投稿日:2019/08/02

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
ジョゼ先生は、時々「Veja São Paulo 」などのタウン誌を下さいます。最初はよく分からなくて、写真だけ見て部屋の片隅に積み上げていましたが、少しずつ読めるようになり、サンパウロ近辺のイベントや飲食店の紹介がたくさん載っていることに気づき、私を沸き立たせました。「今週末はどっか行かない?」と言っても「行くところなんかない」と、調べるでもなくゴロゴロしていた夫を連れ出すには、この雑誌はかなり価値があります。

ちょうどその週、先生が説明してくれたのは「Feira Dos Campeões Comer e Beber」というフードフェスティバルでした。おーこれはいい!食べ物が有れば、その日は家で作らなくてもいいから、ラッキー。料理は好きだけど、週末に3食作り続けるとは、主婦には休みはないのか!と憤っていただけに、いいもの見つけましたよ。早速、熟読。ふむふむ、チケットはインターネットで申し込み、入場料40レアル(1レアル=28円くらい)をカード決済すれば良いのね〜その晩、早速夫に提案しました。情報収集は苦手でも、やる事が確実に分かれば彼は動いてくれますので、下調べを入念に行って、具体的にやって欲しいことを依頼します。と、言うわけで、次の土曜日は行くところが出来ました。(ほっ)

サンパウロ中心部から少し離れたコンベンションホールでイベントは行われました。この手のイベントは、gastronomeガストロノーミ(美食家)と言って、よく行われる催しだそうです。そう言えば、まだブラジルに来て間もない頃、近所の公園でもやってたけど、今回のは凄い!出店している24店舗全てが、サンパウロ市内にある人気店ばかりで、普段なら敷居の高い一流店の味が手軽に楽しめます。その上、人気投票してチャンピオンも決めるみたいで面白い!

日本のように統制が取れていないので、車を停め入場するまでですら何かと手間取り歯がゆいのですが、今日は美味しい食べ物にありつけそうなので、イライラしません。広い会場に入ると、壁に沿ってお店のブースがずらり並んでいます。真ん中の空間には、テーブルや椅子がいくつも並べられています。区切られた空間がいくつかあって、ここは予約が必要ですが夜の部で着席ディナーを楽しむコーナーです。

まずはプリペイドカードを手に入れねばと、会場のあちこちにcaixa(レジ)と書いた看板を背負って立っているスタッフのところへ行きました。デポジット5レアと2人分の飲食代200レアル入金しました。ワインなどもありましたが、車で行ったのでソフトドリンクを買ってから座席を確保しました。「何か好きなもの買って来たら?」と提案し、まずは夫が行きました。待っている間に、私は入口で渡されたマップを再度チェック。

お目当は、雑誌で見たイチジクと生ハムのサラダです。18番ブースで売ってるらしいと、確認していると夫が戻って来ました。持っていたのは手のひらに乗るほどのカツ丼。「ちっちゃいね、足りる?」と言うと、再度サイコロステーキも買ってきました。好きなものと言ったので口には出しませんでしたが、肉だらけ!しかも、カツ丼って!せっかくブラジルのガストロノーミなのに、何故カツ丼?しかもこれで35レアルとは高い!と突っ込みたいのを堪えつつ、次は私が買いに行く番です。

まずは、18番ブースでお目当のサラダを注文しました。待ってる間に、隣をみるとみんなが買っていく物が有りました。勇気を出して「あれは何ですか?」と訊くと、地中海料理ムサカ。ナスのラザーニャみたいなものです。大人気のようなので「私も一つ」何ともバランス良い組み合わ完成!

席に戻って、夫とシェアして食べました。リコッタチーズも加わり食材がマッチして、癖になりそうなサラダ。ほんのりかかっているハチミツがアクセントになっています。ムサカは、ひき肉と茄子、マッシュポテトも入っていて、ボリューム満点!お肉もさすが、噛むと美味しい肉汁が溢れます。カツ丼は、ハムカツみたいだったので、夫が一人で食べました。

食べながら、周りを見まわすと、どのテーブルでも様々な料理をテーブルいっぱいに並べて、よく食べる、よく喋る、よく飲む!どの顔を見ても、満足気です。美味しいものを食べながら怒る人はいないだろうけど、彼らは何だかずーっとお喋りしているのです。そう言えば、週末の場末のバーでも一杯のビールで何時間も粘ってるお爺ちゃん達をよく見かけます。

食後は、sobremesa (デザート)が外せません。以前、食後のデザートを断ったら「あなたは人生を無駄にしている」と言われた事があります。以来、なるべくデザートのことも考えてメインを選んだり、少なくともbrigadeiro 一口お菓子は食べるようにしています。(「別腹」なんていう生易しいサイズではないので、覚悟が必要)また、夫が先に買いに行き、アイスクリームを舐めながら帰ってきました。

ん?分ける気ないか?ま、いい、私はもっと良いもの探そう〜と繰り出したら、13番ブースの前が大行列でした。マップを見ると、イタリアンレストランの名前。「なんの列?」と並んでる人に訊くと、誇らしげな様子で「ティラミよ!」と。その興奮度伝わり、私も並びました。ブラジル人ってある意味我慢強いです。スーパーでも長蛇の列にイライラせず、心が広い?または気長?暇?

もちろん、このティラミスが絶品であった事は言うまでもありませんが、後日ジョゼ先生曰く、滅多に行けない高級イタリアンレストランのものだという事が分かり、再度満足しました。

プリペードカードには、あと25レアル残ってます。夫にお土産を頼んだのですが、いくらもしないうちに戻って来て「わかんない」って〜ガキの使いだわ!と思いつつ、交代。パンやクッキーを売っているお店を見つけて「25レアルしか持ってないけど、ここでは何が買えますか?」と訊くと、可愛い帽子を被った売り子さんがニコニコしながら「クッキーとか、メレンゲのお菓子はどう?」と白とピンクの砂糖菓子みたいのを勧めてくれました。それぞれ2個ずつ購入して24レアルなり。買物上手!と自画自賛。

席を他の人に譲り、会場内を一周しながら、エスプレッソマシンのデモンストレーションでコーヒーを飲み、チョコレートショップで試供品をもらい、ウォーターサーバーで試飲して、大満足。

ブラジルには、日本のような珍しいイベントや凝ったアミューズメントは有りません。でも、どこへ行っても食べ物があり、話し合うスペースがあり、特徴はありませんが、この当たり前な、似たり寄ったりなのが、ブラジルの特徴なのかとも思います。日がな一日親しい人とそこに居る、そんな過ごし方こそがブラジル人の楽しみ方なんだろうと、会場を後にしながら思いました。食べたらさっさと帰ってくる慌ただしい日本人は、もっとのんびり過ごすことも大切だと、自分に言い聞かせたりして。


●会場は、エコロジーにも配慮して緑豊かな装飾です。
●広々とした会場に、たくさんの人が飲んで、食べて、喋って!

●ジョゼ先生の下さった雑誌には、美味しそうな写真がいっぱい。会場で配られたマップを頼りに〜〜
●問題のカツ丼。でも、こんな日本食もブラジルの一つの文化かもしれません。

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 7 件のコメント

さっこ

2019年8月3日 at 9:24 pm

食いしん坊の私にはワクワクのコラムでした。
全部美味しそう、でも食べられない
ちょっとくやしいです!

少しだけ話しかける勇気でしっかりと美味しいものを外していないプリマベーラさんはさすがです。

『食後のデザートを断ったら「あなたは人生を無駄にしている」』
上手いこと言うわね〜
ブラジルの人達、本当に大らかで人生楽しんでるのがよく伝わります。
いつも地球の裏側から楽しいリポートありがとうございます

コアラ

2019年8月5日 at 8:31 am

パンフレットがおしゃれで、美味しそうなお料理ばかり!日本で、紹介されるブラジル料理とイメージ違いますね。これは行ってみたくなります!

chika

2019年8月5日 at 7:52 pm

価値あるイベントでしたね!
ムサカ、大好物です!
ブラジルの人々が我慢強い、というのはちょっと意外でしたが、せっかちなところがなく、急がなくてもいいじゃない、ゆったりやれぼ、って感じなのかもしれませんね。
デザートを食べないのは「人生を無駄にしている」激しく、同感です(^.^)

Hawaii好き

2019年8月6日 at 9:41 pm

いつも楽しく読ませていただき、同時に学ばせていただいています。
今回特にハンサムなご主人の様子が面白いです。クスっと笑ってしまいました。
プリマベーラさんの観察眼と表現力(と、もちろん愛)が発揮されています。

Nathy

2019年8月6日 at 10:56 pm

ただ今、夜の10時ですが、読んでいましたらお腹がすいて来ました。特にコッテージチーズとハチミツサラダが食べたいです!でも…アイスもいいですね!

MOTOKO

2019年8月20日 at 9:22 pm

同じ地球なのに、流れていく時間が 違う〜〜〜のですね! どの流れ方にも、優劣は無いけれども、その流れにのりながら しっかり楽しんでいる プリマベーラさんは、偉大 ☆

それこそ、「人生を 全く 無駄にしていません」ね!!

素敵な 美味しそうなコラム、この夏の暑さに負けない 元気が モリモリ!!
ありがとうございました。

coco

2019年8月22日 at 7:52 am

人生をムダにしていない!と思えば、万年ダイエット中?でも、デザートまで、つい食べてしまった後にくる後悔がなくなる~お尻の重いご主人とを楽しむ様子が面白いです❗

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