投稿日:2019/10/25

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
そもそも、こんな事考え始めたのは、弾丸リオデジャネイロの帰り道でした。日常生活にも慣れ、やる事も見つかったけど、どうしていつも少しだけ窮屈な感じがするんだろう?と考え続けていたけど、その答えが見つかりました!「自力で自由に移動出来ない!」からだ!

勿論、徒歩や近い距離を車やUberで移動するのは問題無いけれど、鉄道もなく、完全なる車社会で、少し遠出するとか、不慣れな場所へ行くとなると、私達は他力本願。夫が休みの土日まで待つか、私の場合はモトリスタを頼める日まで待つか、いっそのこと諦めるか。交通手段だけでなく、治安も含めて駐妻というのは、自力では動けないんだなァーと言う概念が、私の閉塞感の理由だったようです。

だけど、思い込んでいただけで、絶対にダメと言われた訳でもないし、泊まりは難しくても、日帰りなら多少遠出してもいいんじゃない?と思い、翌週、早速このアイディアをベテラン駐妻K子さんに話してみました。

「出来なくないよね。やった事無いけど〜」と、さすがのK子さんも未知の領域、でも明らかに興味を示しました。そして、もっと興味津々なのは隣で聞いていたH美さんでした。「行きましょう、夫抜きで平日に女子旅しましょうよ!」とグイグイ来ます。H美さんは私より2ヶ月ほど前にカンピーナスに来て、当初は、初めての海外生活に戸惑っているようでしたが「こんな私でも何とかなる」と言うのが口癖で、その言葉以上にブラジル生活を楽しんでいます。H美さん変わったな、と最近の彼女を見てると私までニヤついてしまうくらい、好奇心旺盛です。

昔、K子さんが住んでたクリチバへ行くのはどう?いや、弾丸でリオへ行き、素敵なホテルのテラスでまったりも良いよね。飛行機じゃなくて 長めのドライブはどう?なんてディスカッションの末、日系移民が笠戸丸で着いた、港町サントスへ行く事になりました。それぞれの予定を確認して、決行日は少し先の7月の平日に決めました。その頃なら日本へ一時帰国しているE美さんも帰ってくるから誘おうって事になり、「大人マダム」4人でグループラインを作り、それぞれがサントスの情報を集めることになりました。サントスまでの足は、K子さんが長年懇意にしている日系人のタクシードライバー、マキタさんにお願いする事になり、まず日程を押さえ、行き先については希望を言ってから値段交渉です。

私は、ブラジルへ来たばかりの頃、夫と一緒にサントスへ一度行った事があります。しかしその時はあいにくの雨模様で、コーヒー博物館の見学と地元出身の方に教えて貰った美味しい海鮮レストランへ行っただけでした。今回はその他にもたくさんピックアップしました。ケーブルカーで登るとサントスの街が一望出来るモンテ・セーハの丘、ジョゼメニーノ海岸にある日本移民ブラジル上陸記念碑、サッカーの神様ペレ博物館、新鮮な魚介類が格安で買えるフィッシュマーケット、オーラル海岸公園、カーフェリーなど、盛りだくさんです。E美さんのお友達の妹さんが経営するアイスクリーム屋さんへも行ってみる事になりました。それぞれの位置関係も調べた上で、動線を考え、滞在所要時間も計算してマキタさんへリクエストしたところ、カンピーナスを朝7時に出て、夜9時に戻る旅程が出来上がりました。

そんな期待が高まるある日、ノリノリH美さんから「サントスとは別に、東山農場って行った事ある?」と、聞かれました。東山農場は、三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎の長男・久弥が購入し、現在でもコーヒー栽培をしている200年以上の歴史を持つ農場です。かつてNHKドラマ「ハルとナツ」の舞台となった日本人には外せないスポット、カンピーナスからは30分くらい、Uberでも行ける距離のところにあります。以前、行きたいと夫に話したところ、8人以上のグループで予約しないと見学はできないと言われて(本人は集める気はないらしく)実現しませんでした。

週末しか見学できないのだと思って諦めていたら、H美さんの話では、平日も見学は出来るし、子供もOKだと言う事でした。ならば駐妻と休み中の子供達で行けるではないか!と言う事になり、私は早速インターネットで東山農場見学の窓口を見つけ、問い合わせました。H美さんは、まだ行っていない人に声をかけ8人集めるから「大人の女子旅・近場編」として実現させようと言う事になりました。

問い合わせてみるとコーヒーの収穫は7月中には終わってしまうらしいので、ならば実のあるうちにと、急いで参加者を募り、と、同時にみんなで乗れるバンを手配する問い合わせました。この窓口の人は、名前こそアラカキさんという日系人(沖縄出身か?)でしたが、ブラジルあるある、日本語は話せても書いたり読んだり出来ない人でした。なので、全てのメールのやり取りをポルトガル語でする事になりました。時間はかかったけど、勉強になったことは言うまでもなく、この程度のやり取りをポルトガル語で出来るとしたら、私、ブラジルで働けたりして?なんて、少し気持ちも上がりました。あはは。

見学ツアーは、近場という事もあり半日でしたが、平日だったので詳しくゆっくり説明を受ける事も出来、みんな大満足。コーヒー農園の悲しい歴史には胸を打たれましたが、こうして日系人が頑張ってきた軌跡がここにもあることがわかり、日本人として誇らしい気持ちにもなりました。

ランチをしながら「またみんなで遠足したい!」という声が上がりました。家族旅行もいいけど、大人の女子旅は自分達で企画し、行動するという事で、駐妻達の自己効力感をちょっとだけアップしてくれるイベントとなりました。そして、なんとアラカキさんは東山農場だけでなく、各種送迎や近場の観光案内をするKAMPEKI と言う名前の会社を兄と共同経営していることが判明し、ならば、近場へ大人数で行く時は、彼にお願いすれば、私達はどこへでも行けるのだと、一同湧き上がりました。

その翌週は、予定通り早起きしてサントスへ日帰り旅をしました。丸々1日、子供のいないマダムだけの旅でしたが、私の心は達成感に満ち溢れていました。ブラジルへ来る前は、交通手段や治安の事を思うと、こんな事出来るなんて思っていなかったけど、やりたいと言う思いとコツコツ調べる努力、そして日々作り上げてきた人脈をたどって、ついに実現!スカッとしたと同時に「ありがとうね、提案してくれてー」と言ってくれたK子さんの言葉が沁みました。

その後も調子に乗って、「大人の女子旅同好会」は、カンピーナスから2時間ほど離れた、隣のミナスジェライス州にある陶器の町・モンテシアンを訪ねたり、サンパウロまで香港飲茶ツアーを実現しました。訪ねる先々で知るブラジルプチ情報や、今まで知らなかった新しいブラジルにも巡り会えました。

こんなこと出来るのも、一生懸命に働いている夫達のおかげです。だから、私達はただ遊んでいるのではなく、感謝の気持ちと国際交流を目指して情報収集活動しているのですよ!って言う私の言い分は、こじつけに聞こえますか?笑笑


●日本人芸術家オオタケトミエさんが作ったモニュメントが、サントスの海岸に突き出して立っています。
●私でも知ってるサッカーの神様、ペレの博物館。活躍が年代ごとに展示されていて、分かりやすい!
●コーヒーはフルーツ!高級豆は輸出用になることが多いとか。東山農場のストレートは、深みがあります。

●街の名前の通りモンテ・シアン(青い山)は、東洋の青磁を感じさせる藍色の絵柄の陶器が有名です。
●サントス名物のシーフード。すごいタコですが、柔らかかったぁ〜〜

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 3 件のコメント

ゆっきー

2019年10月25日 at 8:04 pm

プリマベーラさんのワクワクドキドキ高揚感が駐妻さんたちに伝わり実行され、皆さん1人1人に何かが芽生えた瞬間が、凄く伝わるコラムでした。ザワザワした気持ちを共有するお仲間
、愚痴ることなく(時には愚痴るのでしょうが(笑))、プリマベーラさんの実行力に惹き付けられていき、今後の変化も楽しみにしております!

Nathy

2019年10月25日 at 9:28 pm

女子旅はとても楽しいですね。私も大学時代は同級生と旅行に行っていました。ブログを読んでいましたら、また行きたくなりました

コアラ

2019年10月25日 at 11:15 pm

ブラジルでも自分達の行きたい所に行き、したい事を実現させる実行力すごいです。それに女子旅は夫との旅行と違った楽しさがありますよね。

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