投稿日:2019/06/07

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
ありがたい事に、夫の会社では妻達のために、モトリスタ(運転手)会社と契約しています。

夫達は強制的に運転免許を取得し、何処へ行くのも自分で運転することになっていますが、妻達はこのモトリスタを利用するか、Uberなどのアプリを使って車を呼ぶか、または希望者は免許を取って自分で運転するなど、いくつかの移動手段があります。但し、妻達はたとえ免許取得したとしても、自分でサンパウロ市内へ行くことは禁止されているので、その時は自ずとモトリスタを使うことになります。カンピーナスからサンパウロまでは約100キロ、時間にして1時間〜1時間半かかるのですが、交通状況や治安の点から考えて、妻の単独運転は近郊50キロ以内に限定されています。

ちなみに、ブラジルでは国際免許は通用せず、日本で免許を持っていても、実技試験だけは必須です。実技試験のポイントは、走行技術より縦列駐車のテクニックだそうです。国土が広く、路上駐車当たり前のお国柄、確かにみんな上手に道に車止めています。(笑)

私は、優良ドライバーの証ゴールド免許保持者、つまり見事なペーパードライバーなので、夫からの「ブラジルでは運転はNG」との指示に従い、免許は取りませんでした。それに、一番必要性が高いサンパウロまでの遠出が制限されているのであれば、これはまとめてモトリスタのお世話になるのが良いと判断しました。

モトリスタを利用できるのは、週に2回です。朝8時から夕方5時までの丸一日を1回と、半日を1回使う事が出来ます。3人いるモトリスタが、10人の妻達のスケジュールに合わせて動きます。どの曜日を誰が使うかは半年毎に決めますが、個々に交渉が成り立てばその週だけ交換してもらうことも可能です。着任当初は、空いている曜日を使うように言われ、私は月曜終日と水曜日の午前中の枠を与えられました。

でも実は、金曜日の枠に人気が集中します。と、言うのは、金曜午前中、サンパウロのパライゾという地区で特別なフェイラ(市場)が開かれるからです。カンピーナスにも普通のフェイラはありますが、このサンパウロ「金曜日のフェイラ」だけは新鮮なお魚が買えるとあって、日本人駐妻達の間では大人気なのです。普段、肉、肉、肉のブラジル生活の中で、たまには美味しいお刺身食べたいな〜という時は、このフェイラまではるばる行きます。

ブラジルでは魚と言えばほとんどがサーモン。でも種類は少ないものの、カンピーナスでも白身の魚は売っているので、どうしても食べたくて、一度買ってきた事があります。さすがにお刺身ではなく、カルパッチョを作り夕食に出しました。が、珍しく夫の箸が進みません。「この白身魚、どこで買ったの?悪いけど、生では食べたくない」と、カンピーナスの魚はあえなく却下されました。軽くカチンとはしましたけど、以後、生のお魚求めて、サンパウロへGO!なわけです。

フェイラでは、日系人のカズオさんというおじさんが、不思議な日本語で対応してくれます。
「オイ(やあ)、今日はいいアジがバスタンチ(たくさん)よ。」
「あなたは、マグロの刺身とカマローン(エビ)で、〇〇へアイス(レアル)ね。セルト(合ってる)?」

日本語の文脈にポルトガル語の単語が混じって、ルー大柴ブラジル版みたいですが、この話し方を「コロニアル語」と言うそうです。日系人移民が生きていくために身につけた話し方と言われていますが、その独特なトーンと、目の前に並ぶ新鮮な魚介類の数々に、ついテンションが上がります。数種類の魚を大量購入して、保冷バッグがパンパンになりますが、「今夜は白いご飯炊いて、お刺身だなー」と考えただけでも、夢のような気分になります。

そんなわけで、金曜日のモトリスタ枠を持っている人は、自分だけで行くのではなく、2、3人誘って乗合でサンパウロへ繰り出します。道中、ワイワイお喋りしながら、他にはどこへ行くか計画を立てます。 

午前中のお魚フェイラが終わったら、ランチです。先輩駐妻は、足繁く通っているので、本当に色々な店を知ってます。私のお気に入りは、ボンへチーロという地区にある韓国料理店です。ブラジル人は基本的に辛いものが苦手ですが、このボンへチーロの店は、ブラジルに住む韓国人がたくさん来ているので、本場の味に近いと思われます。本国のレストランより店は小綺麗です。(ブラジル人って結構綺麗好きなんですよ。公共トイレもアジアに比べたら、清潔)ポルトガル語でスンドゥブチゲを注文するのは何とも面白い感じです。レストランから少し歩いたところには、韓国系スーパーマーケットもあり、明太子や美味しいキムチも買えます。韓国料理と日本料理は食材がかぶる部分も多く、厚揚げなどはここで買った方が日系スーパーより安いし、何故か納豆も置いてあります。

アクリマサンという地区には、サンパウロ市内唯一と思われる飲茶レストランもあります。これは、私が見つけました。飲茶なので、たくさんの人数で行った方が楽しい!相乗り買い出しツアーに最適です。ブラジルは、なぜか中華料理がイマイチなのですが、ここは当たり!実は、N子さんの日本語生徒である中国系ブラジル人のスーザンのオススメです。

他にも、メロンパンだけのパン屋さん。時々、菓子パンって食べたくなりますよね。この店は、台湾出身の人がメロンパン専門店としてオープンしました。日本人や日系人の多いサンパウロで始めるなんて、さすが台湾の方は商才がある!おなじみのメロンパンの他に、クリームが入ったものや、カプチーノ味のもの(味が変わったところでもはやメロンパンではないが)など一個6レアル〜8レアル(150円〜200円程度)で売られています。少し遅い時間に行くと、売り切れもある程の人気です。わざわざ来たんだからと、多目に買って、冷凍し、数週間楽しみにしながら食べます。いい年した大人夫婦が、解凍したメロンパンかじりながら「やっぱり菓子パンって美味しいね」と言い合う姿を想像して下さい。切ない。

他にも、和菓子やお弁当を販売しているお店もあります。この店は、駐妻達がサンパウロへ来ることを知ってか知らずか、金曜日だけ特別にお赤飯も販売しています。何となく買わずに帰ると、損したような気になる限定商品です。

以前、まだブラジルへ来る前に、先輩駐妻の方に言われた事が有ります。「サンパウロなら、何でもあるから日本と変わらない暮らしができるわよ」って。でも、この時心の中で、私はサンパウロの市内に住む訳ではないので、心配だな、と思いました。案の定、確かにサンパウロまで行けば、色々な物が揃うけれど、カンピーナスでは一つ一つが貴重だなと思い知らされています。

最近、金曜日フェイラ以外に新鮮な魚が買えるお店を見つけました。ブラジル人の魚屋さんが、私達のリクエストに応じて、丁寧にお刺身やタタキ、三枚に開いてくれます。フェイラよりちょっとだけお高目ではありますが、金曜日でなくても魚が買えるところを見つけて、カンピーナスの駐妻達がどれほど喜んだか、想像できますか?

日本にいたら簡単に手に入るものでも、工夫したりちょっと頑張らないとゲット出来ないことで、当たり前のことは実は当たり前ではないんだと、感謝にも似た気持ちになります。それでも家族に美味しいものを食べて欲しいと、駐妻達は買い出しツアーに行くのです。

とは言え、そんなに頻繁に出かけられるわけでも有りません。また、単に買い出しにだけ行くのは、ちょっと勿体ないと感じ始めた今日この頃、プリマベーラは次の「面白いもの」を探し求めて今日もモトリスタのお世話になってます。

●サンパウロのフェイラ。野菜や果物、そして金曜日だけは魚も豊富。スーパーじゃなくてフェイラが、なんか楽しい!
●ボンヘチーロの韓国料理店。豆腐チゲとイカの炒め物。お気に入りの店です。

●ちなみに、納豆は高級品。4個パックで30レアル前後(約750円)!!1人ひとパックなんて贅沢です。
●ブラジルのお菓子を見つけるのも楽しい〜〜日本のペコちゃん的キャラクター、モニカ。中身はパウンドケーキ、バニラ味とチョコ味。

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 5 件のコメント

chika

2019年6月9日 at 1:51 pm

一緒に市場で買い物をしている気分になるぐらい、情景が浮かんできました。韓国料理、美味しそうです!ブラジルにいたら、和食でなくてもアジアの味というだけで、ほっとしそう。

コアラ

2019年6月9日 at 5:32 pm

新鮮な魚を手に入れるって、大変な事なんですね。でも100キロかけての買出しは、美味しいお店巡りも含まれてて、とっても楽しそうです。
赤飯にメロンパン、私も絶対買ってると思います((^-^)

Nathy

2019年6月9日 at 10:01 pm

いつも楽しく読ませて頂いています。確かに海外に住むと、日本食材や日本料理が恋しくなりますよね。私も以前アメリカのワシントンD.C.から近いところに住んでいた時、韓国系のスーパーで冷凍納豆を買っていました。高級品でした!

ハワイ好き

2019年6月11日 at 6:58 pm

日本語でやわらかと印字ある納豆。まったく間違いない日本語にすこし驚き。
日系の方が多いハワイで見る納豆やお豆腐はパッケージの日本語に若干難を見たりします。
お魚屋さんを見つけたのはすごい! 
プリマベーラさんの情報はこれから駐妻のみなさんに語り継がれて(?!)いくのでしょう。

きいちゃん

2019年6月23日 at 5:21 pm

いつも楽しいお話しありがとうございます。
新鮮なお肉お魚を手にいれるのは大変ですね
フエイラ…とてもきれいなフルーツや野菜がが手に入るのですね。納豆は随分高いですね!私もいた短い駐在期間には、納豆は納豆菌で作ったりする人も、豆腐もこんにゃくもキットで作っていましました。サンパウロに
お買い物できるとよいですね!

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