投稿日:2019/03/25

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
カンピーナスに住んで4ヶ月ほど経つと、街の中で何人かの顔見知りが出来ました。私の住んでいるカンブイ地区は、カンピーナスの中ではちょっとお洒落な界隈ということになっていて、ぐるっと歩いても数時間で回れるほどの狭い範囲の中に、数多くのお店があります。いつも「歩き」の私の行動半径は狭いけれど、カフェやレストラン、スーパーマーケット、薬局など、日々の中で小さな発見は結構あるものです。

散歩がてらあちこち歩き回っては、気になる店を見つけてちょっと入ってみたり、何かを試しに購入したりしました。失敗もありましたが、それもまた新しい生活の中では楽しいことです。 そうこうしているうちに、お気に入りのお店がいくつか出来ました。ふと立ち寄ってみたくなる店や何度も行ってみたくなる心地良いお店です。

まず、1つ目は「Adelia」というブランジェリー(パン屋さん)です。実は、この店は昨年1ヶ月だけ来た時に見つけました。いつものように街をフラフラと散策していたら、(ちなみに、治安の問題で言うと、あんまりフラフラしない方がいいのですが、カンブイの中だけなら日中は何の問題もありません)大通りから一本入った道の角に、紺色のフレームにガラス張りの小洒落たお店を見つけました。

ブラジルではパン屋さんのことをパダリアと言いますが、ここはフランス風にブランジェリーと書かれていたので、ちょっと入ってみると、パンやケーキの売り場の他に、カフェスペースもありました。テラス席もあってなんとも気持ち良さそうです。朝ごはんから夜までやっているようで、いつでも同じグランドメニューから好きなものが選べます。初めて訪れた時はポルトガル語はほとんど出来ませんでしたが、それでも一人でちょっとドキドキしながら、コーヒーとキッシュを頼みました。

そのあと再度立ち寄り、今度はテイクアウトで1番人気のクロワッサンを買ってみました。なんとかポルトガル語で「2つ下さい」と言うとよく分からないけど、3つ買う方がお得です、みたいなことを言われてその日はクロワッサンを3つ抱えて帰りました。翌朝、軽くトースターで温めて食べたら、とても美味しい!これはいいと思い、滞在中何度も通いました。再度カンピーナスに来た今も、ここのクロワッサンは毎朝欠かせません。

ある時、レジに座っていたあまり見かけないけど、オーナーらしき中年男性、小柄ですが理知的な雰囲気で結構ステキな白人男性に声をかけられました。「君は昨日も来たでしょ?あそこに座ってたよね?」って店の中の席を指さしました。「昨日じやなくて、一昨日ね」と言うと、オーツ!と嬉しそうに叫びました。前々日の夜、週末なのでちょっと家事は手抜きして夫とカフェで夕食をしたからです。「私はよくここへ来てますよ。特にこのクロワッサンが大好きです」と、カタコトでしたが少し話せるようになったポルトガル語で言うと「このクロワッサンは、フランスで買ったバターを使ってるから、美味しいだろ、自信作だ」と説明してくれました。

なるほど、フランス製の無塩バターだな。お互いに名前を名乗って、仲良くなったのに~最後は「ところで、君は韓国人?」「いや、日本人ですよ」って言って、まあ、ブラジル人には日本、韓国、中国はほぼ区別つかないからね。でも、顔を覚えてもらっので、その後店へ行くと呼び止められて「日本語でコレはなんて言うんだ?」とか質問してきて、日本人マーケットの拡大に熱心なようです。

次に好きなお店も「Le Petit Parisien」というフランス風の名前のついたカフェです。着任後すぐにほかの駐妻に教えてもらったお店で、本当は私の歓迎会をする予定だったのですが、急遽変更になりいけませんでした。サイトを見たら素敵だったので、着任同期のE美さんを誘って行ってみました。ここは、朝の8時から夜の7時までずっと同じメニューで、フランス風のサンドウィッチやクロックムッシュなど、タルトやケーキを飲みものと一緒に提供しています。飲み物も、コーヒーだけでなく、何と南米には珍しくアイスティーがありました。

それもワイングラスでサーブしてくれます。サンドウィッチは、ナッツが練りこまれた硬めのフランスパンの中にチーズや薄い塩味の生ハムが入っていて、何度も言えない食感です。すっかりハマりました。タルトやケーキも、ブラジル特有のコンデンスミルクまるごと入れました、みたいな甘さはなく、上品です。色々説明してくれた女性が、最後のレジをするときもわざわざ出てきました。どうしてかな?と思っていたら~~彼女は日系人の血を引いているらしく、名前がユリさんと言いました。

別れ際にたどたどしく「アリガトウゴザイマス」と言うのがやっとでしたけど、親しみ持って接してくれる態度にグッと来ちゃいました。あとで分かったのですが、彼女はフランスへ修行に行き、この店は念願の自分の店、つまりオーナーです。まだ開店して間もないこともあり頑張ってる姿はキラキラしています。最近は、お店の外で会っても挨拶を交わすようになりました。

そして、最近のイチオシは、何と言ってもインテリアと食器類が素敵な「Abigail Coffee Company 」です。ここは、コーヒー専門店なのですが、ブラジル人にとって欠かせないコーヒーのお供、甘いお菓子の品揃えも素晴らしいのです。合わせて、シックなインテリアにはちょっと感心させられます。ブラジルというと、緑×黄色に象徴される明るくポップなラテンカラーをイメージしますが、アートやインテリアのセンスは必ずしもそれではなく、ちょっとエッセンスが利かせてあってモダンなんですよね。

合わせて、この店は店員の対応がさり気なく気配りが出来ていて、気持ちが良いのです。ちなみに~ブラジルって、この手のお店は分業制ではありません。注文受けて、コーヒー入れて、食べ物お皿に乗せて、運んで、レジ打って、の一連の作業を、みんながそれぞれにやるわけで、効率悪いと言ったらありゃしない。それでも店によってその非効率さが明るみに出る店と出ない店があるのは、働く人の意欲ですかね?

その日の担当は、ちょっと浅黒い肌にキリッと髪を束ねているかなりの美人でした。レジで値段を告げられた時、ん?なんか会ったことあるなぁーこの人、って、思いました。少し考えて恐る恐る「ねぇ、前に他の店で働いてたよね?」と訊ねると、少し恥ずかしそうに前にいた店の名前を言いました。あーやっぱり!と思ったら、向こうも私を覚えていてくれたみたいで「この店にもまた来てね」と言いました。私もかなりカンピーナスで面が割れて来たな、よしよし。

マンションの守衛さんや管理のお兄さん、お掃除のお姉さんや運転手さん、スーパーマーケットのレジのおばさんも、なんとなく顔見知りになって来ています。短い会話でも、なるべくポルトガル語で話しかけて、街の中のお馴染みさんをたくさん作って、心地よく暮らしたいものです。

●フランスから輸入したバターを使ったクロワッサンが自慢のAdeliaの外観。いつも混み合っている繁盛店です。
●オーナーのユリさんオススメのLe Petit Parisien のサンドウィッチとカフェラテ。

●Abigail Coffee Companyのインテリアは淡いトーンで癒し系。何時間でもまったり出来ます。
●街角に咲く花のビビッドな色合いが目を引きます。

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 9 件のコメント

Gurako

2019年3月25日 at 6:33 pm

なるべくポルトガル語で話しかけて、街の中のお馴染みさんを沢山作る計画、素敵です。
郷に入れば郷に従え、ですね。
そのフランス産バターの美味しいクロワッサン食べてみたいです

いわちゃん

2019年3月25日 at 8:13 pm

いつも楽しく読ませて頂いてます。
フランス産のバターを使った美味しいクロワッサン、うーん…、食べてみたくなりました(^^)
それにしても、ご紹介いただく美味しそうなカフェの数々に、ブラジル食文化のイメージがどんどん変わっていきます^^;
日頃のお付き合いを広げながら作ってこられた馴染みのお店。今回も、ご紹介をありがとうございます

Nathy

2019年3月25日 at 8:18 pm

気分転換にカフェ巡り、私も大好きです
素敵なカフェたくさんありまして良いですね。

ハワイ好機

2019年3月25日 at 9:32 pm

だんだんと知り合いが増えて、すてきな日々ですね。
プリマベーラさんはきっとチャーミングなオーラを出しているんだと思います。
パープルのお花の木は何という名前なのでしょう。
枝を広げたすてきなスタイル。

SuuuU

2019年3月26日 at 7:09 am

街の中にお馴染みがあるとリズムができる気がします。相手にとっても生活の一部分になってたりしたら素敵。

ola

2019年3月26日 at 9:34 am

読んでいて楽しくなりました。カンピーナスの日常 素敵ですね。それも物怖じしないで 溶け込んでいく能力があるからですね。
ポルトガル語も使っているうちに どんどん上手くなりそうですね!

ROMANA

2019年3月26日 at 7:02 pm

街にどんどん知り合いができるって、素敵ですね。
溶け込みつつあるのが文章読んでてわかります。
それに、カフェ行きたくなりました。
これからも住んでないとわからない印象、記事にしてください。

chika

2019年3月26日 at 8:47 pm

カンピーナスのカフェめぐり、楽しいですね!プリマヴェーラさんの行動力はどこに行っても、そこを居心地の良い場所にしてしまいますね。クロワッサンのお店のオーナーもプリマヴェーラとの交流で世界が広がってる様子。楽しい拘留の輪が広がってますね!これからも楽しみです。

さっこ

2019年3月28日 at 7:59 pm

現地の言葉で交流出来た時の楽しさ嬉しさは格別ですね。ワクワクが伝わってきます!
プリマベーラさんいつも楽しいコラムをありがとうございます。
また色々発信して下さい。楽しみにしています。

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