投稿日:2018/11/06

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜



バタバタの状態でブラジル再上陸を果たした私ですが、そもそも事の発端は2015年の年末に遡ります。あと半月で新年というある日、夫から「海外転勤だ!」とメールが来ました。え?今さら海外?とりあえず、今夜は緊急会議という事で、まんじりともせず仕事を片付け、急いで帰りました。

「海外ってどこ行くの?」「サンパウロ」「サンパウロって、、ブラジルだっけ?」と言いながら、私は頭の中で南米の地図を思い浮かべたものの、サンパウロの位置は定かではありませんでした。夫が言うには、実際に生活するのは。サンパウロから100キロ程離れた州第2の都市カンピーナスだと。

そんな街、聞いたことないよ、だいたいサンパウロ州ってどれくらいの広さなの?夫は「どうしよう」と心配そうな顔を見せるものの、少し嬉しそう。そもそも、4年半前にバンコクから帰任して、今さら海外へ出るとは思っていませんでしたが、あとから問いただしたら職務申告書に「海外希望」って毎回書いていた、って言うから~~えっ!聞いてないよ!って話です。

「内示を貰ったのであれば行くしかないってことだよね。まあ、海外も最後のチャンスだと思うので、前向きに捉えてとりあえず行ってください。だけど、私はすぐには決められない。」と言うことで、とりあえず夫は単身赴任する、という結論でその日の家族会議は終了しました。

私が即断出来なかったのは、3ヶ月前に私自身、異動したばかりだったからです。しかも、女性初のポジションを命じられ、東京の一支社の採用関係の責任者になっていて、肩に力入りまくりの時期でした。同社には、旅行会社から転職し、営業職として中途入社しました。その後、新人教育のトレーナー、育成センター長を経て、都内で営業開発室長として数字を背負った事もありました。ちょうど5、6年前から採用・人事関係の部署にいて、自分でも強みの活かせるその分野にやり甲斐も感じていました。また、勤続20年が経ち、社内でもそれなりの発言力を持てていました。

なので「夫が海外転勤なので~私も行きまーす」なんて簡単には言えない!20代後半にも、同じような事があって、その時は若さも手伝って、二つ返事で帯同することを決めましたが、今回はそんなわけにはいきません。

年齢の壁なのか、海外への決断を鈍らせます。しかも、地球の裏側!20年超のキャリアを中断していいのかな?退職じゃなくて休職ってできるかな?戻って来た時、同じ部署で働けるのかな?などなど、沢山の思いが巡りました。失うものなんか何もない、と思って働いていたけど、こうして考えると知らず知らずに積み重ねた物や手放したくないものが増えている事に気付きました。

少し時間をかけて考えなくては、と思っているうちに、月日は流れ、夫は2016年6月に単身渡伯しました。私はまだ決断できていませんでした。ずっと働いていたいと思い、それが私の価値観の一つでもありました。でも社会との関わり方も色々あるわけで、、、会社員であることだけが働くことではないなぁ~と、考えているうちに、今回のターニングポイントだけでなく、今後数十年を私はどんな風に生きたいのかも考える時が来たと、感じました。

元々、60歳になったら会社はスッパリと辞めて、資格を活かしてキャリアコンサタントとして女性支援をライフワークにしよう~~なんてぼんやりと思っていました。定年までは少し時間はあるけど、必ずしもそれまで居なくてはならないわけじやないよね? 自分から退職するという選択肢もある?と考えているうちに、、、あ!このタイミングで「海外帯同&専業主婦」という異動を命じられたと考えたらどう?長い人生のうちのほんの2、3年をその職務に就くと考える事も出来るかな?

その間、日本では体験できないことが、今後の私の人生を豊かにしてくれるかも?と少し期待が持てる気がしました。それに、今までも2、3年に一度、異動があったり、役割が変わったりしていて、その何れもが自分の望んだものだった訳ではなくても、後で振り返ると意にそぐわない職務に就いた時こそ成長出来た気がします。そして、そのことは後々必ず役に立っていました。

一方で、「仕事をしない」という状態をあまりイメージ出来ず、わけもなく不安も募りました。そこで退職金や各種年金のこと調べてみると、なかなかシビアでしたが、具体的数字が判断の助けとなり、楽天的性格も手伝って心が決まりました。「このチャンスにブラジル生活も悪くないかも」と。

と、言うわけで、直属の上司に退職の意志を伝えたのが、9月末、足掛け10ヶ月間自問自答を繰り返し、悩みに悩んだ結論です。その後退職に向けて引き継ぎなどしていたら、一年はあっという間に過ぎて、私は2017年9月に無事会社員を辞めました。本格的渡伯までの期間、ブラジルへ下見しに行ったり、国内では高齢の両母親をケアしながら、いくつかの業務委託の仕事を受けました。フリーランスとしてスタートし、将来の土台作りにはなりましたが、結果出発の2日前まで仕事をする羽目になり「ちゃんと来れるんだろうね!」と、夫には少し強めに言われてしまいました。

むむっ!いろんな想いを抱えて「駐妻」に転職する私の心の奥、分かってないな!カチン。
ってか、そんな簡単に理解されてたまるか!って思いで、ございます。(笑)
ともあれ、本日もカンピーナスの空はよく晴れてます。



・仕事か、駐妻か、ホントに沢山考えました〜まだ、この先のこと模索中です。
・夫の海外転勤に伴う問題は、妻の生き方はもちろん、子供の教育、そして日本に残した親や家族のことと、多岐にわたります。

・あの、「音速の貴公子」、アイルトン・セナ様も故郷ブラジル、サンパウロの地に眠ってらっしゃいます。今でも、ファンが供えるお花がいっぱい。
・カンピーナスは、ブラジル第14位の都市で、少しだけお洒落な街、、らしい。こんなカラフルなマンションが突然ニョキっと顔を出します。


セニョーラ・プリマベーラ  

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 6 件のコメント

なたちゃん

2018年11月6日 at 7:57 pm

読ませて頂きました!とても興味深く、多く共感しました!駐妻経験のある私、毎日楽しく過ごす事が大事ですね!
次回もとても楽しみにしております

さっこ

2018年11月6日 at 8:06 pm

楽しくて一気に読ませて頂きました。
「駐妻」への就職はプリマベーラさんにとってきっと素晴らしいキャリアになるでしょう。
やっぱり海外で暮らすと視野が広がるし、日本を客観的に見られるし、絶対正解だと思う。
特に女性として扱ってもらえてうれしいよね
また、楽しいコラム楽しみにしています。
身体に気をつけて下さいね

KAZ

2018年11月6日 at 8:56 pm

これからの人生100歳時代とするとまだまだ半分を過ぎたところ。仕事をずっとしてきた人間としては、仕事を辞めるのはそれ相当に大変な決断だったろうとお察しします。だけど会社に勤めるだけがキャリアじゃないのよね。人生も含めたキャリア。ワタシもそろそろ定年後のキャリアについて考えているところ。お金だけじゃない、心の豊かなきれい生活、一緒にめざしたいです。

Romana

2018年11月6日 at 10:16 pm

プリマベーラさん、女性ならではの葛藤、時間経過に従ってしなやかに変化していくところは、男性には真似できないなと(笑)自分の状況にポジティブに向き合うって、ほんとに大切なことだとおもいます。それによって、状況は思わぬ嬉しい展開をしたりするもの。
ブラジルで、どう気持ちが変化されていくのか、今後もコラム、楽しみにしています。

chika

2018年11月7日 at 12:59 pm

「海外帯同&専業主婦」という異動を命じられiたら?と考える発想の転換が新鮮です。ポジティブな姿勢と行動力でこれからどんな展開があるか、わくわくします!これからも楽しみにしています。

ハワイ好き

2018年11月17日 at 10:20 pm

プリマベーラさん 
激しく(⇒褒め言葉です)働いて見事に次のステップに行かれましたね。
素敵です。
私は中くらいで働いてきました。
定年が見えて来たかと思ったら定年延長になり、
自分の強みをどう活かしたらいいのか、活かせるのか、
この不安は久しぶりです。こんな感じは新卒の就活の時か、いや思春期か。
面白いじゃありませんか。

これからも「駐妻」という仕事の日々や、ブラジルの様子を知りたいです。
コラムを楽しみにしています。
ところで、わたくし「駐妻」という言葉の語感に若干のとまどいが・・・
何かよいネーミングを求めます。募集しましょう。
カタカナならいいってもんでもないですが、なんかないかなあ。皆さんいかがですか?

(冬に向かう日本から夏に向かうブラジルへ)

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