投稿日:2012/11/21




今年という年も終わりになりますね。震災以来、人と人の「絆」についていろいろなところで話題になりましたが、身近なところで私にも思い出深い出来事がありました。

たった1か月の出会い。
袖触れ合うも他生のご縁。だけど、何がこんなに感謝されるのか、私は何かした覚えもないのに。若い青年が感じたことは、人の人生を聞くチャンスが少ない時代の象徴なのでしょうか。同じ横の仲間との友人は多くても、年取った方と交流が少ないから新鮮に感じたのでしょうか。

グッドモーニングカフェ
グッドモーニングカフェ その話題に入る前に、愛する我が町のことから話しましょう。
新宿駅から中央線で4分。中野という街に、来春から3つの大学が開校されるためか、きれいな街並みが出現しました。中野北口駅はあの有名なアーケードに直結。左前方には中野サンプラザの白いシンボル建築物が、でんと構えています。そこを左側に進むと、大木に囲まれた広場を中心に、大きなビルがいくつも出来たのです。その街の名は、「中野セントラルパーク」といいます。

キリンビール・栗田工業等々、本社が移転して来て、同時に素敵なカフエが朝からオープン。愛犬の散歩に最適で、外のカフエでは愛犬とモーニングを楽しむ人が増えてきています。外国にいる気分を味わえる風景が、中野の駅近くにできたことはまだまだ知られていません。

ご主人とモーニングカフェで
ご主人とモーニングカフェ 一番手前にある「グットモーニングカフエ」で、私は同じマンションに住む親友と、コーヒーをよく飲みに行くようになりました。そこに働く「前ちゃん」という青年があまりにも笑顔で、行動が早く気配りが行き届いているので、彼のさわやかな笑顔が見たさに来客があると、ついそのお店にお連れしたのでした。すると、彼の振る舞いと指図で、スタッフが他のお店のスタッフよりなんとなくはつらつとしているように感じられました。彼のマインドがみんなに伝染しているかのように。いつもにこやかな気分にしてくれる青年に、名刺を戴いたので、私も名刺の裏に「人を通してビジネスを」と、書いた名刺をお渡ししたのでした。

笑顔の前ちゃんとみゆきちゃんと一緒に最後の写真
みゆきちゃんと一緒 どうもおせっかいな私のこと、何でも教えたくなる性分。何かと話すチャンスがあって瞬く間に1カ月が過ぎようとした日曜日、広島からいらした知人の梶本さんと、中野サンプラザ時計台の下で午前7時半に待ち合わせ、行ったのです。

8時からだというのに前ちゃんは快く開けて下さり、笑顔ですぐモカを入れてくれたのでした。梶本さんもいたく恐縮して、気分のいい対応に、顔がほころぶのが見えました。地方からいらして、都会の朝、外は冷たい秋風が枯れ葉をさらっていく中に、温かい空気がお店全体に広がっていきました。
良かったこのお店にお連れして。その想いが、翌日埼玉の志木から見えた広田君も、お連れしてしまいました。

すると、前ちゃんが相変わらずの優しい笑顔で近寄ってきて、オレンジ色の封筒のお手紙を下さったのです。

「僕は今度違うお店に行きます。」

知り合って1カ月。春風のようにあったかい空気で会話してきた青年からの、今までの想いを綴った感謝の手紙でした。

こうして感じたことを口で言えなくても、下さった手紙から想いがあふれ伝わってきます。営業職、サービス業のみなさんにも、何か役に立つ発見があればいいと思い、青年の手紙を借りて、短縮して掲載致します。

前ちゃんからの手紙
オレンジ色の手紙 『オレンジ色の手紙』

高橋さん今日まで本当にありがとうございました。短い間に山のように教えて戴いたことがありました。
僕は普段から、スタッフに「お客様の想いを形にするのが僕たちの仕事。そのためにまずは自分が常に楽しんで仕事をして、笑い、お客様だけでなく自分たちも必ず、ハッピーになることだと伝えています。ちょっと熱い人みたいな存在ですね。(笑)言葉にするのは簡単なことですが、これを行動することはとても難しいことです。

僕はこのお店にいた1ヶ月間、この幸せを高橋さんから戴くことができました!!こんな言い方をしてしまうと失礼になってしまうかも知れませんが、僕にとって、高橋さんは最高のサポーターです。
このグットモーニングカフエというフイールドで日々頑張っている自分という選手を、高橋さんにたくさん本当に数えきれないほど、サポートして応援して戴きました。

「スタッフとお客様」ではなく「人と人」として本当に幸せな繋がりになることができたという感じでいます。

たくさんの方を連れてきて戴き、ご紹介戴き、お客様としてだけでなく高橋さんに見守っていただけたことが本当に幸せです。言葉で伝えることが苦手でうまく書けないですが、本当に本当にありがとうございました!!
高橋さんに出会い、今日まで日々元気を戴き、過ごせたことを僕は一生忘れません!!
高橋さんと出会えたこの繋がりを、次のお店のスタッフに伝え、僕たちの成長にしていきます。11月からは小石川の「AOi Napoli」というお店にいます。
もし後楽園等近くに寄ることがあったら遊びに来て下さいね。
最後に本当にありがとうございました。これからもまたどこかでお会い出来る日を楽しみにしています。
高橋さんがいつも幸せでいられますように。
前田 宏幸   

3枚の便箋に書かれた字からも、彼の心がみんな見えるような手紙に、手紙って本当にいいなあと思うと同時に、最初に書きましたように何故こんなに感謝されるのだろうかということを、考えてみました。

私がいつも若い人には、学生のうちからいろいろな人に出会って、人から感情などを感じる時間を持つことが重要だと、言っています。きっとこういうことを持つ時間が少なかったので、新鮮に感じたのでしょう。
ですから子供たちは老人から多くの知恵を学び、老人は子供たちから元気をもらえるという図式も、まんざらでもありません。私は本当に若い方々から元気をもらっているのです。見返りを求めない生き方をすれば、自然と跳ね返って来ることが分かるからなのです。

私がお店に来てあげているという気持ちで、お客として行っていたならば、このような手紙は下さらなかったと思います。「人と人」この原点に並んで対等な立場でことが進んだ時に、人は感謝という言葉が自然と出るのではないでしょうか。

19階の我が家から見えるダイヤモンド富士山
ダイヤモンド富士山 この前田さんという青年が、私との関係をお客様とスタッフということで見ていらしたら、あくまでも儀礼的なあいさつ文の一枚で終わっていたかも知れません。お客と店員、社長と社員、教師と生徒、みんな「人と人」です。立場の違いはあっても、人としては対等なのです。
私はそんな気持ちでどなたにも接しています。
そしてそこから、人生や仕事もチャンスも人のご縁が運んで来ることを学びました。

そして人は些細なことで喜ぶのです。
次回は人つき合いをもう少し楽しめるように工夫する方法について、お話しいたしましょう。人生もっと楽しくなりますよ。

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新コンテンツ /高橋恵さんの元気になる特効薬「幸せを呼ぶ『おせっかい』のススメ」はじまる!!

高橋 恵 (たかはし めぐみ)

広告代理店、PR会社、様々な会社の営業を経て、1985年42才で二人の娘さんを抱え、会社を立ちあげる。サッカーの中田英寿選手、38才の若さで急逝したプロウィンドサーファー飯島夏樹さんなど多くのスポーツ選手のマネージメントをしているPR会社「サニーサイドアップ」創業者。
マンションの一室ではじめた小さな会社が、なぜ上場するまでに至ったのか?その秘密は「おせっかい」にありました。現在、急成長した会社は娘に任せ、本の出版や講演会などに忙しい毎日。

高橋 恵 「財団法人 おせっかい協会」
http://osekkai.jp/
幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ 高橋恵 著 PHP出版
http://www.php.co.jp/books/
『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』が
第29回ビジネスブックマラソン大賞で5位に入りました。




この記事へ 2 件のコメント

花子

2012年11月26日 at 1:56 pm

いつも楽しく読ませていただいています。
今回も素敵なお話でした。
メールが主流の現代、しかも若者でも3枚も手紙が書ける方が
いるんですね。感激とともに見習わなくてはと思いました。
加えて、前ちゃんもご主人もハンサム♪目の保養もさせていただきました。
次回も楽しみにしております。

高橋恵

2012年12月10日 at 4:39 pm

ありがとうございます。先ほど前ちゃんが泣きながら電話くださいました。嬉しかったんですって。辛いことが続いていたからうれし泣きなんですという電話を通して少しでも若い青年を元気づけられたことを実感したら本当に私が清々しい気持ちになったのです。最近でも50通以上の方がらお手紙いただきました。メールでくださった方もメールで足りないからお手紙さし上げましたと書いて来て下さるととても心の温かさを感じます。お手紙は本当にうれしいものです。コメント下さりありがとうございます。

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