投稿日:2019/11/08

ブラジル発「駐妻」に転職しました!
〜 ワーキングウーマン の ポジティブ ラテンライフ 〜

 
世の中には「(どこそこ(地域)の何々(名所)」と言われる場所が実に多い!私もブラジルへ来てから「サンパウロの表参道」やら「ブラジルのオランダ」などへ行きました。まあ、大抵の場合、そうと言えなくもないけど、言うほどでは〜って感じです。

しかし、この度ご紹介する「ブラジルのスイス」は、なかなか!勿論、フェイク感は否めませんが、街をあげての徹底ぶりに、危うくブラジルにいることを忘れそうになりました。

その名も、カンポス・ド・ジョルダン。サンパウロ州東部の都市で、標高1600mの高原に位置し、避暑地として有名です。なんと、1968年以来あの軽井沢と姉妹都市になっています。私の住むカンピーナスからは車で2時間半強、200㎞超、ドライブするにはちょうどよい距離です。

避暑地なので夏は勿論ですが、ここに別荘を持つサンパウロ州の富裕層は、ヨーロッパ風雰囲気の中で、冬のバカンスを楽しむのがオシャなのだそうです。ブラジルの真冬は、7〜8月ですが、朝夕こそ12、3度まで下がっても日中は30度近くなる日もあり、決して凍えるような寒さではありません。それでも、他に比べたら寒いので(あくまでもブラジル人基準)その短い冬を楽しむには、モコモコのコートに手袋、帽子に耳あてと言った完全武装。特に女性は、ご自慢のブーツや毛皮で、冬のファッションを満喫するのだそうです。

さて、私達オールシーズン対応型日本人としては、「食べ物が美味しい冬に行くのが最高!」と言うご意見を参考に、8月中旬の週末に、一泊で訪れました。

何しろ、ブラジルのスイスですから、ありましたよ!チーズフォンデュ。どう考えても、後付けですが、カンポス・ド・ジョルダンの名物だそうです。寒いから体の温まるものってことで、大抵のレストランが、メニューに載せていますが、デザートのチョコレートフォンデュと、焼肉もセットになった所があると聞いたので、早速その店へ直行しました。今朝は早起きしてドライブしたのでお腹も空きました。たくさん食べようと、意気込んで入ったその店は、なぜか入口がワニの口の形の階段で、登るとログハウス風のレストランでした。

チーズフォンデュコースは、なんと食べ放題!パンもお肉も足りなくなったらいくらでも追加出来るシステムです。とは言え、フォンデュに焼肉がセットされているだけでもボリューム満点。食べてみるとチーズが美味しい!ブラジルに来てから、チーズがとても美味しいと感じるようになりました。夫と競うようにフォンデュと焼肉を交互に食べました。自分で調理しながら食べると、なぜか食も進みます。でも、さすがにお代わりは出来ません。やっとチョコレートフォンデュへ辿り着き、色んな果物をチョコレートにディプします。普段は硬くて酸っぱいので食べないブラジル産の苺がなぜかとても合う!

その後ホテルにチェックインして、車を置いて街へ繰り出しました。街と言っても、そんな広くはありません。一週間前に来れば、冬季音楽祭を催していたようですが、それでも凄い人混みです。まずは、街を一望するため、「像の丘」と名付けられた展望台へリフトでGO!かなり混んでいたので、頂上に何かいいものがあるのかと思ったのに、特には無い。ただ、高いだけ。でも、眼下に広がる景色はまるでドールハウスを並べた箱庭のようです。このブラジルで、ここは豊かで平和な所だろうと感じさせる建物の数々、ここであえて寒さを楽しむなんて、考えたら贅沢な話です。

登って来るときは気づかなかったのですが、リフトの下はかなりの急勾配。しかも特にネットを張るなどの安全対策は施されていません。発着地点の少し手前は、幹線道路があって普通に足元に車が走っています。この様に危機管理が不十分なのがブラジルっぽいです。こわっ!

無事、事故もなくリフトを降りてから、街の中を循環バスで回りました。豊かな自然に囲まれたカンポス・ド・ジョルダンの全体像が分かります。豪華な別荘、レストランやバーなどの他に、山間に滝があったり馬で移動できる道やテニスコート、なるほど軽井沢と姉妹都市だからね。

ここでは、チョコレートも名物のようで、中でもホットチョコレートは、街のあちこちで楽しめます。これも身体に暖をとる工夫なのでしょう。が、何度も言います!そこまで寒くないです。気分、気分。循環バスは地元で一番大きいチョコレートショップにも立ち寄ります。ブラジル人達は、大量のお土産と、テイクアウト用のチョコレートフォンデュを食べながらまたバスへ乗り込んで来ます。

チョコレートの甘い香りに少し酔った気分でしたが、夜はビールが有名と言われている「バーデンバーデン」という店へ行きました。ん?なんかドイツ風な名前と店構え、メニューも各種ソーセージ料理とキャベツの酢漬け、ってやっぱりここはスイスじゃなくて、ドイツを模倣している?夜間賑わう界隈では、他の店もヨーロッパの雰囲気を醸し出す工夫をしています。エッフェル塔の模型があったり、イタリアを前面に出したチェックのクロスの店、バールなど小さな店にはモナコの写真、果てはメープルシロップと共にカナダの国旗を掲げる店や、ザックリ「ホテルヨーロッパ」なんていう名前の建物もあり、もうスイスなんだか何なんだかわからなくなりました。

キラキラ輝くイルミネーションは、アミューズメントパークのようにも見えました。更に、どこまでも冬を強調して、あちこちでホットワインも売っています。どのレストランにも生バンドが入り、夜遅くまで街は賑わいます。そこには、治安の悪いブラジルの影は微塵もなく、ブラジル人のいったいどれくらいの人がこんな夜を過ごせるのだろうと、気になりました。

翌日は、夫のたっての希望で街中を走る蒸気機関車に乗りました。木目調のステキな車内から眺める街並みは、窓辺には花を飾り、素朴ながらも小綺麗で、確かにここがヨーロッパのどこかの街だと言っても信じてしまいそうです。機関車の折り返し地点でふと見ると、スキーロッジの様な建物の横に、なぜか赤い鳥居ありました。日系人もいるのでしょうか?アンバランスな雰囲気です。

機関車に大満足の夫と、軽くランチを食べてから、最後の訪問場所へ行きました。Palácio Boa Vista と、言うサンパウロ州知事の冬の間のレジデンスです。人数制限はあるものの、内部をガイド付き(ただしポルトガル語)で、見学することが出来ます。機能的に作られた、伝統的洋館の一部屋にたくさんの浮世絵が飾られていました。ブラジル中で一番日系人の多いサンパウロ州ならではの交流なのでしょう。レジデンスの向かい側には、標高1790メートのカフェもあり、お洒落さに混じって、ここに居られる特権も表している様でした。

国民の半分近くが平均収入に満たない暮らしをしている国ブラジルで、寒くない冬をスイスに見立てた街で過ごす特別な人達は、ブラジルを良い方向へ導いてくれるのでしょうか?


●これでもかの食べ放題フォンデュコースは、カンポス・ド・ジョルダンの名物です。
●サンパウロ州知事の冬のレジデンス。真ん中に「サンパウロ」を表す赤い看板が立っています。

●お見事!ヨーロッパの街並みを真似たこんな建物ばかりです。
●ボッポッ〜〜という音を立てて街中を走る蒸気機関に向かって、みんな笑顔で手を振ります。

セニョーラ・プリマベーラ

キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー。

夫の海外転勤をきっかけに、20数年間勤めた金融関係の企業を辞め、フリーランスになる。その後、地球の裏側ブラジルで人生初の専業主婦となる。知り合いもいなく、仕事をしない生活、収入のない自分の帰国後のキャリアも心配だけど〜〜今いる環境の中で、いかに心身ともにキレイに生きていくかを模索中。

女性も職業を持つのが当たり前の現代では、夫の転勤とは言え、様々な問題が立ちはだかります。私と同じように自分のキャリアとの狭間で悩んでいる人、これからその可能性のある人、、たくさんいらっしゃるはず。

キャリア=仕事だけでなく、ライフキャリア=人生そのものについて、一緒に考えてみませんか?

筆者:世界遺産イグアスの滝をバックに
滝のように人生は?レインコートは、イグアス国立公園のマスコット動物、アナグマ現地のオリジナル




この記事へ 3 件のコメント

Hawaii好き

2019年11月10日 at 9:42 am

スイスホテル風の建物、面白いですね。
なるほど「なんちゃってスイス」。
この「なんちゃって」の発想、日本に結構にあるとおもいます。楽しい・・・
いつもブラジルの知らない面を知ることができて、楽しく読ませてもらっています。

Mia Friday

2019年11月10日 at 9:57 am

素敵な街ですね。

コアラ

2019年11月12日 at 3:28 pm

日本には色々な国のテーマパークがありますが、ブラジルは街自体がスイス風なんですね。この街を楽しむブラジル人と、それを見て色々な事を感じる日本人。気付かないけど、反対に日本も色々思われてるんだろうなぁ。なんて考えました。

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