投稿日:2012/09/11




皆さんが仕事をなさっている上で、ご自身の「顔」以上である名刺について、考えてみたことはありませんか。たった1枚の名刺、でもそれに少しの工夫を加えるだけで、どれだけの仕事が決まり、どれほどの笑顔のきっかけになったかを私の体験からお伝えしたいと思います。

営業で飛び回っていた頃です
「セールスは、楽しんで」
けっこう昔の話しですが、生命保険の仕事を勧められたことがありました。ところが、私は20代にかなりの無理を覚悟で家を建て、半ば強制的に保険に加入させられ、終始支払いに追われた経験をしました。保険と聞くだけで嫌悪感を抱き、ましてや保険のセールスマンの名刺など、見るまでも無く(心では本当に悪いと思いつつ)ことごとくお断りしてきました。

そんな私に保険の営業なんて考えられないことでした。が、ことセールスに関しては人一倍チャレンジ精神が沸き立つ私は、こう考えたのです。かつては、いろんな商品(品物)を販売してきた経験はあるが、形の無い保険のセールスも経験してみよう。私なりのやりようはあるるかもしれないと思い、「とりあえず3ヶ月なら」と承諾したのです。

何やら保険の仕組みの講習を受け、お給料も戴き、「いよいよ形の無い保険のセールスへの挑戦だ!」とわくわく気分でした。

しかし、今度は立場が逆転、先ずは相手に名刺を受け取ってもらわなければ、話しが進みません。そんな中、どうすれば名刺を受け取ってもらえるかと考え、思い浮かんだのは、江川ひろしの「話し方教室」に通っていた頃に教わった言葉でした。そうだそれを名刺の裏に書き込んでみよう。

『言葉の前に心あり、言葉の後に実行あり』 
何かの時に思い出して下さい。

『言葉に消しゴムは効かない』 
何かの時に思い出して下さい。

等々、これらを裏側に書き込み、表側にはデッサンの本から真似て、筆ペンで絵を描いたのです。一枚一枚それぞれ違った絵と言葉。そんな当時では一風変った名刺を携え、私はどこへでも営業に走りました。

すると、出会う人皆さんが快く名刺を受け取ってくれたのです。「心の通う」名刺、そういった付加価値を評価いただけたのでしょう。「これ君が描いたの?」「いい言葉が書いてあるじゃないか」喜ばれると、こちらも嬉しくなってしまう私。そんなある日、ついに私の名刺と熱意を感じた某会社の部長さんから電話を頂きました。
「君の名刺と君の営業の好感度を、朝礼で営業マンを集めて披露した。感謝している。そこで会社としてお礼に保険に入るから、詳しくわかる方と同行して今日来てほしい。」
との約束をしてくれたのでした。思わず、「やったー」と叫んでしまった当時の光景が懐かしく思い浮かんできます。

名刺裏のメッセージが心を通わせる
次に、私流名刺にまつわる秘密を公開しましょう。つまり感じの良い人だなあと思った方には、左下にマジックで印をつけておくのです。夜になり、ひっそりと今日は何人良い人と出会えたかな?と。その日を振り返ってみるのも、セールスを楽しくする一つの方法ですね。

当然ですが、保険の契約をしてくださった部長さんの名刺にも黒くマークしてあったのです。帰り際、「この名刺汚しちゃったの?」と、部長の言葉にその所以を説明すると、彼は満面の優しい笑顔と満足した喜びを顕に。まるで少年のように思えました。人が喜ぶことは本当に嬉しいものですね。あの光景はいつまでも私の脳裏に焼きついて離れません。

「仕事もお世話も、一所懸命、無我夢中」

“何事にも、前向きに積極的に”これが私のモットーというより性格ですね。その時期は深夜に52枚の名刺に絵を描くのが日課となり、特に楽しい時間となっていました。
一組のトランプにA(エース)が4枚ある。その確率からすれば、52人の方に名刺を渡せるチャンスがあれば、4人の見込み客が存在するのではないだろうか。こう考えると、人に名刺を渡すのが無性に楽しくなってきます。

やれやれ、40人の方に会っても見込みが無いと思うのか、いやまだ40人しか会ってない。残った名刺にAがまだ何枚もあるんだ、と思うだけで仕事がこんなに楽しいと思える気分を味わえた当時が、懐かしく思い出されます。
当時、私はパズルを解くように営業を楽しむことを覚え、営業マンに対して冷ややかな言動は特に慎まなければならないことを身をもって覚えました。物事、視点を変えるだけで、こうも違うんですね。

「怒るに値しないことで、怒らない」

「座右の銘」といっても、いいでしょう。人生で怒るに値しないことで怒るのは、時間とエネルギーの最大の無駄だと思います。相手は感情を害し、こっちも自己嫌悪に陥る。双方に悪いことです。繰り返すようですが、私が無類のおせっかいになったのも、すべては他の人から反面教師として学ばせていただいた結果なのです。笑顔は真心を持って与えるものであり、また心が通じ合えて笑顔でお返ししてくださるものです。今日、私自身気が付けば、私が行った以上の笑顔と心温まるおせっかいに包まれています

「名刺の1枚にどれだけのハート」

講演会で聞いてくださった若者達と一緒に
誰でも渡せる名刺の1枚、しかしその1枚の名刺にどれだけのハートを入れ込むか?氷山の一角から覗ける心かな?私の経験からすると先ず受け取ってもらうことから工夫を・・・。今、名刺を眺めてニコニコ顔の貴方が見えるようです。

以上の話は、メールや携帯電話の無かった時代の仕事術かもしれません。しかし、今の時代だからこそメールで顔も合わせない、声も交えない中での人脈より、ずっとずっと心温かくほんわかさせる気分も新鮮なのではないでしょうか。人情を感じた昭和の時代を、またあなた方から平成の時代にも広げてほしいものです。いつの世にも心のぬくもりを忘れずに・・・。


飯島寛子さん
プロサーファー 故/飯島夏樹氏の妻


今夏、ハワイの飯島寛子さんDJのラジオ番組にお邪魔して
恵さんを一言に表すには、「ハートのある人」です。
恵さんが現役でサニーサイドの社長?をしていた頃の、キラキラした目が忘れられません。

そして、数年前になりますが、私は以前グアム島に住んでいましたが、プライベートでグアム旅行にいらした時に、我が家に遊びに来て下さいました。

その時の恵さんは、とても腰が低く、誠実で礼儀正しくて、人に迷惑をかけない、そしてさり気ない気配りの達人、新たな一面をみてびっくりした事を今でも忘れません。

そして、情熱のある方で一言でいうと「ハートのある人」、つまり人の心を感じられ、愛のある方です。
人の心を感じられるから、相手も惹き付けられる。
それに、明るい笑顔がさらに人を惹き付ける。
恵さんって、本当に「ハートのある人」です。

飯島寛子さんのFMラジオ番組へ出演↓



その他関連するコラム
新コンテンツ /高橋恵さんの元気になる特効薬「幸せを呼ぶ『おせっかい』のススメ」はじまる!!

高橋 恵 (たかはし めぐみ)

広告代理店、PR会社、様々な会社の営業を経て、1985年42才で二人の娘さんを抱え、会社を立ちあげる。サッカーの中田英寿選手、38才の若さで急逝したプロウィンドサーファー飯島夏樹さんなど多くのスポーツ選手のマネージメントをしているPR会社「サニーサイドアップ」創業者。
マンションの一室ではじめた小さな会社が、なぜ上場するまでに至ったのか?その秘密は「おせっかい」にありました。現在、急成長した会社は娘に任せ、本の出版や講演会などに忙しい毎日。

高橋 恵 「財団法人 おせっかい協会」
http://osekkai.jp/
幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ 高橋恵 著 PHP出版
http://www.php.co.jp/books/
『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』が
第29回ビジネスブックマラソン大賞で5位に入りました。




コメントをどうぞ

投稿されたコメントはサイト運営者の承認後に公開されます。
個人情報を含む内容(個人名等)及び個人的な相談等は公開を控えさせて頂きます。

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。
内容を入力して、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。(htmlタグは使用できません)

*