投稿日:2014/07/01

アナと雪の女王。すごい人気です。
映画そのものというより、それを取り巻く状況がものすごく盛り上がっている。
あの歌、誰でも一度は口ずさんだろうし、耳にしていない人がいるとすれば、かなりの変人。
YouTubeの口パクハイテンション映像もすごい再生回数という。

だけど、何だろう。この感じ。
アナと雪の女王に限らず、ディズニー全般、ひいてはアメリカという国、さらにさらに、アングロサクソンという形態の持つ「存在の耐えられない軽さ」。

わかりますよ。確かにあの歌、高音の伸びを高らかに歌い上げれば、聞いているものも、ましてや自分で歌ったりすればそりゃー気持ちいいでしょう。
気分高まるの、わかります。
気持ちいいこと好きなのが人間だし、そこにディズニーの「愛と勇気」をまぶした成長物語が加われば鬼に金棒。
でも!
世界はともかく、日本人はこれごときに夢中になってはいけないのではないか。

佳き人なのですよ。この盛り上がりに関わっている人がみんな。
YouTubeの映像に登場する人たちなんてみんな、身近にいたらどちらかといえば嬉しいとても感じのイイ人たち。
本当の意味で、不満や恨み辛みなんて持つ必要のない人たち。

それのどこが悪いの、いいことでしょう、と言われればそうなのだけれど。

この「光」しか見ていない感覚が、これまでの世の中をつくってきて、2014年現在、行き詰まっている、突破口を探している元凶なのではないか。

今現在盛り上がっているサッカーワールドカップの日本代表の状況もこの感覚に似ている。

爽やかな佳き人たちで「光」を存分に放射して。
でも、それだけでは勝てない。

博愛だとか自由平等だとか正義だとか、日本が取り込んできたアングロサクソンの考えは「闇」の深みを身体の中にしみ込ませている日本人が有り難がってはいけないのだと思う。

そういう考えもある、と理解するのはいいけれど、それに踊らされてはいけない。

最初から闇はあるとわかっているものが光を求めるからこそ生まれる強い力が、何かを突破する。

サッカー日本代表の多くの選手は自分たちを取り巻く光に目を眩まされ、闇を見失っていたのだと思う。

光しかなかったヨーロッパ。闇しかなかったアジア。
光と闇を同時に持つ日本が果たす仕事はこんなもんじゃないと思うのだけれど。

光の人たちは確かに一見キレイですよ。
爽やかで気持ちいいですよ。
でもね。
私は闇も取り込んだ、凄みあふれるキレイが欲しい。

マツイミユキ

コピーライター。
広告制作プロダクション、広告代理店勤務を経てフリーに。 我が強いくせに、気が弱いという二面性をもてあましながら仕事に励む日々。 尺八を習って10年という誰とも共有できない趣味と、茨城、笠間のガーデン・カフェに時々スタッフとして出没するという、自分でもよくわからないダブルワークを敢行中。




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