投稿日:2019/02/22

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
ブラジルでは11月2日に日本のお盆に相当する「万霊節」という祝日があります。ブラジル人もこぞってお墓参りには行くのですが、今年は翌日が土曜日で並びが良く三連休で、テンション上がります。ただでさえ、お休み大好き、有給消化率100%(年間30日の有給が法律で保証)のブラジルですから、並びが悪い年でも企業自体が振り替えて連休にしてしまうらしいですが。

しかし、駐在員は日本の規定に従うので、必ずしもブラジルの祝日全部を休める訳でありませんが、幸い今回は連休です。単身の時はどこへも行かなかった夫ですが「サルバドールへ行こう!」と、自ら探したツアーに申し込んでいました。 ところが出発の1週間前、会社から帰ってくるやいなや「来週のサルバドール旅行、S一家も行くんだって!」と、やや困惑気味に言いました。

Sさんとは、夫と同じ部署で働く唯一の日本人です。元々、夫は会社の同僚とプライベートで親しくお付き合いするのが苦手です。とはいえ、唯一無二の日本人同士、たまには肘を交えて話すとかすれば良いのになぁ~と思うのですが、以前から「彼は家族帯同で来ているから余計な邪魔はしたくないんだ。」と、この1年超、個人的にゆっくり話したり、飲みに行った様子もありません。

夫なりに気を遣っていたのかも知れませんが、そこはねぇ~。 そんなSさんご一家といきなり2泊3日の旅に出ることになったので、なんか気不味いって表情です。「えっえ~いいじゃない!家族同行の社員旅行みたいで。良い機会だもん、親睦深めちゃいましょうよ~」と、夫の憂鬱な気持ちとは裏腹に、私はウキウキ気分で出発しました。

Sさんの奥さんY子さんとは、それまでに何度か面識がありました。ブラジルへ来た直後、人を介してY子さんの方から連絡があり初めて会ってから.年代を超えて話は弾み、ランチしたり、サンパウロへ一緒に買い物へ行ったりしました。Y子さんは、元、管理栄養士で、4歳の息子さんがいる明るく元気なママです。ちょうど1年前に来たばかりの頃は、言葉も分からず、子供を抱えての初めての海外生活に戸惑い、落ち込みもしたけど、今は、テニス、ピラティス、タペッチという手芸も始めて、手帳が真っ黒になるくらい生活を楽しんでいるようです。

出発の日、空港で一人息子のO君を連れたS夫妻と会いました。私とY子さんは「ワアーイ、3日間よろしく!楽しみましょう~」とノリノリですが、夫達は何となく複雑な表情で「おぅ~」みたいな感じで旅行は始まりました。 行き先のサルバドールは、バイーア州の州都で、サンパウロから飛行機で北東に2時間半ほどの大西洋に面した歴史ある都市です。ポルトガル植民地時代には総督府が置かれ、その後200年ほどブラジルの最初の首都として栄えました。

砂糖産業の働き手として、アフリカからたくさんの黒人が連れてこられた経緯から、独自のアフロブラジリアン文化が花開いた場所です。この街を訪れた誰もが、人々はオープンマインドだし、とても良かった、と言うので期待大です。 空港に着くと、すでにサンパウロより気温が高く、真夏です。そうそう、南半球にいますからね、北へ行くほど暑いのです。なんか変な感覚。

空港の外へ出ると目を開けてられないほどの陽射!どこまでも青い空!その空に、ユネスコ世界遺産に登録されたペロウリーニョ広場のカラフルな建物が映えます。なんだか見ているだけで、ウキウキ。ここは、あのマイケルジャクソンもPVを撮ったことでも有名な観光名所です。近くには「黄金教会」の名で知られる伝統あるサンフランシスコ教会、岬に造られたハーバ要塞など、古いヨーロッパの街並みの雰囲気とアフリカの文化が融合して、独特の景観を作り出しています。私は、サンパウロ州とはまた違うブラジルの一面を見た気がしました。あちこちから音楽が聞こえ、さらに開放的でゆる~い感じです。

日中は主に市内見学して、バイーアならではのシーフードランチに舌鼓を打ち、身も心も解き放たれました。緊張気味の夫達も、心からの笑顔です。その夜は、私とY子さんで打ち合わせて、一緒に夕飯を食べる事にしました。子供がいる食卓は久しぶりです。好き嫌いを言ったり、Y子さんのスカートにジュースをこぼしたり、それはそれで大騒ぎでしたが、子供がいることで、和気あいあいとします。夫達も、会社とは違う場所で、仕事の話こそしませんが、お互いの事を知り合う良い機会になったように見えました。そして、意外にもうちの夫は、4歳のO君と仲良くなって、一緒に楽しそうに遊んでいました。「精神年齢が同じ?」なんてY子さんが冗談ぽく言って、みんなで大爆笑。その通り!と私は心の中で呟きました。

翌日は、市内から海岸沿いに北へ90キロほど行った「プライアドフォルチ」と言う所へ向かいました。せっかくサルバドールへ行くなら、少し足を伸ばしてここへ行く事をおススメします!長期滞在型のコンドミニアムや別荘、お洒落なショッピングモール、多彩なレストランなどがありリゾート要素が強いだけでなく、亀の保護区域となっており、大きな保護センターもあります。私はまたまたブラジルの違う一面を発見したと思いました。保護センターの活動や展示を見ると、かなり本格的に研究している真面目なブラジルがあり驚きました。大変失礼ですが、ブラジル人がストイックに学術研究している様子はイメージした事がなかった、ごめん。

ランチは、目の前を様々な物売りが通る海の家で売り子を冷やかしながらシーフードを楽しみ、夜はカポエラショーを見てさらに弾けた夜となりました。

最終日は、ボンフィン教会へ願掛けのためのフィッタと呼ばれるリボンを結びつけに行きました。この教会は、サルバドールらしく、カソリックの人もアフリカから来た人も一緒に祈る事ができる、訪れる人が絶えない教会です。こんな懐の深さや、外から来るものを拒まないスタンスは、移民国家ブラジルならではです。最後は、メルカルドモデーロでお土産の物色です。小さな物でも、お店の人相手に値切っていくのが面白い!つたないポルトガル語でも、気合次第で何とかなるな、と、喜んだのですが、よく計算してみると、値切った金額はほんの数百円で、ちょっと苦笑しました。またこれも旅のご愛嬌ですね。

折しも、この日からブラジルはサマータイムに入りました。これから始まる夏に、昼間の時間を有効に使おうとする制度です。私も張り切って時計を1時間前にセットして早起きしましたが、バイーア州ではサマータイムを使っていなかった!えっ?サマータイムってブラジル全土でやってるんじゃないの?当然夫もキョトン。後から聞けば、サマータイムはサンパウロ州以南だけの制度で、バイーア州は年間通して同じ時間を使用しているとか。さすが、ブラジル!それぞれがそれぞれに暮らしやすいように生きているんですね。

帰り道、私とY子さんはどちらからともなく「来年もこの時期に慰安旅行やりましょう!」と約束しました。夫達も笑顔でうなづき、彼らのリレーションシップもきっと深まったのでは、と心穏やかな旅の終わりでした。

・ペロウリーニョ広場には、カラフルな建物が立ち並びます。正面が「黄金教会」と呼ばれるサンフランシスコ教会。内装が金ピカ!
・プライアドフォルチにある海ガメ保護プロジェクトの看板。御見逸れしました、しっかり研究を重ねてます。

・海の家で食べたロブスター。ブラジル人は肉ばかり食べてますが、バイーアではシーフードが美味!
・ボンフィン教会のフィツタ(願掛けリボン)願いが叶ったら、お礼をしにまたお参りするのです。

 

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 8 件のコメント

Nathy

2019年2月22日 at 8:26 pm

バイーア素適なところですね。確かに男性同士だけでは中々絆が深まりません、女性のおかげです!

ぷー

2019年2月22日 at 9:17 pm

有給休暇消化率100%っていうのに爆笑しちゃいました!イメージどおりですねーさすがブラジル!

さっこ

2019年2月22日 at 9:53 pm

今回も最高に面白かった!
ご主人の様子が手に取る様にわかります(笑)
オープンマインドの奥様で、ご主人も世界が広がりお幸せにね。
それにしてもロブスター美味しいそう〜

SuuuU

2019年2月23日 at 7:09 am

私までブラジルを旅してるみたい!
癒される〜。
パパたちの距離感が微笑ましいです。

KAZ

2019年2月23日 at 9:03 pm

相変わらずアクティブに楽しんでますね!そして人と人を繋ぐことか、プリマベーラさんの天職だから、旦那様と同僚家族のコミュニケーションにも一役かっちゃう。
素敵です!

chika

2019年2月24日 at 12:11 pm

出発日、空港でS家と出会った時の様の妻達と夫達の様子の温度差?に笑っちゃいました。そ)が、旅が終わる頃には打ち解けた雰囲気に。社交的な奥様とオープンな現地の雰囲気で、ご主人も世界が拡がってますね(*^_^*) 旅行記、読んでるだけで、開放的な気分になりました。文化。という初めて聞く言葉も興味深い。ブラジルは多国籍な文化が交流してて奥が深いですね。

コアラ

2019年2月24日 at 10:27 pm

同僚家族と旅行ってなかなかないですよね。
ご家庭での様子も垣間見れたりして、親しみが湧きそうです。ブラジルのアフロブラジル文化知りませんでした。音楽とかでしょうか?気になります。

Gurako

2019年3月5日 at 11:28 pm

一緒に旅している気分で読みました、楽しかった。
願い成就後のお礼参りって日本の神社みたいですね
一昔前は家族同伴の社員旅行ありました、行きましたよ

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