投稿日:2018/08/06

マーケティングジャーナリスト 宝 トシ子


■2011年3月11日、東日本大震災が起き、陸前高田市を大きな地震と津波が襲いました。
過去の度重なる津波から高田の街を守ってきた約7万本と言われる高田松原もほとんどが流されてしまいました。

市内の広田小学校は高台にあったため難を逃れましたが、唯一耐え残った「奇跡の1本松」で知られた広田湾の東にある小学校です。しかし、校庭が仮設住宅になり、現在も絶え間なく行き来するダンプカーなど、様々な要因により、子供達は強いストレスを抱えていました。そんな状況の中、何かできないものかとフレスコ普及協会代表の大野彩さんが被災地を訪れた時に陸前高田市のある避難所で現在の「高田松原を守る会」の鈴木善久会長と出会い、フレスコ画寄贈のきっかけとなったのです。

このフレスコ画寄贈話に真っ先に手をあげて下さったのが広田小学校の鈴木俊彦校長先生です。先生は、広田のご出身で「子供達がワクワク元気になるような明るい絵が嬉しい。今回のフレスコ画に期待している」と大変楽しみにしてくださいました。地元の方は岩手で初めてのフレスコ画になるだろうと話してくださいました。

その原画に応募し、選ばれたのは、当サイトのギャラリーでいつも素敵な絵を掲載してくれた『れざるぶる』メンバーの高橋和さんのイラストです。残念ながら、高橋さんはこれからの活躍を前にご病気で早逝されてしまったのですが、作品は生きていました。同じく、メンバーの後明さんがフレスコ普及協会のメンバーだったこともあり、応募を持ちかけたのです。高橋さんの作品は明るく、子供達が大好きなテイスト。元々、お孫さん達のために描かれた作品もあり、画廊でも大好評。今回の鈴木校長先生のリクエストにピッタリだったのです。

被災した広田湾では、現在広大な造成地が整備され、コミュニティセンターや診療所などの建設が着々と進んでいるそうです。街の復興はまだまだ、とのことですが一歩づつ確実に前に進んでいます。今回、寄贈する壁画が復興中の子供達のこころに元気を届けられますように。

その様子を原画の募集から、制作風景まで2回に分けてリポートします。




その2 : フレスコ壁画作り

東日本大震災被災地・岩手県陸前高田市広田小学校に寄贈・設置にあたっては、2017年第四回フレスコ展で(10月31日(火)~11月4日(土)まで)フレスコの理解を深めていただければとフレスコ壁画公開制作を行いました。
壁に毎日石灰モルタルを塗りつぎ、描きついでの制作です。その様子をどうぞご覧ください。

●先ずは、下絵を描いて、丁寧に色をつけていきます



●原画を元に、少しづつ、色づけをして行きます



●だんだん、完成が近くなってきました



■フレスコ普及協会 http://fresco-net.com/

「フレスコ普及協会」は「フレスコ友の会」として2010年12月19日に設立。「フレスコ」について、広く社会に認知して頂き、多くの方々がより一層興味を持っていただけることを願い設立した会です。
『フレスコ』とは、イタリアトスカーナ地方に生まれた、画家ジョットによって確立されたこの方法で、レンガの壁などに、砂と石灰を混ぜた材料で壁を塗り、その壁が生乾きのうちに水だけで溶いた絵の具で描く技法をいいます。ルネッサンス期の教会建築とともに大きく発展し、今でもヨーロッパに広く見られます。



※HPから、転用

■れざるぶる

前身は、とある会社の絵画クラブです。週に1回、プロの先生を講師として招き、デッサンなど勉強会を開催。最初はパステル、油、水彩画が主流でしたが、いつしかイラストや写真、オブジ制作など個性豊かなメンバーも集まり、ユニークな会に発展、年に一度日比谷のギャラリーでグループ展を開催。
仏語で木々という意味で、小さい木、大きい木、色んな顔や個性をもった人たちが集まって,森になり鳥が羽を休めて、また飛び立っていくように立ち寄ったひとの心が豊かになり、元気になる・・・・・そんな会になればと願ってつけられた名前です。



■Spesial Thanks

今回、このコラムの企画・協力をしてくださった「れざるぶる」のメンバーの方々、ありがとうございました。そして、フレスコ壁画制作から寄贈までのプロジェクトに関わった皆様、写真撮影をしてくださいました皆様、誠にありがとうございました。また、「フレスコ普及協会」のホームページから写真及び文章の使用を許可を頂き、ありがとうございました。心より、御礼申し上げます。




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