投稿日:2019/04/22

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
クリスマスが近づいて来ると、あちこちでFesta(パーティー)が開かれます。駐在員家族も、親交のあるブラジル人達との集いが多くなります。

少し早めのクリスマスという事で、11月最終土曜日に、まずは夫の部署のランチフェスタがありました。今年は夫も単身を解消したことから、社員だけでなく、家族も一緒に集まろうということになり、インダイアツーバという街にあるレストランへ行くことになりました。このレストラン、壁には桜のイラストがあり「日本の家」という意味の店名にもかかわらず、何故かブラジル名物シュラスコの店。

今日は家族連れの参加なので、みんなニコニコ楽しそう。独身の人も家族未満の同伴者と一緒です。紹介の時も、堂々とカップルとして振る舞います。これがブラジルでは当たり前、家族や夫婦を大切にする国民性の中において、普通のことなのです。サラダバーに行きてんこ盛りで帰って来たり、何度もシュラスコお代わりしたり、みんな和気あいあい、大騒ぎです。

フェスタのお知らせが来た時に、ふとローカルスタッフの皆さんに、日頃のお礼と初めましても兼ねて、何かしたくなりました。「皆さんにクリスマスプレゼントとか用意した方が良いよね?」と言っても、夫はいつもながら「別にいいんじゃないのー」とさらっと言うので、「私とY子さん(もう一人の駐在員Sさんの奥さん)からという事で、何か用意しますね」と、半ば見切り発車で、Y子さんと相談して人気の高級チョコレートを少しだけ準備することにしました。

つたないポルトガル語で書いたカードも添えて、一家にひとつ、子供のいる家はさらにひとつ、二人で「フェリスナタウ(メリークリスマス)」と言いながら、当日テーブルを回って配りました。さすがブラジル人!リアクションが大きい。ハグの嵐!こんな小さなプレゼントでこんなに喜んでくれるなら、本当に良かった。お返しに、素敵な笑顔をたくさん貰いました。

スタッフの方達は、英語か日本語を話しますが、私は知ってるポルトガル語を連発しました。ボキャブラリーは少ないので、同じ事ばかり言ってるけど、とりあえず大ウケ、皆さんともグッと距離が縮まった気がします。

帰り際には、来年もまた家族一緒にと、口々に言ってました。私とY子さんは調子に乗って「来年はビンゴ大会でもしますか?」なんて。ファミリーを大切にするのは、ブラジル式フェスタの掟の一つ目です。

その翌週、今度はアパートのパーティールームでフェスタがありました。主催者は同じアパートに住むN子さん。「持ち寄りパーティーをするから」と言われ、お手伝いしました。集まるのはN子さんの日本語の教え子を中心に、日本に興味のある人、日本人とお喋りしたい人達です。実は、私もボランティアで教えているので、生徒達にも声をかけ、一緒に手伝ってもらう事にしました。

ここでは、アパートにはだいたいプールとジム、そしてパーティールームが付いて、少し使用料を払うと貸してくれます。クリスマスシーズンは、予約を取るのは簡単ではありませんが、N子さんが手配してくれました。朝からの準備の時間を考えて、みんなには12時開始とアナウンスしたそうです。私も、午前中早く、サマラとジェシカの日本語レッスンをして、11時過ぎには準備の為にパーティールームに駆けつけました。

みんなでワイワイと出来る空間を作ります。併設キッチンでは、料理を温めたり、並べたり、家の冷蔵庫で冷やしておいた飲み物を運び込んだりしました。サマラとジェシカは、予想以上に働き者で、紙コップやお皿を並べたり、おつまみやお菓子を広げてくれました。持ち寄りパーティーという事で、2人はサンドウィッチを、私は日本蕎麦を茹でて準備しました。

が、12時になっても、Hちゃんが日系3世ブラジル人の夫と共に到着した以外は、まだ誰も来ません。誰も来ないけど、誰も慌てている様子もありません。準備を続けながら、少し食べ物を摘んだりしていると、日本人家族が何人か来ました。小さな子達はお腹がすいて我慢できず、先に海苔巻きを食べ始めました。

そうこうしているうちに午後2時くらいから、だんだんとブラジル人達が集まって来ました。みんな遅れて来たというような意識はないみたい。普通に来て、持ってきたそれぞれの手料理や、買ってきたスイーツとかを次々にテーブルに並べます。持ち寄りパーティーと言うと、日本では何となく手料理を持って行かなくてはとなりますが、ここでは買ってきても良いのです。

少し遅れて、ファティマ先生夫妻が来ました。そう、あの主婦感覚満載、駐妻一番人気のポルトガル語教師、ファティマ先生です。何と、ご主人は、生のステーキ肉をぶら下げて来ました。屋外スペースには、必ずバーベキューグリルが付いているので、ここでも手軽にシュラスコが出来ます。お肉を焼くのは男性の役割なのか、ご主人は慣れた手つきでどんどん焼いて、食べやすいサイズに切ってくれます。みんな匂いに誘われて、グリルの周りに集まって、焼けたそばからどんどんと口に運びます。私は珍しくてずっと見ていたら、ファティマ先生が「見てないで食べなさい」と、肉を一切れ口に運んでくれました。ちゃんとお話するのは今日が初めてなのに、何という親密さ!

夫と同じ会社のRさんは、趣味がお菓子づくりとか。甘さ控え目、繊細なチーズケーキを少し照れながら切り分けてくれる姿は、うーん、スイーツ男子!

そういえば、夫もなかなか来ません。同じ建物にいるのに、ブラジル人以上に遅れてやって来ました。テレビでF1観てたらしく、マイペースです。そういう意味では、彼の性格はここの生活に適してるのかもしれません。

野外のテーブルでは、駐妻E香さんがブラジル人達の名前をお習字で書いて盛り上がってます。

まさに宴もたけなわとなってきました。テーブルを囲んで話に花が咲いています。私も「日本語で話しましょうよ」と言いながら近づいていくと、みんな笑いながら、どうぞどうぞと席を作ってくれました。基本、彼らの日本語と、私のカタコトのポルトガル語、時々英語を交えて、なかなかいい感じのコミュニケーションです。見た目欧米人のデビッドが、熱く日本の歴史について話すと、おニャン子の新田恵利そっくりのさきちゃんが感心したようにうなづく。さらに中国系スーザンは懐かしの広東語で話し始め、サンパウロ市内の飲茶屋さんを教えてくれました。

本当に多民族国家、どのブラジル人も外から来る者にとても優しく、寛大です。

夜も更けて来ました、まもなく9時です。途中、パラパラと帰っていく人もいましたが、大テーブルでお喋りを続ける人達は帰る様子がありません。ホスト役のN子さんも彼らを追い立てる風でもありません。そう言えば、ブラジル人はなかなか帰らないって、以前に聞いた事がある〜食後のコーヒーを出せば、終わりの合図らしいけど、みんな何となくずっと居ます。

ふと、カウンセリングでパーソナリティを見る時に「人」か「物」のどちらを重視するかで分類する事を思い出しました。ブラジル人は、完全に「人」。人を大切にして寄り添い、離れ難くて人懐っこいんですね。

とは言え〜遅れて来て閉館の夜10時までいるのなら、時間通りに来れば良かったいのに!って、ブラジル式フェスタの掟としては無理ですね、きっと。(笑)



●家族一緒のランチフェスタ、この一列が御一行様。机の上の赤い袋は、差し上げたプチクリスマスプレゼント。
●満面の笑みで肉を焼くファティマ先生のご主人。

●昼から夜まで、賑やかになりフェスタ。誰が日本人か?ブラジル人か?もう分かんない!
●真夏だけどクリスマスシーズンなので、パーティルームの脇にはこんなツリーが。

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 5 件のコメント

Nathy

2019年4月22日 at 10:10 pm

いつも楽しく読ませて頂いています。しかし時間通り…ラテンの皆さんには難しいかもですね(笑)

Aya

2019年4月23日 at 3:29 am

ブラジル式パーティーは楽しそうですね。スタート時間・開始って日本だと「集合」時間だけど、海外では『これ以降ドアが空いていますよ』時間ですよね。だから、遅れてくるという意識もないし、ぴったりに来ることも滅多にない(笑)夏のクリスマスは経験したことないので、半袖にクリスマスツリーというのは不思議な感じがします。これからもコラム楽しみにしています。

chika

2019年4月23日 at 6:29 am

何とも大らかで自由ですねきっちりしている日本人には時にストレスかもですが、慣れれば人に優しい国民性も相まって居心地良さそう。お店の雰囲気も楽しいですね。壁の桜とはみ出しそうな魚の大胆な構図が素敵です

ola

2019年4月23日 at 11:42 am

おおらかで家族を愛する国民性。時間通りには事は進まないけれど、こういうパーティーは打ち解けて親しくなるきっかけになりますね。
楽しそうです!

MO

2019年4月25日 at 10:46 am

夏のクリスマス、いいなぁ
毎日が クリスマス… でも いいなぁ

結局は、毎日が お祭り☆

記事も 写真も、とてもとても素敵です!

コメントをどうぞ

投稿されたコメントはサイト運営者の承認後に公開されます。
個人情報を含む内容(個人名等)及び個人的な相談等は公開を控えさせて頂きます。

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。
内容を入力して、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。(htmlタグは使用できません)

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください