変なことになるんだ。皆、自分のルーツを持ち出してくるからね。例えば、お客様に接する最初の挨拶の言葉、それを言う時の目線の位置、そして表情に至るまで、考えられるだけの対応のすべてが決められているんだ。だからどこの国の出身であろうと、どんな環境で育った人であろうと同じ事ができるのさ。アメリカでは、マニュアルなくして、人は使えないんだよ」と言う言葉でした。

 そこで私は今回、「あっ、そうか」と思ったのです。

 確かにアメリカには、日系アメリカ人、イタリア系アメリカ人、ドイツ系アメリカ人、アイリッシュ系アメリカ人、インド系アメリカ人、韓国系アメリカ人、中国系アメリカ人、などなどきりがない程の人種が一緒に生活しているのです。

 ということは、自分達のルーツに関係なく理解しあえるテーマ、そして争いのおきないテーマ、 それらを実感できるテーマ....それが、「愛、 正義、 ヒーロー」だったのです。

 偉大なそして寛大な我が国アメリカ。思わず納得してしまった私でした。

山口玲子

山口玲子(やまぐち・れいこ)

財団法人日本ファッション協会Urara:kai(うらら会)代表。
ソーシャルマナー、ホスピタリティ、ビジネスマナーの講師として一流ホテルをはじめ各種企業の研修、著名ブランドのマーケティングやPRを行う。テレビドラマ「華麗なる一族」(TBS系)では所作のアドバイザーを務めた。元フジテレビアナウンサー、Vivid Ray代表取締役社長

Urara:kai(うらら会)ってなあに?

「Urara:Kai(うらら会)」は2003年4月、日本商工会議所、東京商工会議所を母体とする一般財団法人日本ファッション協会に設立された働く女性たちの会です。 働く女性たちの“今”から豊かな生活文化を考え、さまざまな活動を通じて現代社会のあり方や仕組み、女性のワークライフバランスを模索・探求し提言をしています。




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