投稿日:2019/08/30

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
ある日、突然夫が「リオへ行こう」と言い出しました。そうね、ブラジルへ来たのにリオデジャネイロへ行ってないなんて、そりゃ片手落ちというもの。是非行きましょ!と、二つ返事で「いつ行く?どこ泊まる?」と質問すると、おっとりとした口調で「いや、日帰りで行くから。」と言い出しました。

はっ?日帰り?まあ、飛行機で一時間、東京/大阪みたいで、行けないこともない。しかも、ヴィラコッポスという国内線が発着する空港が我が家から車で30分ほどだし。

って事で、朝7時半のフライトで行き、リオ発18時半で戻る事になりました。現地で過ごせる時間は9時間ほど。何故、日帰りなんだ?って疑問は解消しませんが、まずは一回、リオへ行かなくちゃ〜という事で、そこはスルーしました。「効率良く観光したいから、個人手配でガイドと車を予約したので、あとはよろしく!」と言われ、私はリオで過ごす9時間の使い方を考える事になりました。

夫は、現地スタッフとリオの取引先へ行ったことはありますが、駐在3年、観光地リオデジャネイロには未だ足を踏み入れてません。私同様、初めてですから、王道は外せないし、ランチは気の利いたところへ行きたし、セントロ地区の雑踏も、と考えていると、時間が足りるのか不安になってきました。ガイドブックの地図とスマホを付き合わせながら、無駄のない動線を考え、それぞれのスポットの滞在所要時間と移動時間を計算しました。うーん、我ながら良い出来です。ガイドさんへ希望のコースとして送ったところ「これで承ります」とお返事がありました。

当日は6時に起きて、ヴィラコッポス空港へ。薄暗い中を走っていくと、だんだんと街は白んできました。バス停には、すでに仕事へ向かうブラジル人が列をなしていました。土曜なのに、何だかんだと言ってもブラジル人は早起きして働いているなぁーその分、夕方も早く帰るけど、朝活いいじゃない!なんて思いながら眺めました。

空港へ着くと、駐車場は結構混んでいました。列車のないブラジルでは、広大な国土を移動するためには飛行機は不可欠ですから、国内線空港は、ラッシュ並みに混み合います。例によって機械によるチェックインをして、今回は手荷物しかないから身軽です。ゲート近くで軽く朝食をとってから、フライトにつきました。

リオに到着して外へ出たら、午前9時間近くになっていました。「こちらです」と、ガイドの方が声をかけてくれ車が停まっている場所まで案内してもらいながら、私は少しだけ不安になりました。ガイドの吉田さん、かなりのご年配とお見受けしました。追々お話を聞くと、リオに60年以上住んでいる85歳の方でした。リオには日系人はたった7500人しかおらず、日本語ガイドが出来る人も限られているのでなかなか引退出来ないそうです。サンパウロでは容易に日系人に会えるので、ブラジルには日系人が多いと思い込んでいましたが、場所によって違うことを知りました。

まずは、コルコバードの丘へ向かいました。そう、あの巨大なキリスト像、最大のシンボルのある所です。山頂へ上る登山電車の駅に着くと凄い人混みでした。吉田さんが係の人にちょっと何か言って、私達は別の列から中へ入れてもらえました。さすがベテランガイド!20分ほどでキリスト像の足元に着きました。更にもう一段上がるためのエレベーターは止まっていて、吉田さんは「ここでお待ちします」というので、私達は階段で上がりました。

午前中に訪問したので、太陽がキリスト像の正面から当たって神々しい。狭い場所だけど、像の大きさには圧倒されます。でも、私一つ誤解していました。世界遺産に登録されてるのは「山と海との間のカリオカの景観群」であり、この丘やキリスト像ではなかった〜従ってよくテレビとかではキリスト像の背後や頭上から景色を映す画像が多いようです。

早々に丘を下り、コパカバーナとイパネマの海岸を車で走りました。時間の関係で下車窓から海岸を眺めましたが、普段私達がイメージするブラジルって、これだなと改めて確信しました。青い海、強い日差し、ビーチバレー。

そして、車はポン・ジ・アスーカルへ向かいました。岩山の頂へは、2本のロープウェイを乗り継いで行きます。途中にはレストランやカフェもあって、結構遊べそうです。何代か前のロープウェイは、映画「007」でジェームズボンドが悪役と戦ったシーンに使ったものだと展示してありました。起伏の多い土地に造られたことが分かるリオの街がここから一望出来ます。絶景!

名残惜しく景観に別れを告げ、昼食に向かいました。事前に調べた「アプラジーヴェウ」という一軒家レストランへ案内して貰いました。サンタ・テレーザという丘の上の森林の中にありました。元は住居だっようですが、レストランに改造しています。味がよく人気もあるようですが、特に夜は途中の道の治安が悪く、あまり観光客は来ないので、吉田さんも初めてだと言っていました。満足、満足。

いよいよ午後からはセントロ地区を回ります。早めに閉まるということで、まずはカテドラル・メトロポリターナへ行きました。教会としてはかなりユニークな建築物ですが、ステンドグラスの美しさは語りようもありません。次に、市立劇場前の広場へ。昔の社交場であったこの建物は、クラシックだけど趣があって華やかな時代を語っています。ポルトガル王室図書館は、残念ながらお休み。車を少し走らせて、エスカダリア・セロンへ向かいました。ここはラパ地区という決して治安の良い場所ではありません。

チリ人芸術家のセロンが、20年以上も費やしてカラフルなタイルを一枚ずつ、住宅地の階段に貼って、いつしか観光客で賑わう名所になっそうです。色彩豊かなタイルの多くは旅行者などからの寄付で、なんと阪神タイガースのタイルも発見しました。近くでは、カーニバル用の太鼓を練習する音が聞こえます。来年のためにもう練習してるんだね。見つめた先には路上生活者。楽しみや幸せのすぐ隣に貧しさが存在する、リオの街の一角でした。

そのあと、フライトまでの時間コンフェイタリア・コロンボという1800年代にオープンしたカフェで過ごしました。古き良き時代を彷彿とさせるアール・ヌーボーのインテリアの中で頂くコーヒーはレトロな味がします。時計を見ると5時になろうとしていて、そろそろ空港へ向かう時間です。国内線のサントス・ドゥモン空港はすぐそこですが、車は少し遠回りをして、私達の目の奥に街並みを焼き付けてくれました。ここがカリオカの街、サンパウロとは空気感からして違う。夕陽に染まるリオの街を見ながら、次はコパカバーナ海岸に泊まろうと目論むプリマベーラです。

吉田さんと次回はカーニバルで会いましょうと約束し、帰りのフライトもオンタイムで到着し、弾丸日帰り旅は無事終わりを告げようとしておりました、、が!家へ帰ってからビックリ!私のスマホ、一日中撮りためた写真が全て消えてる!えーっ、そんな。悲し過ぎて涙も出ないが、これはひょっとして神のお告げ?「また、何度でもリオへ行きなさい」ってこと?

そんなわけで、楽しい旅の思い出は心の中に、写真提供は夫撮影のもの、というオチ付きです。


●お馴染みキリスト像を、あえて後ろ姿を足元から撮りました。大きいです。
●全長60メートルのステンドグラスが4枚。こんなカテドラル、見たことない!ピラミッドのような、ロケットのような。

●ポン・ジ・アスーカルのてっぺんからのリオデジャネイロ。絶景ポイントです。
●あざやかなタイル達。たくさんの人が写真撮りまくりスポットです。

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 3 件のコメント

Nathy

2019年8月31日 at 10:04 am

リオの写真とても素敵です
私も今度ゆっくり行ってみたいです!

Gurako

2019年9月5日 at 4:12 pm

日帰り弾丸旅行って感じか文章からもピシピシ伝わってきます。いつかこのルートで私も行ってみたいなぁ

ola

2019年9月11日 at 10:01 am

さすがプリマベーラさん、完璧な行程ですね!
コパカバーナ、歌詞でしか知らないけれど いつか行ってみたくなりました。
そして85歳のガイドさんとはびっくりです。
行って見ないとわからない事は多いですね。

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