Vol.72 コーチの視点で自分を見る

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投稿日:2013/06/12

心の中からキレイになる! 
仕事の中の悩みを小さくして、キレイになるためのヒントをお届けします!

 
 
みなさん、こんにちは! キャリア・カウンセラーの錦戸かおりです。
昨日アップするはずのこのコーナー。一日遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。今日もどうかお付き合い、よろしくお願いいたします♪
 
 
今日は、伸び悩む自分とどう付き合うか、ということについて書きたいと思います。
先日、次の記事を読んでとても参考になったので、ご紹介しますね。
「伸び悩む女子選手に壁を破らせるには  競泳・平井コーチ」 日経電子版 2013年6月3日
 
競泳の平井コーチとは、言わずと知れた金メダリスト 北島康介選手や中村礼子選手を育てたコーチです。
彼らの大活躍の後、おそらく平井コーチのもとには優秀な、でももっと伸びるはずの選手たちが集まったことでしょう。
この記事には、その後ロンドン五輪のメドレーリレーで、堂々の銅メダルを取った寺川綾選手、加藤ゆか選手、上田春佳選手をどう育てたのか、その苦しみながらも彼らのとの信頼関係を築き上げていく過程が描かれています。
 
 

■ 言うことを聞いてもらえない

 
 
名伯楽と言われている平井コーチのもとに来る選手ゆえ、寺川選手にしても加藤選手にしても、日本のトップ選手だったはずです。それでも、当初のやり取りは・・・
 
「北島や中村には『これをやりなさい』と指示すれば、その通りに一生懸命に取り組んだ」のに、寺川選手や加藤選手はコーチが指示しても『それはやりたくありません』『できません』という答えが返ってくる。そこでやり取りはおしまい。」
 
彼女たちは決してやる気がないわけでもなく、抵抗しているわけでもなかったそうです。ではなぜ?
そこにはそれぞれの理由がありました。
 
 

■ それぞれ理由

 
 
なぜ自分の言うことを聞いてくれないのか? 悩んだ平井コーチはそれぞれの選手の状態や行動を観察し、分析したのでしょう。
 
寺川選手は同じ種目に強敵がいて、なかなか日本のトップにはなれませんでした。それでも努力を続けるプロセスの中で、いろんな方法を試したはずです。それでも結果が出なければ、この練習はダメ、こっちもダメ・・・。「失敗の引き出しが多く傷が深い」という状態に陥り、納得できる方法にしか挑戦したくないという状態になっていました。
 
加藤選手の場合は、そもそも選手生活を続けるかどうかを迷っていたくらいなので、必死さはなく、また今までの練習方法でそこそこの結果を残していたので、新たなやり方を取り入れる必要はないと考えていたそうです。
 
 

■ まずは土台となる信頼関係。

 
 
選手たちを観察をしつつ、平井コーチが取り組んだのは、コーチ自身が「どういう人間なのか、何を考えているのか」を選手たちに伝えることでした。それを伝えることで、「『コーチは自分たちに何を要求しているのか』をおのずと察するように」なっていきました。そして大事なことは、このコーチは自分を伸ばしてくれる人だ、という信頼感を持ってもらうこと。
 
平井コーチは、タイムが伸びるという結果を出すために、選手のレース映像をとことん見て課題を見つけ、選手に熱く語ります。コーチは自分のことを真剣に考えてくれている、という実感は「やってみよう」という気を起こさせるのには十分なのでしょう。
 
コーチの熱意や、成功体験に固執しない練習方法は、選手たちのやる気に火をつけ、記録を伸ばすという結果を導き、それがさらにやる気につながる・・・プラスへ動き出す瞬間です。
 
 

■ 一人二役

 
 
こんな記事を読むと思いますよね。あぁ、こんなコーチが欲しいなぁ。こんな指導者がいたら、私ももう少し伸びるのかなぁ? と。
 
でも残念ながら、平井コーチのように自分をしっかり観察して、どうしたら伸ばしていけるか? なんてことを寝る間も惜しんで考えてくれる指導者なんて、一般ピープルにはいません。でもね、この記事は大きなヒントにはなると思うのですよ。
 
こんな考え方はどうでしょう? 選手とコーチ、一人二役作戦! 私という選手を私というコーチが指導する、という考え方です。
 
今までうまくいかないことがずっと続いて、失敗の引き出しばかりになっている自分をどう指導する?
そこそこうまくいってきたから、このままでもいっか・・・とどこかで思っている自分をどう指導する?
 
 

■ 応用してみよう!

 
 
この記事をヒントにすると、こんなことが言えるのではないでしょうか。
 
まずは観察! 自分はどういう状態かな? 
敗北感でいっぱいになっているのかもしれません。
そこそこのところで、満足しているのかもしれません。
あるいは、やりたくないことが目の前に立ちはだかっていたり、なかなか評価してもらえる環境でなかったり・・
 
次は信頼関係!
自分自身を信頼することって、うまくいかないときは難しいことです。でも、私というコーチはどうありたいと思っているのか? そこに一度注目してあげてはどうでしょう? 悩んでいるときって、どうしても視野が狭くなりがちですが、「そもそもどうありたいのか」を振り返ってみると、少しずつ見えてくるものがあるでしょう。
そしてもう一つ忘れないでほしいのは、真剣に自分のことを考えている“自分”の存在です。こんなマジメな記事を読んでいること自体、とても自分を大事に考えている証拠です! どうです? 少しは自分自身を信頼してあげてもいいと思いませんか(笑)?
 
そして最後に、どう行動するか?
コーチとしての自分は、選手としての自分に何をさせるか? 
平井コーチのような斬新な練習方法を見つけ出すのは難しいでしょう。であれば、今までやったやり方をもう一度やってみるのもアリかもしれません。誰か他の人に相談してみるのも良いでしょう。大きなハードルが苦手なら、できるだけ小さな目標を設定してあげる工夫も良いでしょう。そもそも傷ついているなら、今までの頑張りを褒めてあげることも大切でしょう。
 
目標がクリアできたら、どんな小さなことでも、選手である自分をいっぱい褒めてあげてください。私たちの生活は、水泳選手のように目に見えるタイムで測れません。なので達成感を感じにくく、褒めてあげることを忘れがちです。でもね、自信なんて一朝一夕ではつかないのです。小さい自信を一つずつ積み重ねていきましょうよ!
 
 
私たちはオリンピックに出るわけでもないし、メダルを狙っているわけでもありません。でも、目の前の壁を破りたいとか、もっと成長したい、という気持ちがあるのなら、一人二役作戦、やってみませんか?
 
 
というところで今日はおしまい。あらら、けっこう長いですね、今日は・・・
書く方も疲れましたが(笑)、読んでくださる皆さんもお疲れになったことでしょう。どうかひとくち、ゆっくりお茶でも飲みながら、作戦会議をしてみてくださいな!
また7月にお会いしましょう!
 
 
日経新聞 「伸び悩む女子選手に壁を破らせるには  競泳・平井コーチ」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2302F_T20C13A5000000/
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6月の講座のお知らせ
http://blog.livedoor.jp/usaginojun/
 
kireiワーク 旅行が大好きなやんちゃ坊主、がんのすけくん! 
Photo By 「 YH 」
 
 
 
 

錦戸かおり

個人のキャリア開発支援を行う「がんばれ工房」主宰。キャリア・カウンセラー、産業カウンセラー。女性と仕事の未来館にて、キャリア部門の特別相談員。毎日コミュニケーションの転職サイト「マイナビ転職」にてコメントの執筆なども担当している。一人一人のクライアントと長いお付き合いをすることで、キャリアのホームドクターとして活動している。
2009年10月『働く女性が35歳の壁を乗り越えるためのヒント』を発売(河出書房)
がんばれ工房 http://gambarekoubou.com/




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