投稿日:2018/11/20

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜



駐妻が着任すると外国人登録などの手続きがあるので、翌日以降すぐにオリエンテーションが行われます。が、これはあまり役に立たない。到着から時間も経ってないので、伝えられた生活情報はほとんど頭に入らないし、流暢な日本語で「何か質問は?」と総務担当ブラジル人スタッフに言われても、このタイミングで何を聞けばいいのかもわからないし。(ゴメン、誠意は伝わってるけど)それでも、何とか生活しなくちゃ!

と、そうこうするうちにその週も終わりに近づき、さすがに心細くなりました。 「ねぇ、ご近所にいる方とかにご挨拶に行かなくて良いの?」と、夫に尋ねると「別にいいんじゃないのー」と涼しい顔で言うのです。ん?と、言うことは、私はこのまま、誰とも知り合わず、手探りのまま暮らし、会話と言えばカタコトのポルトガル語で店員さんと話すだけの日々を過ごすのか?!

1週間経とうとしてるのに、誰とも知り合ってないし、繋がってないなんて。 どうも、夫は私の発言の主旨を分かっていない様子。そこで言い方を変え「せめてどなたかの連絡先を1つゲットして。日中は一人だから、セキュリティー面でも必要です。」と主張して、やっと、同じ会社の駐妻の連絡先を手に入れてくれました。(言わなかったらどうなったんでしょうか?)

まずは私より2ヶ月ほど前に着任したH美さんから連絡がありました。H美さんの話では、このカンピーナスには他社の方も含めて20名超の駐妻が居ると言うではありませんか!意外とたくさんいるんだ~と、思っていると、早速そのグループラインに招待され、次々に「はじめまして、どうぞよろしく。」の応酬です。H美さんは「私は海外生活も初めてで、まだ慣れないので皆さんに助けて貰ってます」と、2ヶ月間で深めた交友関係を穏やかに語ってくれました。

次に、同じアパートに住んで居る方の番号を夫経由で受け取り、私から電話を入れると「せっかくだからこの後、ウチでお茶しませんか?」と言って下さいました。むっむっ、話が速い!この方のお名前はN子さん。物怖じしない元気はつらつな印象です。何となくタダモノではない気がしましたが、なるほど、日本では日本語教師の仕事を経営者としてバリバリやっていたそうです。

泣く泣く仕事を辞めて、夫の転勤に伴ってカンピーナスに来たのが約一年前、ビザの関係で就労することが出来ない今もN子さんはじっとしてはいられず、ボランティアで日本語教師や、幼稚園や大学の先生のお手伝いもしている事が分かりました。「やりたい気持ちがあれば何でもできるのよ」と、ブラジルの口コミの凄さを語ってくれました。私が自分のこと話すと、「大決心なさったのね。お辛い気持ち、分かります。」と言われ、何かがストンと落ちました。

「私はただここに居るだけの駐妻じゃないんだ!」と言う主張が見えるN子さんには、昔々、私も味わったあの感覚、ちょっと同じ匂いがしました。 こうして第一&第二村人を発見してから数日後、駐妻グループからランチのお誘いがありました。ちょうど私より1週間後に来たE美さんと私の合同歓迎会をしてくださるとのこと、指定のレストランへ行くと先住駐妻が10人ほど待っていました。

順列がある訳ではないでしょうが、滞在期間、地元情報通、ポルトガル語習得度、年齢(ハッキリとは言わないけど何となく)などを総合的に勘案して、ここのドンはK子さんらしい、という事が分かりました。 K子さんは、なんとクリチバに7年いた後一旦地元愛知へ帰国して、2度目のブラジル駐在だそうです。カンピーナスにもすでに5年いるブラジル生活のエキスパートです。ハキハキと元気に話す頼り甲斐のある方です。

K子さんに次いで長いのが、A子さんです。2人の娘さんをインターナショナルスクールに入れて、カンピーナスに4年超、この年末に帰国が決まっているそうです。ザ・主婦という感じで、お得意のポルトガル語も「鶏モモの皮を落として、300グラムください」と言った実用会話集を作って、後から来る駐妻に配ってます。私もお店の場所がわかる地図を頂きました。スーパーや、フェイラ(市場)のことに詳しく、このグループの参謀というか影のドンと言った存在です。

そしてその後に続くのが、アメリカからスライドで赴任して来たK美さん。間も無く一年半のカンピーナス生活だそうですが、子供がいないのでご主人と2人食べ歩き(飲み歩き?)に余念がないとか。K美さんはよく喋るムードメーカー的存在で、とてもフレンドリー。結婚生活の殆どを海外で暮らしているからかな? その他の方達は、最近入れ替わりがあったらしく、概ね滞在1年前後の方が多いようです。

皆さんと話してみると、ここカンピーナスに限って言えば、ありがちな、夫の順列=妻の順列みたいなことや、変なお約束事も無さそうです。みんないい人で、もしかしたらこの中だけで平和に生きて行くことも出来るかもしれません。でも、逆に日本人だけで群れることを嫌い、距離を置いている人がいることも感じました。

各々の考えやスタンスは、駐妻だからと言ってみんな同じではなさそうです。「どんな想いを抱えて、ここにいるの?」私は、猛然と、この女性たちの生き方そのものに興味が湧いて来ました。(職業病?)それぞれの経緯を経てここブラジルまで来た彼女達の想いこそ、もう1つの海外駐在ストーリー「ライフキャリア」の原点があると思えるからです。

そして、駐妻グループは情報の宝庫!まさにライフラインです。駐在員本人には何を訊いても分からないけれど、駐妻の誰かに訊けば大抵のことは解決します。頼もしい仲間達です。 お陰で、生活の質が上がったことは明らかで、その意味でも私が帯同を決め、ここへ来たことには意味があるよなーと、高めの自己評価をしつつ、モチベーションを上げて毎日を乗り切っております。(笑)



・アメリカ駐在経験者K美さんの発案で、大人だけのハロウィンティーパーティーしました。
・ブラジルはあまりハロウィンは盛んではないですが。

・駐妻ランチ。カンピーナスにはこの倍の妻達がおります。
・近くには、カピバラが住む池のある公園もあります。癒し系カピバラは意外と大きくて、ちょっと汚い、、。笑


セニョーラ・プリマベーラ  

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 8 件のコメント

みーちゃん

2018年11月20日 at 7:11 pm

どこで暮らしても、その人の本質は変わらない事がよくわかります。自分らしく生きるには意思と努力が必要ですね。人間模様が面白くなってきました。次回もにも期待しております。

なたちゃん

2018年11月20日 at 7:32 pm

確かに女性が持っている情報はとても重要ですね。男性は…自分の仕事が中心ですね
これからも楽しく読ませて頂きます。共感する点は山々です

chika

2018年11月20日 at 7:50 pm

一歩踏み出すことで、大きく世界が変わりましたね。ご主人から得た駐妻さんの連絡先から、芋づる式(?)に広かった村人ネットワーク!皆さん、それぞれに充実した駐妻ストーリーがありそうですね。早くも活気づいてる感じですが、まだまだ序章。これからの皆さんとの交流、そしてプリマベーラさんの参加で村がどんな風に変わっていくか?楽しみです

コアラ

2018年11月20日 at 9:23 pm

一週間経っても、夫が発言の趣旨を理解してない様子という言葉に大きく頷きました〜。私は国内で転勤族の妻でしたが、夫は妻の生活まで気が回らないようでした。
そんな中、共に楽しい時間を過ごせた友達には今でも感謝してます。
プリマベーラさんの周りの方も、様々な方がいらっしゃるんですね。
これからも駐妻生活の話、楽しみにしてます。

コアラ

2018年11月20日 at 10:10 pm

どうも夫は私の発言の主旨をわかってない様子という言葉に大きく頷きました。私は国内で転勤族の妻をしてましたが、うちの夫も妻の生活にまで気が回らないようでした。色々相談出来る人が居ると心強いですよね。これからも駐妻生活の話楽しみにしてます。

Gurako

2018年11月21日 at 9:18 am

毎回おもしろくて一気に読み進んでます!
「駐妻」なんて私の人生には出てこない選択肢!貴重な体験をされているんですね。

好奇心旺盛なキャリアコンサルタントの目から見た様々なブラジル生活の様子を垣間見たい!次回も楽しみにしてます。

Ola

2018年11月21日 at 9:30 am

夫は海外転勤してもキャリアは継続していくのに、女性はその度にプツっと途切れてしまう。
一方で 海外在住ならではの経験も積める。
そのジレンマを抱えて ブラジルにやって来た皆様、聡明でポジティブな方々ばかりのようですね。
交流から また新たな展開がありそうで 読んでいて楽しみです。

ゆっきー

2018年11月30日 at 1:41 pm

素敵な生活されてますね、

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