投稿日:2019/10/11

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
子育てしながら海外生活をしているママ達を見ていると、子供のいない私など脱帽することしきりです。今回はそんな彼女達に尊敬の念を込めて書きたいと思います。

夫の会社では、小学校へ通うお子さんがいるご家庭だけは、ここから50キロほどサンパウロに近いジュンジャイという街にいます。それは、子供達がそこから小一時間離れたサンパウロにある日本人小学校へ通うためです。

しかし、カンピーナスに住む他社のお子さん達は、遠くて日本人小学校へは通えないので、近くのインターナショナルスクールへ通っています。各企業によって、学費負担などの規則はまちまちですので、教育に関しても親の思いが必ずしも通るとは限らないのは、日本で暮らすこととの大きな違いです。

さて、ブラジルの学校制度では、5歳まで幼稚園Educação Infantil へ行きます。6歳になると小学校と中学校がくっついたEducação Fundamental へ行き、基礎的な教育を14歳まで受けます。その後、15〜17歳まで高校Ensino Médioへ 通い、大学Faculdade に進んだり、就職したりします。就職後、働きながら大学へ通っている人も結構います。学校は全日制ではなく、午前か午後の半日制です。初め、朝からアパートのバスケットコートで遊んでいる子を見かけて「サボったな」と思っていました。基本、親が送り迎えする様ですが、ここでは学校のバンが迎えきているのをよく見かけます。ランドセルの代わりに、大きなリュックを背負って行くのが定番のようです。新学期は2月ですが、その年の7月末までに同じ歳になる子が同学年です。

駐在員家庭では、現地校に入れることはほとんどありませんが、唯一幼稚園は、地元校に入れている人もいます。ただし日系人も通っている幼稚園で、片言の日本語を話す先生もいるようです。朝から夕方5時くらいまで、保育時間により保育料も決まっているようです。小さいのに日本語とポルトガル語の授業があるので、日本人の子が流暢な発音で突然ポルトガル語を話した時ははびっくりしました。

一方、インターナショナルスクールの新学期は、2ヶ月の冬休みが明け、8月スタートです。朝は7時過ぎには学校のバスがお迎えに来ます。各アパートの近くを巡回しながら、帰りは逆回りで戻ってきます。1、2年生は午後3時半過ぎには帰ってきます。学校には、カフェテリアがありランチ時に利用できるようですが、日本人はお弁当を持って行く人が殆どとか。カフェテリアのビュッフェは意外と高額だし、特に低学年はバランス良く選ぶ事が出来ず、下手するとバナナ一本だけとか。従ってママが、栄養バランスを考えて、超早起きしてお弁当作ります。

中学年ともなると、面白い宿題があります。ショートストーリーを読み、次の日学校へ行くと、教室の入口に先生が立っていて、そのストーリーについての質問をするそうです。そこに書いてある事はもちろん、簡単な意見もきかれたりするとか。インプットした事を、すぐにアウトプットする勉強の仕方が、少し日本学校と違うな、と思いました。この頃になると、ママ達もある程度の英語力がないと宿題も見てあげられないし、ここでも親の力が試されます。

また、インターは学校行事への参加率が高く、先日も各国ごとブースを作り、自国の紹介をママがするというイベントがあったそうです。改めて、日本のことを知らなかったことに気づき猛勉強したり、協力して準備を進めるのは、毎日働きに行ってるよりハードだったと聞きます。

環境の変化と戦う子供達を一番近くで支えるママ達も、勝手の違う日々の生活の中で毎日が挑戦なのです。大人だけなら諦めたり、我慢できる事でも、子供がいればそうも行きません。ごまかしも効かないし、ママ達は弱音を吐けないのです。

そんな時、子供が病気になれば、心細く無いわけが有りません。それでも、ここは海外で子供を守れるのは自分しかいない、命を預かっているという責任からママ達は逃げ出せないのです。ババ達は、立場上日本以上に仕事の比重が高くなり、中にはブラジル国内で単身赴任している人もいて、ワンオペ育児も少なくはありません。

日本にいた時は、自分もフルタイムで働きながら子育てだってしてきたんだし、と思うと、思うように行かない日々に、自信を失うママもいます。中には夫の心無い一言に傷つき、自分が無価値なように感じてしまう人もいます。

それでも、最近私の周りではブラジルでの出産を希望するママが続出です。ブラジルは、帝王切開が主流ですが、日本人は自然分娩を望むので、それが出来るドクターを選ばなくてはなりませんが、サンパウロ市内ならともかく、カンピーナスやジュンジャイでは言葉の面でも難しいのに、あえての選択です。何故でしょう?

ブラジルでは、まず妊娠したら専門医を選び、定期検診に通い、このドクターがお産にも立ち会います。だから、気に入らないとすぐに別のドクターに変えたりもします。育児講習会は充実していますが、ポルトガル語のみで日本人にはハードルが高いです。そこで、サンパウロを中心に、学年ごとのママグループがあって、情報交換している様です。パスポート取得のこと、予防接種のことなど、子育てには悩みはつきません。

出産後、頼る身内もいない海外では、周囲の駐妻の協力なくして子育ても出来ませんが、それも限界があり、全てのことは自己責任である事に変わりがないのです。だから、ママ達はいつでも自分の事は後回しにして、まるで自分をケアする事に罪悪感を感じている様に、頑張り続けるのです。完璧であろうとして、疲れ果ててしまう人も少なくはありません。

「ブラジル名が欲しいから」という、安易に思える理由で出産する人もいて、当初私はブラジルでの出産を否定的に考えていました。しかし、実際日本へ帰ることも出来ないほどつわりが酷い人もいるし、一緒に出産を体験し子育てすると夫婦で話し合った結果なら、と思う様になりました。もしかしたら、環境の整わないブラジルで出産すること自体が、自己効力感を取り戻す為の、ママ達の一つの挑戦なのかもしれないと思うようになったからです。

出産すると、病院に併設されている登記所で出生届を発行してもらいます。産まれた赤ちゃんのブラジル人としての一歩が始まります。ここで出産すればブラジル名が貰えて、二重国籍が取得出来ます。とはいえ、どこで生まれて何国人であれ、それぞれの家族が納得いく形で、元気な赤ちゃんが生まれてくることを祈るばかりです。

ブラジルでは、赤ちゃんが生まれたことを聞きつけると、友人は病室へ押しかる習慣があります。日本ならご迷惑だからと遠慮するのに、面白いですね。

海外在住のママ達、頑張れ!ここで子育てしていることは、すごい事、と自信を持って。そしてその経験は、あなたを強くたくましく、かつしなやかに成長させてくれるに違いありません。

●最近は、小さな子供のいる駐妻が増えて来ました。
●ブラジルで人気のMonicaのキャラで描いた絵本「シンデレラ」と「眠れる森の美女」

●地球の裏側で出会えた僕達は、一生の友達だぜ!
●ショッピングモールの駐車場に突然出現するサーカスは、子供も達に大人気です。

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 4 件のコメント

Nathy

2019年10月12日 at 2:40 pm

日本で子育てしていても不安が多いのに、海外ではそれが高まります。でも母親は、どこにいても我が子を守ります!そして母親は強いし、たくましいです!これを忘れないで頑張って欲しいです!

ola

2019年10月12日 at 3:48 pm

ブラジルでの出産、子育ては日本国内とは勝手が違ってフレキシブルな対応が必要な事がいっぱいなんだろうなあ、と想像します。
一方、貴重な機会を得る事も多いでしょうね。
日本国内の子育て環境はバリアフリー化という点では一歩前進かもしれませんが、社会全体が子育て環境にとって優しいとは言い難いので ブラジルでの子育ての方が楽しかったりするのかなあ。

ぷー

2019年10月12日 at 5:07 pm

昨今の日本の若者たちを見ていると、悪い子でもないし、頭も悪くないのに生きていく力がないなーと感じています。そういうことを考えると、海外の教育方法を見るのも大事だなーと思いました。ブラジルの教育も学ぶところが多いですね

Hawaii好き

2019年10月13日 at 5:12 pm

ママ達の挑戦
今回は特に深い考察ですね。
色々な事を思って、言葉が出てきません。
ブラジルで出産~赤ちゃんを育てる、もしかしたら孤軍奮闘で・・・すごい。

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