第5回 女性上司だからできる・・・・部下を成長させる方法(その2)

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投稿日:2012/09/27

女性らしさを活かして、輝きながら仕事をしよう!
Urara:Kaiメンバーが女性キャリアの視点から女性と仕事のワークライフバランスを提案。


みなさん、はじめまして。八代比呂美です。
私は様々な企業の経営コンサルタントをしながら、自分も含めて日々働く女性たちが仕事と家庭の両立をどのようにしたらより豊かな人生をおくることができるのか?を考えてきました。

そしてこれからの少子高齢化社会にとって、あらゆる職場で女性の活躍がとても大切だと思っています。けれども現実は、女性が仕事を持つことはいろいろなところで壁にぶつかることがあります。

このコラムでは働く女性たちの集う会・Urara:Kai(うらら会)メンバーのリアルな声を通じて、今まで経験や体験したことをお伝えしながら、皆さんの悩みにお答えしたり、提案をしたりしていこうと思っています。
せっかく女性に生まれた私たち、その良さを活かして、輝きながら自分の人生を歩いていくにはどうしたらいいのか?そのヒントを綴っていけたらと思います。 kireiキャリアスタイル

こんにちは。八代比呂美です。
前回に引き続き、部下を持った時のお話です。

男性、女性問わず疲れていたり、イライラしていたりするとついつい周りへの配慮がおろそかになってしまうことがあります。そんな時に限って、部下を叱らなくてはならない場面に・・・あなたならどうしますか?

残念ながら女性が少しでも感情を表に出して叱ったりすると「だから、女性はすぐ感情的になって・・・」と言われやすいのも事実です。

「私はマイナスの感情は極力抑えるようにしています。怒り、涙、嫉妬は、リーダーという立場に立ったら特に女性は表さない方がいいのではと思います。だから女は・・・云々とうセリフが聞こえそうな事を想定し、言動をコントロールするようにしています」
と、大手アパレルに勤め、部下を持つ伊藤佳代子さんは言います。

確かに虫の居所が悪いからと気分で叱るのは、女性上司だから・・・と逆に中傷されかねないですね。
部下を叱る時は、前回述べたような、気づかいやテクニックが必要です。部下はどのように叱られるのか、どこを指摘されるのかびくびくしながら聞いているはずです。ですから理論的に話し、どこがいけなかったのかを的確に指摘し、そして改善すべき点も示唆が必要です。個人の好き嫌いで叱っているのではないことをきちんと理解してもらいます。この時とばかりに部下の過去の失態や普段溜まっていた不満をぶつけては本来の叱るポイントがずれてしまいますから、もちろんNGです。
よく「今日の上司は虫の居所が悪いから気をつけたほうがいいよ」などと言われている場面に遭遇します。

たまには虫の居所が悪い時があっても仕方ないですが、毎度のことではお互いの仕事の効率が低下する原因になってしまいます。
いつも感情的になって叱る上司を持つ部下は、やがて「上司や同僚のご機嫌とり」というテクニックを学びます。特にあまり怒られて育っていない新人にとっては、上司の感情を読むことばかりに気が向いてしまい、怒られないように嘘をつくという問題も発生します。そういう「ご機嫌取り」に使うエネルギーを、仕事に向けた能力として伸ばした方がいいのは言うまでもありません。

部下が年上の時はどうでしょうか?
男性でなおかつ年上が部下になる可能性もありますし、もちろん女性で年上の部下もあります。
たとえ仕事場では部下であっても、人生においては部下でも後輩でもなく、自分自身が人生の後輩となります。ですから、年上の部下と話すのは敬語で接する事が必要で、それが関係を円滑に保つ秘訣になります。

広告代理店勤務、マネジャーの斉藤由美さんは(仮名)、
「私が、マネジャー職についたとき、12人の部下の中にお一人私より5つ年上の男性がいらっしゃいました。正直その方も、私の部下になる事は辛かったようです。しかし3年経った今、いいチームワークが組めています。
年上部下を持ったときのポイントが2つあるような気がします。まず当たり前ですが、さん付けにして敬語でお話します。そして仕事ははっきりと指示を出してお願いしています。あと一つは、仕事から離れた時に人生の相談をしたり、飲み会の〆をお願いしたりしてなるべく立てています。」

斉藤さんのように仕事中と仕事外をしっかり分けていることをアピールし、人生の先輩としては敬っている事を伝えることも大事です。

今回もとある行政で多くの部下を持つ部長職の女性、Sさんにうかがってみました。

どんなに気をつけていても、感情的になってしまう時、自分をどのようにコントロールをしますか。

「基本的には(回りに気づかれないように静かに)息を大きく吸って吐いて気持ちを落ち着かせ、部下の言い分を最後まで聞く努力をします。が、話の中断で「強制終了」をしてしまうこともあります。(どちらかというと言葉そのものより目がとても怖くなるらしい)私が感情的になるのはよほどのことだと(幸いなことに)部下はほぼ全員が理解してくれているのですが、それでも時にはコントロールが効かなくなるときがあります。その時は

1)素直に「感情的になってしまって、ゴメン。この案件は本当に重要だから、よく考えましょう。
 そのやり方がベストとは思えない」と率直な感想と自分が思う課題を挙げて、
 ちょっと時間をおいて再度打ち合わせしようと仕切りなおしをする

2)強い言葉を吐いた直後に“That‘s all”(プラダを着た悪魔のメリル・ストリープ風)
 など少し笑いの取れるフォローを入れる、など工夫しています」

年上の部下を持ったら、どんなことに気をつけて仕事をお願いしますか。

「相手の人格とプライドを傷つけないように最大限配慮し、敬意をもって処しますが、デシジョンメーカー(つまりボス)は私であることをきちんと伝えることに留意しています」

頭では分かっていても、いざその時となると、感情で怒ってしまうのが人間です。
私も第三者になって自分を見つめなおして、できるだけ感情を抑える努力をします。人それぞれコントロールの仕方は違うかもしれませんが、叱る側の自分の気分が、どのような状態か少し立ち止まって考えてみることが大事だと思っています。
そのような上司を、部下は必ず見ていて叱ってもその本来の意味を理解してくれるものと思うのです。

Kireiキャリアスタイル コーディネーター
八代 比呂美

八代 比呂美(やしろ・ひろみ)

東京ガス株式会社 西山経営研究所 主任研究員。経営コンサルタント、税理士、司法書士。日本大学法律学部卒業。横浜国立大学経済学部博士課程単位取得。慶応大学経済学部修士課程卒業。税理士・司法書士の資格を取得し、在学中より法律会計事務所へ所属。その間、数々の中小企業の立て直し、レストラン企画などのコンサルティングを手がける。2007年よりメンターバンク東京 取締役。司法書士としての主な領域:会社登記・不動産登記・離婚相談。財団法人日本ファッション協会 「Urara:Kai(うらら会)」メンバー


Urara;kai(うらら会)ってなあに?
「Urara:Kai (うらら会)」は2003年4月、日本商工会議所、東京商工会議所を母体とする一般財団法人日本ファッション協会に設立された働く女性たちの会です。
働く女性たちの“今”から豊かな生活文化を考え、さまざまな活動を通じて現代社会のあり方や仕組み、女性のワークライフバランスを模索・探求し提言をしています。




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