投稿日:2019/01/10

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
もし「海外のオススメはどこ?」と訊かれたら、イタリアのポンペイと、間違いなくイグアスの滝を挙げます。ポンペイはさておき、2度目の訪問にもかかわらず、またまた感動的だったイグアスの事は語らずにはいられません。

今回は勇敢な友達Q子さんとIちゃんをご案内するので、抜かりなくと、予約したタクシーでホテルを早朝に出発し、空港までは順調!時間も気持ちも余裕があったのでポンデケージョとコーヒーで朝食を取ってからゲートに向かうと、飛行機遅れてる⁈掲示板に「天候のため」と表示され、と同時に夫から「フライト遅れてる?」「現地が霧みたいだな」って、スマホに何度もメッセージが送られてきました。

どうも会社で航空会社のサイトをチェックしながら、ブラジル初アテンドの私をサポートしてくれている様です。有難いけど、どうぞお仕事して下さい。結果、2時間遅れでイグアス空港に着くと、去年もお世話になった日系ブラジル人ガイドのアオヤマさんが「お久しぶりです」と少し癖のある日本語で出迎えてくれました。

イグアスは自力で回ることも可能ですが、国立公園のため車の入場制限があり、移動するのは専用バスを利用しなければなりません。ところがこのバスはかなり並びます。遠路はるばる来た二人になるべく効率的に楽しんで貰うため、登録している旅行社の車とガイドを予め手配したところ、去年同様アオヤマさんが、2日間ブラジル側とアルゼンチン側をガイドしてくれる事となりました。

ブラジル側の魅力は、遊歩道を歩きながら全長3キロ超の滝の全貌を見渡す事が出来ることです。その壮大なスケールは、生まれて初めての迫力です。去年より水量は少なかったけれど、その分、真っ白に透き通った水しぶきが上がっています。メインは、短いジャングルをジープで抜けた後、川へ下りボートで滝壺へ突っ込んで行くマクコサファリツアーです。覚悟はしていても、あまりのびしょ濡れっぷりに、ボートを降りた時には何故かテンションが高くなり、見知らぬ同乗者達と連帯感が生まれます。

私達はTシャツの下に水着を着て、その上にはカッパ、救命胴衣を重ね着しましたが、努力の甲斐空しくびしょびしょ!ビキニ姿に直接ライフジャケットのブラジル人お母さん、あなた正解です!濡れたまま、半笑いしながらホテルへチェックインし、夜はラテンショー見ながらビュッフェ。グッタリ、よく眠りました。

翌日は、早めに出発しアルゼンチン側へ向かいます。ここ、国境?という感じの高速の料金所みたいなところで出入国手続きです。橋の上の国境線は、手前が緑×黄色、先がブルー×白と、それぞれの国旗の色に塗り分けられてます。アルゼンチン側国立公園では、トロッコ列車で「悪魔の喉笛」と呼ばれるイグアス最深の滝壺へ行ったり、トレッキングコースを歩いて、滝を上からも下からも、多彩な景色を楽しむことが出来るのです。

滝壺へ落下する水量は、この世のものとは思えない、荘厳な趣さえあります。空が快晴でも、滝壺に立ち昇る水蒸気で、滝の真上には大きな雲が出来上がります。古代の人は、遠くからこの雲を見つけて「あそこに水がある」と判断して長い道のりを歩いてきたようです。はるばる極東より来た二人も感慨にふけっていたのか、やや言葉少なめ。私も、凄いってことを何とか伝えたいですが、滝壺の前では何故か無言になってしまいます。単に凄いって言うこと自体が陳腐な気がするくらい、自然の中での人間の小ささ感じます。

滝壺の後は、3時間程歩きました。今回は、アッパートレイルとローワートレイルの両方を制覇。アオヤマさんは、暗に時間によっては短い方だけ行けば良いですよね?みたいなことを訊いてきたので「去年は両方行きましたよ」と言って、全ルートを案内してもらいました。実は、私、嘘つきました!去年夫と来た時は、ローワートレイルしか歩いてません。でも、わざわざ地球を半周して来た友達に、中途半端な事は出来ません。存分に堪能してもらいたいと思い、嘘も方便。ま、ガイドさんとしてはあまり歩きたくないですよね。

でも、そんなアオヤマさんさえも「イグアスは何度見てもその都度違う感動がある」と言うように、その表情がその度違う気がします。だから、いつまでも見ていられる。他のどんな滝も比べ物にはならず、大きさだけでなくその佇まいは威厳さえ感じます。まさに、百聞は一見にしかず!オススメです。

アオヤマさんにプエルトイグアス空港まで送ってもらい、国内線でブエノスアイレスへ飛びました。短いフライトの末降り立った所は、ヨーロッパのエスプリを漂わせるお洒落な街です。ちょっとユニークなタクシー運転手さんが、スペイン語でしきりと説明をしてくれて心地よくホテルへ到着すると、なんと予約していたタイプの部屋が埋まっていて、ちょっと揉めました。たくさん歩いたのと長旅の疲れか、Q子さんはちょっと具合悪そう。とりあえずその晩は入れる部屋に入って、ルームサービスで夕食を済ませ、休みました。(翌日、希望の部屋へ移動し、当然、宿泊費も交渉しました。)

ブエノスアイレスでは、少し危険と言われるカミニート地区だけ、車とガイドをつけて回りました。この地区はヨーロッパ移民が初めて住み着いた街で、苦しい生活を少しでも明るく!と残り物のペンキで家や町をカラフルに塗り立てたのが、今は観光名所になりました。町角では、タンゴの衣装を着た男女が、観光客と共にポーズをとって写真に収まります。もちろん、有料。

ランチを挟んで、コロン劇場のガイドツアーに参加しました。たっぷり1時間かけて、世界三大劇場のひとつの内部をくまなく英語ガイド付きで回ります。古い建物ですが、劇場は、現役で使用されています。昔のままの調度品やインテリアは、豪華でヨーロッパ人の芸術に対する想いの深さを感じ感銘を受けました。

夜は、タンゴショーです。何故か入口でプチコスプレさせられて記念写真に収まる羽目に。そして、食後のタンゴショーは夜中まで続きます。その妖艶な雰囲気、細かいステップは、移民の人達が辛い生活の中での唯一の楽しみだったとか。近年は後継者も減り、観光客がいなかったらとっくに廃れていたとさえ言われているようですが、こんなステキなもの、途絶えさせては勿体ない!

ブエノスアイレスは、南米のパリと称されます。同じ南米でもブラジルともまた違う、欧米文化を色濃く残しています。でも、私はパリともまた違う「どこにもない特別な場所」のような気がします。日系移民もいますが、当初からアルゼンチンに馴染む為にあえて日本人街を作らなかったとか、ブラジル移民とはちょっと違う。サンパウロより道路は綺麗。ブラジル人よりはちょっとおすまし。

女性の歩きタバコ率が高いのは驚いた。牛肉はブラジルより柔らかくて美味しい。コーヒーはフレンチタイプなのでやや薄め、私はエスプレッソタイプのブラジルコーヒーの方が好きかな。ブラジルは多民族文化をごちゃ混ぜに取り入れてるけど、アルゼンチンはフランスを代表とするヨーロッパ文化を守ってきたことを感じさせる、などなど、比較しながら見ていると本当に飽きないのです。

エセイサ国際空港で、日本へ帰る二人とお別れしました。一人でサンパウロへ戻る私は、ちょっとセンチメンタルになりました。いつかもう一度訪れたい街ブエノスアイレス。そうだ、「オススメ観光地」にブエノスアイレスも入れよう!


・残念ながら、この迫力は、動画でないとお伝え出来ません。行くべし!
・160年の歴史を持つカフェ・トルトーニは、ブエノスアイレス最古のカフェ。ちょっと甘めのクロワッサンとカフェオレの朝食セット。テーブルは大理石。
・世界三大劇場のひとつ、コロン劇場の内部。ここ部屋では週末にピアノ演奏会が催される。無料のコンサートを行うこともある。

・世界で2番目に美しい書店と称されるエル・アテネオ。劇場を改装しており、奥のステージ部分は現在はカフェになっている。
・ラ・ベンタナのタンゴショーは、20時からゆっくり始まる。まずは、半強制的に記念撮影!この後、ディナー、バンド演奏、ダンスショーが深夜まで続く。
 
セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 8 件のコメント

koala

2019年1月11日 at 9:16 am

滝が雲を作るんですね!映像でイグアスの滝を見た事がありますが、コラムで更に迫力が伝わってきました。今年もブラジル生活のお話、楽しみにしてます。

みーちゃん

2019年1月11日 at 3:58 pm

イグアスの滝、とても行けないとは思えど憧れます。ブエノスアイレス、まさに異国の街。文章だけでもワクワクしました。素敵な経験を共有させて頂きありがとうござます。

chika

2019年1月11日 at 6:35 pm

圧倒的な迫力なんでしょうね。とても言葉にならない感じですが、そのスケールの大きさ、ダイナミックさが伝わってきます。これはすごい「体験」ですね。一方で、街はヨーロッパ文化の香りがあって・・・満足度の高い旅ですね。
今年もコラムを楽しみにしています。

wassy

2019年1月12日 at 9:51 am

イグアス観光にチャレンジしようとする私にとっては読み応えがありすぎです!
とても楽しみになりました!
発信される観光レポートの奥に秘められる、彼女からの『頑張れ!』っていうメッセージにも
感じられ、日本で働く私たちも頑張ります!
イグアスでお会いできるのを楽しみにしてます!

Nathy

2019年1月12日 at 9:32 pm

ブログを読みイグアスの滝に行きたくなりました。
ブエノスアイレスもステキなところですね。

ハワイ好き

2019年1月12日 at 11:13 pm

エル・アテネオが、クラッシクなシャンデリアが素敵です。凄く贅沢なカフェですね。
一人でサンパウロへ戻るのは少し寂しかったですね。
でもきっとプリマベーラさんのことだから、駐妻+自身のアイデンティティを感じながら
充実した気持ちで帰ったのではないでしょうか。

ハワイ好き。

2019年1月12日 at 11:22 pm

エル・アテネオ贅沢なカフェですね。クラッシックなシャンデリアが豪華。
サンパウロから一人で帰るのは少し寂しかったでしょうね。
でもプリマベーラさんのことだから、きっと駐妻+ご自身のアイデンティティを感じながら充実した気持ちで
ご自宅へ帰られたのではと思いました。
今回もまたまた楽しく読ませていただきました。

まめ

2019年1月13日 at 12:17 am

今までは、ただただ遠い場所という印象だった国が、急に魅力的に感じられ、訪れずに死ぬのはもったいなさ過ぎ!とさえ思うようになりました。
イグアスの滝、見てみたいな~

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