投稿日:2019/07/05

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
ブラジル人にとって、カーニバル休暇は最も重要なキリスト教のお祭りです。飲んで踊って盛り上がる賑やかな休暇の日程は毎年異なり(月の満ち欠けによって決まるイースターの40日前)、今年はいつもより少し遅く3月1日からの5連休となりました。

カーニバル休暇というくらいなので、カーニバルを見たい!一番有名なリオのサンポモドロ会場のパレードコンテストは無理だとしても、各地で行われるブロッコと呼ばれる路上お祭り騒ぎや、せめてサンパウロのコンテスト会場でパレードを見たいと思って、夫にアピールし続けましたが、慎重を絵に描いたような夫は「みすみす犯罪に遭いに行くようなもの」の一点張りで、今回ばかりはビクともしません。

確かに夫の会社でも、カーニバルに行くなら細心の注意をする様に言っていますが、他社の駐在員家族は、見学席の予約をしたり、知り合いのブラジル人と一緒に行ったりする様です。手を変え、品を変え、何度かトライしましたが「よそはよそ!」と夫は頑なです。挙句「休暇はブエノスアイレスへ行こう」と、航空券の手配を始めました。

ブエノスアイレス?私は半年前に行ったばかりです。自分はまだ行ってないからねぇ〜でも、同じ所へ行っても仕方ないから、「隣国ウルグアイの世界遺産へも足を延ばすなら」と合意に至り、カーニバル休暇はカーニバルを見ないでアルゼンチンとウルグアイへ旅することになりました。(驚)

ブエノスアイレスへは、休暇初日の夕方出発しました。近隣国なので国際線と言えどもいつもと違って、古いターミナル2からです。チェックインも、機械によるセルフとなり、いつもと勝手が違うので、すでに慌てている様子の夫。しかも、彼が手配したチケットは「手荷物のみ」と言う条件付だったのに、忘れていたのか意識が無かったか、スーツケースを預けてしまい、代金を取られる始末。何となく、前途が思いやられるスタートでした。

ブエノスアイレスまでは、あっという間の3時間ほどのフライトでした。国内線と一部の国際線の発着に使用しているホルヘニューベリー空港(アエロパルケ)は、市内まで車で20分ほどと実に便利です。その夜は、ホテルでゆっくり休みました。

翌日は、観光日和!まずはブエノスアイレスバスセンターへと向かいました。市内主要なスポットを循環する全3路線、24時間以内乗り降り自由のオープントップが走っています。しかも、車内にはイヤホンガイドの設備が整っており、日本語を含む8か国語対応です。これでUS29ドルは、お値打ちです。バスの上から、街の形が良く分かり、位置関係も明らかになりました。しかし、チケット売り場の人の英語!クレジットカードを出したら「カーシュ、カーシュ」って。あーキャッシュね。南米旅行するなら、スペイン語も必要かも。

途中下車して、コロン劇場の英語ツアーにも参加しました。いつかここでオペラを観てみたいものです。夜はお決まり、タンゴディナーショウです。前回のタンゲリアと異なり、今回はまずディナーを楽しんだ後、席を移して小劇場で本来的なショウを鑑賞するスタイルです。なぜか、最前列真ん中の席に案内され、存分に堪能しました。いい一日だったけど〜明日の天気が心配、と思いながら床につきました。

案の定、翌朝は大雨!しかも、隣国ウルグアイのユネスコ世界遺産「コロニアル・デル・サクラメント」へ行く日なのに。ちょっと憂鬱なスタートです。サクラメントまでは、ラプラタ川を渡るフェリーで1時間ほどです。この川は、河口部が三角江になっており、目的地のサクラメントと、ウルグアイの首都モンテビデオが、ブエノスアイレスの対岸に位置しています。海と見間違うばかりの全幅は270キロです。ちょっとしたクルーズ気分のはずが、煙って何も見えません。しかも、すでにびしょ濡れになっていたので服を乾かしたり、温かい飲み物で体を温めたり、ついつい無口になります。

はあ〜私は晴れ女なのに、誰だよ、この雨!と、見ると夫も恨めしそうに窓の外を眺めてます。サクラメントに到着しても、雨は降り続いていました。「どうする?」と訊いても、ろくに返事もしません。でも、ここで雨宿りしていても仕方ないし、と思っていると、ここにもありました、シティーバス!雨が上がるまでバスで巡回すればいいじゃない!と言うわけで、大したルートではなかったけれど、サクラメントの中心部から河岸線をぐるりと回りました。

昼過ぎからは願いが通じてか空も晴れ、世界遺産の市街地を歩いて回ることが出来ました。アルゼンチンに比べたら、ここは貧しい気がします。でもその分、歴史も感じます。スペイン、ポルトガルの両国に占領された歴史から、スペイン風レンガ造りとポルトガル風石造りの建物が混じり合ってノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

夕方、ブエノスアイレスへ戻ると青空が夕陽に染まっていくのが見えました。そして、港町プエルトマデイロでは、路上タンゴダンサーズが踊っていました。アルゼンチンっぽい。

帰りのフライトは夕方だったので、最終日も市内を散策しました。外してはいけない、メトロポリタン大聖堂。教会そのものの美しさもさることながら、アルゼンチンの人達が尊敬して止まないサンマルティン将軍の霊廟が中にあり、衛兵が常に微動だにせず護っています。前回は偶然衛兵交代式を見ることが出来たけど、今日は?時計を見ると、前回よりちょうど2時間遅れ。少し待っていると、始まりました!交代式。

一度ならずも二度までも遭遇できた幸運を思いながら「この衛兵達ってどこから来て、どこへ帰っていくの?」と疑問が湧きました。疑問は晴らさねば、と任務を終えて戻っていく衛兵たちの後をつけることにしました。大聖堂の外へ出ると、衛兵たちは横断歩道を渡り始めました。赤信号では、整列したままちゃんと止まって、青になると再び足並みそろえて行進を始め、向かいにある大統領府の中へ消えて行きました。良いもの見た!

アルゼンチンでも、ウルグアイでも、印象的だったのは、マテ茶文化です。みんな日常的にマイボット、マイカップを持ち歩いており、中には家庭用保温ポットを運んでいる人もいます。お茶を注いでは、回し飲みをし、ずっと話しています。老若男女かかわらず、マテ茶が主流です。ちなみに、ウルグアイという国は「世界で一番貧しい大統領」ムヒカ氏で有名になった国ですが、「この世に生まれてきたのは発展するためではなく、幸せになるため」とする彼の言葉を、マテ茶を飲んでいる人達の顔を見ながら思い出しました。

「カーニバル休暇はどうしてた?」ポルトガル語のジョゼ先生に尋ねられました。「アルゼンチンとウルグアイへ行きました」「なぜだ!カーニバル休暇になぜカーニバルを見ない!?」

大丈夫、私はまだ諦めてませんよ。来年こそは、何とかしてカーニバル見に行きます、絶対!目標があると燃えるタイプなので、わ・た・し。

●「ブエノスアイレス市内のオープントップバス。初めて行かれる方、おススメです。
●コロニアルデルサクラメント、ユネスコ世界遺産の街並み。ヨーロッパの田舎に迷い込んだ感じ。

●プエルトマデロの夜景は何故かドキドキします。路上タンゴも切ないリズムを奏でます。
●太陽光で朝開き、夜には閉じる巨大な銀色の花、フローリスジェネリカ。ブエノスアイレスはアートの街!

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 7 件のコメント

Nathy

2019年7月7日 at 4:03 pm

アルゼンチンやウルグアイの旅いいですね〜
歴史が深く、教会も美しいでしょうね。私もいつか行ってみたいです!

chika

2019年7月8日 at 9:05 pm

果敢に冒険!のプリマベーラさんと慎重なご主人は良いコンビですね アルゼンチンもウルグアイもめったに旅の話は聞けませんが、プリマベーラさんのおかげで少し親しみが湧いてきました。来年は本物のカーニバル休暇になるか!?今から楽しみです

コアラ

2019年7月8日 at 10:16 pm

ウルグアイの世界遺産、雰囲気がありますね。プリマベーラさんのコラムを読んでると、日本ではあまり知られてない国の魅力に気づきます。

Hawaii好き

2019年7月9日 at 5:27 pm

朝開いて夜閉じるですって⁈銀色の巨大な花フローリスジェネリカ・・・見たい

romana

2019年7月10日 at 10:46 pm

来年こそはカーニバルですよね!南米に居て、カーニバル見ないなんてもったいない!
でも、それ以外でも、南米は、魅力的なとこがたくさんですね。読んでると、あっちもこっちも行きたくなります

Mia Friday

2019年7月11日 at 6:09 pm

セニョーラ、次回のカーニバルは観るのではなく、出演はどうでしょう?笑
いつものように、セニョーラは積極的でどのような状況も楽しんでいて、読んでいてこちらもワクワクします。

Gurako

2019年7月24日 at 9:45 am

毎回旅行の話しは一緒に旅している気分になり。私のお気に入りコラムです。行ってみたい気分になります。
手を変え、品を変えてのご主人対応、さすがですね!

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